劇場公開日 2016年4月29日

「松岡茉優さんが良い」ちはやふる 下の句 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0松岡茉優さんが良い

2016年5月26日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

笑える

かなり変化球なので、良くも悪くも言えそうな作品……。

前作『ちはやふる 上の句』を観て、この作品が大好きになり、これは傑作かも知れないと思った。
[かも]が入っている訳は、時間が経ってみないと分からないということと、この『下の句』次第というところがあったからだ。
もしかしたら2作目でガッカリ(ガックリ)なんて心配もありましたし…。

果たして本作は(上下セットでも)本当に傑作なのかどうか?

将来、本作がランドマーク的な作品になっているだろうか?

そうなって欲しいと願いつつも、期待と不安の中『ちはやふる 下の句』を観賞しました。

正直、前半のイジイジ、モタモタした感じに「あ~やっちまったか!?」とガッカリテンション。
しかし劇中、千早が走り出してからはお話も走り出してグーンと急上昇という変化球ぶり。

そして迷い悩む主人公側に代わって本作を引っ張ったのは、若宮詩暢を演じた松岡茉優さんだ。
原作未読なので原作のキャラとの比較は出来ないが、クイーンの座に就く彼女も実は中身は普通の女の子の一面があり、本当に嫌なヤツにはなりきれない感じとか、威厳を保つための虚勢や、トップに立つ身の孤独感とか。
ホントは仲間がいることを少し羨ましかったりとか、けっこう複雑な役どころを松岡茉優さんが見事に体現していまして、彼女の存在が一気に本作を良いものに変えているという印象。

中でも千早が若宮詩暢に駆け寄って、「楽しかったね。またやろうね。」って言ったシークエンスは若宮詩暢を物語るとても良いシーンだったと思う。

またまた続編が決定したようで、期待と不安が半々と言った感じではありますが、若宮詩暢のスピンオフ(または彼女視点)でも面白いかも?なんて気がしました。

でも取り敢えず本作はかなり変化球ではありましたが、上下セットで傑作とまではいかないかも知れませんが、十分楽しめる良い作品なのではないでしょうか。

少なくとも私は大好きです!

harukita