劇場公開日 2016年4月29日

「【“もっと繋がれ、皆と!。”松岡茉優さん演じるクイーンが千早の前に立ちはだかる第二作。ここまでの見応える青春映画を作り挙げた、脚本も手掛けた小泉徳宏監督には”参りました”というしかない作品である。】」ちはやふる 下の句 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【“もっと繋がれ、皆と!。”松岡茉優さん演じるクイーンが千早の前に立ちはだかる第二作。ここまでの見応える青春映画を作り挙げた、脚本も手掛けた小泉徳宏監督には”参りました”というしかない作品である。】

2022年10月23日
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鑑賞方法:VOD

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■創部1年目にして東京都大会優勝を果たした瑞沢高校競技かるた部。
 千早(広瀬すず)は早速新(真剣佑:この頃は新田は名乗らず)に優勝の報告をするが、「もうかるたはやらん」という新の告白に動揺を隠せない。
 それでも、千早は太一やかるた部の仲間たちと共に全国大会に向けて練習に励み…。

◆感想

・キャプテンになった真島太一を演じる野村周平、大江奏を演じる上白石萌音、西田優征(肉まん)を演じる矢本悠馬、駒野勉(机君)演じる森永悠希。
 瑞沢高校競技かるた部員、全員のキャラ立ちが良い。稀な事である。そして、広瀬すずさんを筆頭に、皆が6年経って、更に役者として確固たる地位を築いている。
 これも又、稀な事である。

・そして、千早の前に立ちはだかるかるた競技会の若きクイーン、若宮詩暢を演じた松岡茉優の、ツンと澄ました、だがとても気の強い姿を演じる姿が良い。
ー 松岡さんが、注目を浴びたのは今作後の「勝手にふるえてろ」であるが、今作でも十分過ぎる存在感、オーラを放っている。
  キャスティングの妙であろう。-

・新はいつ出てくるのか、と思ったが今作でも、千早たちを見守る立場を貫いている。

・東京大会で、千早たちに敗れたドSの須藤(清水尋也)も、代々部に伝わる秘伝の書を、千早に渡す。
ー 態度は相変わらずであるが、”東京の代表として無様な戦いをするな!”というメッセージである。-

■今作のクライマックスは、矢張、千早とクイーンの一騎打ちのシーンであろう。
 孤高のクイーンと、仲間と繋がり札に食らいつく千早の姿。

<ヒロインが最後には勝つ!という定型パターンに陥ることなく、ここまでの見応える青春映画を作り挙げた、脚本も手掛けた小泉徳宏監督には”参りました”というしかない作品である。>

NOBU