しあわせへのまわり道のレビュー・感想・評価
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【”穏やかな人生を歩むことは、車の運転に少し似ている・・。”猛スピードや周りを見ない運転はイケマセン。周囲に優しい運転と人生を・・。】
ー 夫テッドの浮気により21年間の結婚生活が破綻した売れっ子書評家・ウェンディ(パトリシア・クラークソン)。免許のない彼女は、今までは夫の運転する車に乗っていたが、仕方なく自動車免許を取ることに。
彼女の先生になったのは、落とし物を届けてくれた親切なインド人タクシー運転手・ダルワーン(ベン・キングズレー)。
宗教も文化も異なるシク教徒のダルワーンは、人生の含蓄に富んだ言葉でウェンディに優しくアドバイスしていく。ー
◆感想<Caution 内容に触れています。>
・ウェンディを演じるパトリシア・クラークソンと、ダルワーンを演じるベン・キングズレーの演技合戦と言っても良いくらい、二人の演技が良い。
・ダルワーンがウェンディに運転を教える際の言葉が、人生を過ごす際に必要な心構えに聞こえて来る。
ー ”周囲を見て・・。””慌てない・・、落ち着いて・・。””視野を広げて・・。”
インドでは、少数故に迫害の歴史を持つターバンが印象的なシク教徒のダルワーンの言葉は示唆に富んでいる。
徐々に、ウェンディは過去の自身の利己的な態度や言動、夫に対する態度を省み始めるのである。-
・だが、面白いのは、ウェンディの前では、聖人のようなダルワーンの、新妻ジャクリーンに対する最初の頃の、言葉遣いや態度である。
ー ”バターが多い””字が読めないのか・・”
意を決したジャクリーンが町に買いものに出ると、意地悪な店員の態度を観た女性が彼女をサポートして、ジャクリーンにはいつの間にか知り合いが沢山出来る。
そして、家に帰ってきたダルワーンに皆は”彼女を家に閉じこめているなんて!”と詰問するが、我に返ったダルワーンは言う。”夕食は自分で作るから、皆さんと過ごしなさい・・。”-
<2回目にして漸く免許を取得した彼女に、ダルワーンは”夕食でも・・”と誘うが、ウェンディは”貴方は私にとって誠実な人だから・・。”と誘いを断る。
人生とは自動車の運転に近いのかなあ、と思った佳品である。>
実話かぁ。
最終的にどうなるのかそれだけで結構引っ張られたから、最後う〜ん、まぁそうね・・・ってなったけど、実話なら納得。
海外の女優さん観てると、いくつになっても女っぷり良くてかっこいいね。
主人公二人の演技合戦を観る映画だな。
心穏やかに見れる映画
終始心穏やかに楽しめるストーリー。ささやかな恋の予感にドキ、っとした一瞬があっただけ。ウェンディの分別のある態度。アメリカ映画ではあり得ない。でもインド映画でもない。何というか、穏やかでいい感じでした。
気持ち新たに運転したい
教官役だれかなあー、と思ったらベン・キングスレーでしたか!
私はほぼ毎日運転する身ですが。
確かに運転と人生は似てますね。
教官の「運転中に人生を持ち込むな」とか「縦列駐車は味見が肝心」。
わかるなー。
あと元夫の「お前は何を見てた? 本とPCの画面ばかり」。これはちょっとドキッとしたりして。
二人の微妙な関係が、物語のいい味付け。
エンドロールの車窓からの景色、きれいでよかった。
離婚をきっかけに娘に会いに行くため運転免許を取る決心をする。インド...
離婚をきっかけに娘に会いに行くため運転免許を取る決心をする。インド人の教養ある物静かなシーク教徒が教官。お互いに心を通い合わせるけど、お互い自分の道を誠実に進んでいく。で、えっ、NYっていきなりの路上講習なの?ひいい。
あと日本語タイトルこの手のものが多すぎて混乱するので、原題に近いものをお願いします。。。
歳をとっても再出発はできる
主人公(パトリシア・クラークソン)は書評家、突然、夫が出て行ってしまう。
そのまま離婚となるが、娘のところへ行くには車しかないが免許がない。
たまたま知り合ったインド人の教習員(ベン・キングズレー)に教えてもらうことに。
インド人には会ったこともない女性が嫁さんとしてアメリカにやってくる。
小品だが面白い。
赤は警告の色だ「乗らせないわよ」
あなたは希望の光よ
誠実であることを求めたウェンディと誠実さを忘れかけたダルワーン。信仰の力で我を取り戻した。
マンハッタンとクイーンズの景色を堪能
ヨガセックスあり
人生で何が起こっていようと、それを路上に持ち込むな。
人はいくつになっても成長できる
内容的なことよりも、まずニューヨークの運転免許取得事情について驚かされましたね。
日本以外の免許取得事情については何の知識もなかったので、いきなり路上なのかと・・・そこでまずビックリしちゃいました。
まあ日本の教習所の高額教習も海外の方からしたら相当ビックリかもですが、正直教習所では優秀な生徒とは言い難かった自分としては、劇中のような感じで教習がスタートしたら、とてもじゃないが耐えられなかったかもと、思わず変な汗が出てしまいましたよ。
これだとかなりの確率で交通に乱れをきたしそうな気が・・・でも、それもあちらでは日常茶飯事で何ら不思議な光景ではないのでしょうか?
