劇場公開日 2015年9月19日

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「名犬ベル」ベル&セバスチャン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0名犬ベル

2022年10月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

幸せ

アルプスの雄大な自然の中、犬と少年の交流。
世界名作劇場みたい。
…と思ったら、日本では原作の児童文学が『名犬ジョリィ』というタイトルでアニメ化された事あるそうな。世界名作劇場では無いようだが。

本当に世界名作劇場のような良質ファミリーの作風と世界。
アルプスの大自然の中で、祖父と暮らす少年セバスチャン。
最近、近辺の羊が野獣に襲われる事件が多発。
やがてセバスチャンは目撃。
だがそれは、野獣ではなく大きな犬で…。

当初は薄汚れている犬。
凶暴な野犬かと思いきや、非常に賢く、穏やかで…。
身体の汚れを落とすと、美しい白色。
オスかと思ったら、メス。美しい=ベルと命名。
人知れず友情を育む一匹と一人…。

周囲の大人たちは“野獣”を邪険に。
発砲して退治。
セバスチャンの祖父は孫と“野獣”の関係を知り、激怒。
秘密の友情に障害は付き物。
が、純粋で尊い行動が周囲の偏見を変えていく。

時は第二次大戦下。大自然に抱かれたこの地にもナチスの陰が忍び寄る。
ナチス兵に詰問されたセバスチャンの危機を救う。
祖父も一匹と一人の友情、ベルの気高さを認め、偏見を改める。
国境越え。ナチスの魔の手が迫る。
ベルの案内により、逃れる事が出来るのか…?

チェッキー・カリョは久々に見た気がする。アクションや悪役の印象が強いので、ファミリー向け作品での祖父役は何だか新鮮。
やはり主役は一人と一匹。フェリックス・ボシュエくんの健気さ、名犬ベルの賢さ。
アルプスの雄大な大自然も見もの。
絵に描いたようなハートフルさに心癒される。

♪︎走れ ジョリィ
…じゃなくて、本作はベルだったね。

近大