この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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映画雑誌での評価が高かったため遅ればせながら鑑賞。呉に住むすずとそ...
映画雑誌での評価が高かったため遅ればせながら鑑賞。呉に住むすずとその家族の生活が淡々と描かれ、それは戦争が始まり、戦局が悪化しても変わらない。
しかし、それ故に市井の人々への戦争の影響、悲惨さが伝わって来る。
涙を誘うような演出はされていないところも良い。
淡々と
日常生活を淡々と観ていると色んな感情が浮かび上がってくる作品なんだけど、あんまり強い感情が湧き上がらなかったな。
マンガだと細かなことが書き込めるから、それをじっくり読んで、淡々とした世界に入りこんだところでドン!と来たら、色んなことを思う気がするね。
それでも、この映画みてて登場人物がみんな誇り高いと思ったよ。この人達がたまたまそうなのか、戦前・戦中の人達はみんなそうだったのかが解らないけど。
あと のん は上手かった。淡々とした描写でも見入ってられるのは、それがあったからだと思う。
母からの勧め
母親から勧められ観ました。
アニメーションだからこそ描ける当時の暖かさだったり、逆にその心情的な辛さが映像で描かれていて、観てよかったと思えました。
正直、面白いから観て!というような作品ではありませんが、こういった作品は観なきゃいけない作品だなと感じました。
悲しくてやりきれない毎日をそれでも強く生きる人たちに心打たれます。
由緒正しげなまがい物
NHKニュースで取り上げられ、しかもキネマ旬報の第1位ということで、期待感を持って見た。個人的には、良いと思われるところも無くは無かったものの、大部分で、がっかりとさせられた。
まずクライマックスであるはずの、すず号泣のシーンでの涙の絵が良くないと感じた。あの大きな玉が涙なの?液体感が無く、涙の感じがせずに、美しさも無かった。アニメは動画の質感がとても大切だと思うが、あそこではその仕上げレベルが低いと思われた。又、すずの言う言葉も陳腐で、その前の韓国旗の絵との繋がりも悪く、号泣の訳が理性的にも感情的にも十分につくりとして納得させられていない様に思え、ここの部分の原作からの変更は失敗していると自分には思えた。
第2に、登場人物の誰もが良いヒトであることを、とてもつまらないと思った。少しとろく、少女の様に無垢のまま妻となったすずのキャラクターは、監督の理想かもしれないが、アニメ界での宮崎及び庵野両監督の二面性有するヒロイン像からすると、少し、監督の計算?があざとくも感じられ、自分には魅力を感じられなかった。自分で「うちゃはぼーっとしとるもんで」と言ってしまう主人公を2017年の今、女性の蔑視にも思え、自分は見たくないのだろう。原作では習作は遊女リンと関係していて、すずはそれを知って苦しむらしいが、映画ではただただ良い旦那との設定で、視聴者の理解レベルを低く見ている様で、あまり気に入らない。第一面白くもなんとも無くなってしまっていて、勿体無い変更だと思われた。
第3に、リアリティが十分には無いと感じてしまった。確かに、戦争中といえども穏やかな時間や家族団欒や笑いもあっただろう。しかし、呉空襲や自宅に被害受けた後、もちろん笑顔の時間帯もあっただろう。でも、やはりその笑顔には多少の陰やどうなってしまうかという恐れや不安が滲み出ているのが、やはり真実に近かったのではないか?どうせやるなら、そこまでリアリティにこだわって欲しかったとの思いが強い。中途半端による嘘っぱちに思えるリアリティは、自分にはかえって良くないと思われた。
まあ、良いと思えたところも有るには有り、オープニングのコトリンゴさんによる「悲しくてやりきれない」は、その歌声だけで涙が出てしまうほどで、とても良かった。無機的美しさは感じられるまでではないが、戦艦大和の精密さには感心させられたし、何処よりも、対空の高角砲の煙幕が赤青黄と色々で、絵画のキャンバスをすずがイメージするところは、絵作り屋としての製作者の想いもこめられてるせいか、とても気持ちが動かされとても良いシーンに思われた。
そして全体としては、自分の居場所を見つける物語に、きちんとした監督なりの前の戦争に対する解釈が無い中途半端な状態のまあ、なってしまっている様に自分には思えた。というのは、あくまで戦争が表舞台に有るにも関わらず、原作のベースにある反戦的メッセージ性を唯そぎ落とすことにより、異なるメッセージ性、即ち、たとえ戦争になろうと、主婦たるものは、どんな環境でも細部にも工夫を怠らず、些細なところにも楽しみを見い出し、たとえ夫がいなくても家や家族をしっかりと守るべしというのがメインメッセージとも解釈可能に思えるグロテスクなものになっている様に思え、かなり嫌な気分になってしまった。声だけでかい様な反戦表明もひたすら被害者視点的なもの、どちらも自分は嫌いではある。とは言え、主舞台である戦争に対する知的考察が殆ど無い様に感じられるこの映画を、自分は正直とても嫌いであるし、多くの現在の一般的日本人に対して、罪深いものと感じている。
さすが!
映像の再現率といい、取材力の凄さが際立つ。さらに、絵のタッチを使い分けて、観せるだけではなく、想像させることもセンスの良さが伝わってくる。絵で見せよようとしてなくて、謙虚に歴史を描こうとしているように感じた。日本人なら、見落としは厳禁!
軽い内容ではなかったけど、面白かった。確かにのんちゃんの声はあって...