しかしベン・キングズレーが演じたダルワーンのような教官が担当してくれたら、何となく上手くやれそうな気もしますけどね(個人レッスン契約なの?)、自分が通っていた教習所はイラっと来る教官ばかりだったので、実際はこんな人いないよなと、ちょっと遠い目で見ちゃいました。
まあそんな教習については置いといて、人生を車の運転になぞらえた演出の数々はなかなか面白かったし、感心することばかりで、なるほどなるほどともう終始納得しきりでしたね。
人生も運転もちゃんと見てないと、何が起こるか分からないですもんね、肝に銘じておこうと、しみじみ考えさせられました。
ただ他人のことは的確に指導できるのに、自分のこととなると全くダメなところが、何とも人間臭くてリアリティがありましたね。
教官のダルワーンと、パトリシア・クラークソンが演じた生徒のウェンディの、運転教習だけでなくお互いの人生の教習をするようなちょっと不思議な関係性が、微笑ましくてとても良かったです。
安易な恋愛物語にしなかったところもかなり好感が持てました。
まさに大人の映画って感じの結末でしたね、この終わり方はかなり好きだったなぁ。
監督がスペインの女性監督だったからか、異国人目線、そして女性目線にも重きが置かれた作品だったのも印象的でした。
何歳からでも人生は始められる、やり直せる、そんな勇気も貰える作品だったかと。
ただ、パトリシア・クラークソンは、脱ぐ必要あったかなと、そこはちょっと疑問に感じましたけど・・・(でも品のある下ネタは意外とツボでした)
まあ何にしても、前向きな気分になれるとても心地の良い映画でしたね、肩の力を抜いて楽しめる、ホント大人の為の大人の映画でした。
あまり起伏のない、穏やかな物語。 リラックスして観れました。 どん...
あまり起伏のない、穏やかな物語。
リラックスして観れました。
どんなに長い時間を一緒に過ごしたとしても、
一緒にいる事が当たり前になったとしても、
ちゃんと"見て"あげないとダメなのですね。
失ってから気づいたって、遅いのですよね。
人生はアクセルとブレーキの使い分けが重要。
って事ですね。
人間関係に悩む大人へ。
語れば語るほど野暮になる「大人による大人のため」の一本。
男女、夫婦、その始まりと終わりや、親子、友人との付き合いといった「人間関係の機微」を含蓄ある目で描いた物語。
登場人物の誰に肩入れすることなく、平坦に描いた所が清々しく。
また身近に感じられて良かった。
でも、実際はソレが難しいんだよなぁ。
最初は1人で、次はパートナーと一緒に観たい作品。
あまり何も起こりません
ストーリーはあまり派手なことは起こらず、イマイチかなぁという感じでしたが、実際に自分がその立場だったらと考えると色々考えさせられました。ザハッピーエンドではないですが、しあわせな感じでほっこりします。
女性の魅力は決して若さだけではないってことを印象づける映画。パトリ...
女性の魅力は決して若さだけではないってことを印象づける映画。パトリシア・クラークソン演じる主人公がそれを象徴するようにチャーミングにブラッシュアップされていく。
ビジネスも順調で順風満帆かのように思えた人生も若い女性に旦那を奪われ、失意のどん底に陥るという昨今では日常ありふれた話。でもそんな彼女が運転免許取得という新しいチャレンジの中で気付かなかった人との距離感また人生の希望を見出す物語。
若さって素敵ですよね!でも誰しも人は1つずつ年々老いていくもの。だからこそ自分の立ち位置を模索する旅が『人生』なんでしょうね。
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