残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋のレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。本作と連動した『鬼談百景('15)』を思わせる導入部から、さり気無く作品の世界に誘うシンプル乍らよく出来たタイトルコール。登場人物が多く、錯綜し勝ちになりそうな原作を上手く処理して纏めている。モノローグを多用した展開やキャプションの処理、一部の超常的な描写等は監督の過去のオリジナルビデオを彷彿させるが、半私小説と云う原作の雰囲気とマッチしている。そう云えば、監督は細かな変更点はあるものの概ね原作に忠実な作品が多かったと想起した。ノンフィクション系ホラーが好きな方にはお薦め。65/100点。
・サービス精神が旺盛なのか、過去作同様、ラストがやや諄い目なのも監督の特徴の一つだと思う。登場人物の役名に同姓の知人が複数おり、鑑賞後少しの間、部屋の奥の暗がりや静寂が気になってしまった。
・観る者と一緒に謎を追うミステリー仕立てだが、些細な異変を積み重ねた結果、バラバラだったピースが徐々に嵌まって行く後半には原作の活字とは違った小気味良さを感じた。判り易さを優先させたのか、ハッキリ見せてしまうのには賛否両論あろうが、その描写や見せ方も大きく好みが分かれる処であろう。
・“私”である竹内結子の終始、抑えた演技が佳かった。飄々としたいかにも居そうな“写真店店主・田之倉氏”の不破万作、あっけらかんとした“担当編集者・田村さん”の山下容莉枝、“奥山家当主”の吉澤健と存在感を示す中、“住職・國谷氏”の上田耕一が説得力のある演技で印象深い。
そして心霊マニアとして登場する“三澤徹夫”が坂口健太郎と云うのは、モデルとされる福澤徹三よりウンッと若く、“私の夫「直人」(モデルは綾辻行人)”の滝藤賢一、“平岡芳明(モデルは平山夢明)”の佐々木蔵之介等、雰囲気はあるがモデルと少し違う印象を持ったが、原作に登場する東雅夫をモデルとしたのも出して欲しかった。
・建築学生がMacを使うのに対し、受け手の作家や“日の出書館”編集者達がWinユーザーと云う設定が今風と感じた。他にもリアルな効果音やシンプル乍ら耳に残る安川午朗の音楽も佳かった。
・藤田瞳子演じる“吉兼三喜”の嫁入り道具である婦人図は京都の絵師でデザイナーでもある東學の手による。物語の性質上、室内のシーンが多く、それらのセットは美術の丸尾知行が手掛けた。よく観ると、これらセット内には細かな設定のディティールへの拘りを窺う事が出来る 。
・実際に写り込んだ怪異は「特別映像」で確認出来るが、他にも編集作業の音のダビング中に年配の女性のボソボソした声がスピーカーから漏れると云った原因不明の現象が複数起こったらしい。亦、首にコルセットをはめた後半の主人公さながら、監督は首に椎間板ヘルニアを発症したと云う。
・劇場で売っていた凝った作りのパンフレットは、エンドクレジット迄きっちり観た者が裏表紙を捲ると、ゾッとする仕掛けが施されていた。
・鑑賞日:2016年6月16日(木)
掘っても掘っても尽きない祟り
正直それほど期待はしていなかったが
すごく怖がりな人にちょうどいいかも
見始めて、テンポ遅い………と思ってたら、途中からあれもこれもあれもー!!!って感じで駆け足になってしまった
原作の小説は面白いんだろうな。という印象でしたが、映画にするときに緩急を誤ったってことでしょうか
怖いかと言われると全然怖くないし、面白くもないし、何より!CGが!!!しょぼすぎる!!!!!!!(力説
プロの仕事とは言えないレベルです
予算がなかったのか、お金払ってあれなのか、あるいは発注指示があまりにダメだったのか、もしくはスタッフが片手間にやったのか知りませんが、肝心要の部分がチープなのはどうしようもない、全体が死にます
あと、怨霊のセリフもなんでそれ?って感じでした。
自分がそうされたからというのはあるにしても、命令形になるのはようわからん…
あと、娘を嫁にやる時に、なんでその掛け軸を持たせたし…
厄介払いですか?
リアリティを出そうとしたんだろうけど平坦になりすぎてて、それなのに最後だけギャーギャーうるさいし、全体的に演出がつまんなくてつらかった。時間を無駄にしました
ホラーは飽和してしまった
竹内結子のセルフが聞こえない
相変わらず竹内結子の口先だけの演技、何言ってるのか聞こえない。ほかの人の声は聞こえるので自分の耳の聞こえが悪くなったわけではない。
あと、別の日本映画のホラーもので首つり死体がブラブラという描写があったけどそんなに規則正しくブラブラするものか??今回の映画でも「ほうきで掃除をするような」音が聞こえ、実はそれが首つりのあとのほどきかかった帯が畳に擦れる音、というのがわかるわけだけど、いくら覚悟の上とはいえ、苦しんでじたばたした挙句、絶命するものと思うので死体が規則正しくブラブラするような状態にならないと思うのだけど。
そもそも「語っても祟り、聞いても祟り」があるのならこの話にまつわる話自体が存在するはずがないのに、小出し(それぞれは別々の話なのに実は根っこは一つの話)ならありなのか??
ほかの人もレビューで言ってるが、主人公とは遠い存在の人たちに穢れの祟り?が死に追いやられるという、なくて良いエンディングがさらにしょうもなさと倍増してしまう。
怪談の呪い
ビビリの私には丁度良い怖さでした。
ねっとりした気味悪さがありました。
大半、何か起こりそうな時にずっと無音なのがまた怖い。
興味本位で人の不幸を掘り起こすだけでは罰当たりなのかと。早く供養してあげて!早くお祓いもして!お坊さんなり神主さんなり、10人位連れて行ってと思いながら観てました(^_^;)。
語り手の「私」とその夫は、怪談モノを飯の種にしているだけで、否定派の視点から調査しているうちに、段々と「私」の顔色が悪くなる辺りが良かったです。
住職の過去は怪しいんでしょうか?
うちの玄関内の人感センサーが、夜中にパッと点くことがありました。標準的には0.3〜1m/sec以上で動く、約4℃以上の熱を赤外線で捉えているらしい。強力な電気的雑音でも誤作動すると。霊魂とか幽霊とかなら、そういう条件を満たしているんでしょうねぇ。
我が家のトイレはすべてオートマチック。時々誰も入っていないのに、勝手にフタが開いて流していることがあります。気味が悪いというよりは、水道・光熱費のムダになって嫌だからやめてくれと思っていましたが、神様の通り道という説を聞いてからは、お便所の神様が用を足しているのかな?出入りしているのかな?と思うようにしています。いずれリフォームですかね。
ジワジワくる真実が実に怖い。
惜しいね
個人的には大変好み
まっくろくろすけ
ホラーというより謎解きもの
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