軽い内容ではなかったけど、面白かった。確かにのんちゃんの声はあってた。話として、かなり取材されていて現実に近いという話を聞いていたから勉強になった。空襲警報があんなに多かったこと。時限爆弾があったこと。呉市の方が空襲が多かったこと。日本はあぁいった小さな日常を描く方が得意なんだろうな。最後の繋げ方も綺麗だった。旦那さんがどこで会って、毛むくじゃらの人は誰だったのか。
良い物語
優しくて辛くも良い映画だと思いました。
帰ってこないかもしれないことが日常。
工夫して生きることが日常。
役割がはっきりしていた日常。
誰もツライ、キツイとは言わない。
気にも留めない日常が丁寧に描かれているのだと思う。
私は戦争時代を経験したことがない。だから、共感はできない。でも震災を経験したので生活が制限される非日常は少しはわかる。
日々は過ぎて行く。
日本の良い物語を知ることができた気がします。
私より若い人がこれを観てどう感じるか、調査すると今の日本が見えてくると思います。
じいちゃんやばあちゃんと一緒に見たい映画です。
おそらく宮崎アニメと同じように今後リピートされて行く物語ではないでしょうか。
35男
素晴らしい。
ネットで好評なので観てみました。
素晴らしかった。
久々に感動しました。
単なる戦争アニメで片付けたくない。
昔の生活、人の繋がり、恋愛、戦争の虚しさ。
全てが絶妙に描かれてます。
小学校とかで上映するべき映画だと思います。
あと、のんさんが声優してると知らずに観て、「この声優さんスゴイ存在感」て感じて観てて、後で知って感心しました。
過度の期待を持ちすぎた…
レビューが高評価ばかりなのと、「キネ旬邦画部門1位」というのを聞いて、今更ながら観てきました。平成生まれの私にとって、戦争はリアリティを全く感じていませんでしたが、夜間であっても警報が鳴り、老若男女が防空壕に身を隠す等、当時の様子を具体的に知ることができ、それを乗り越えた当時の男女の精神力の凄みを感じました。ですが、この物語は、私にとってそれ以上でも以下でもありませんでした。主人公に共感できず、感動することも出来ませんでした。一番最後に主人公が夫に発する言葉、「ありがとう。この世界の片隅に、ウチを見つけてくれて。」が、取って付けたような言葉に聞こえました。伏線があってのその表現なら分かるのですが、なぜその言葉を選んだのかという根拠が私には分かりませんでした。
情報量の多さに
非常に丁寧に作られた作品です。情報量の多さに圧倒されました。予算の都合で妥協して完成されたと聞いて残念に思いました。是非完全版を見てみたいです。
本日、二回目を鑑賞。一回目は出来るだけ情報を遮断して鑑賞したのですが、今回は原作漫画、ガイドブック等で補完してから鑑賞しました。一回目は追いきれなかった情報を捉えることができ、感動も増しました。
来月、3回目を見に行くことにしました。
本日、三回目を鑑賞。
見れば見る程、感動や満足感が高まる。
このような経験は何年ぶりか!
観るべき作品
戦時中を描いた内容ではあるが、『はだしのゲン』や『火垂るの墓』が“闇”ならば、『この世界の片隅に』は“光”。すずさんの健気な生き方に希望すら感じさせられる。老若男女を問わず、日本人なら観るべき作品かと思います。
自分の居場所は自分で決めなさい
この冬、日本から世界へ向けて能年爆弾とコトリンゴ爆弾という新型兵器が放たれた。この映画を誰かにお勧めせずにいられなくなるWATAGEウイルスを搭載した生物兵器だ。
たとえ生きる希望を見失なっても、誰もが誰かの心に寄り添うことで日々の暮らしは営まれていくというお話である。
ただただすごかった。。。
『君の名は』と共に評判になっていたので気にはなっていたが優先順位は低かった。公開から2ヶ月半経ってから観たがこれまで数多くの鑑賞した映画の中で一番のお気に入りになった。
ただ映画館ではもう観れない。
一度内容を知ってしまうと冒頭から回顧シーンが頭の中を巡って涙が止まらない。
DVDが出たら即購入して家で心置きなく一人で観たい。
大変価値のある映画だった。
映画館で観れて良かった
どちらかというと明るい映画が観たい気分だったけれど、これは見逃してはいけない映画だろうなということで。結果、観れて良かった。
こんなにも普通の日常を描いた戦争映画って観たことが無い。戦争映画と呼ぶのも憚られるかな。日常の中にたまたま戦争があった。
とんでもなくツラい思いをしながらも人は笑うし、恋もするし、お腹もすく。空襲警報に飽きたりもする。「普通の日常」はいつも傍にあって、だけど「常に同じ」ではない。前半のほのぼのした雰囲気と後半の雰囲気のギャップに衝撃を受けつつ、それでも最後の一言までほっこりさせてくれて、終わった途端に涙がポロポロとこぼれた。悲しいとか辛いとか、そういうのとは違う涙だったと思う。
自信を持って「いい映画でした」と人に言える作品だった。
何回も見たい
今まで見た映画にないものだった。
泣ける映画だったが笑えるシーンもあった。
普通の1人の女の子を中心として、戦争が描かれていた。
全て見終えたあとはなんとも言えない感情に包まれた。
何度も見たいと思える映画だ。
音の迫力や響きも素晴らしいので劇場で是非
クラウドファンディングで名前クレジットされた人はさぞ誇らしいことでしょう。
最後わざわざ明かされるまで2人の出会いの場に気付かなかった。
原作を知らなくても無問題だが原作も気になる。
呉は9つの嶺に守られた街
営みの美しさ。
素晴らしかった。僕のようなキービジュアルにピンと来なかった人にこそ是非見て欲しい。
戦争の残酷さと営みの美しさが描かれていて、自分もここにいるのでは?と言う錯覚さえ覚えた。
のんちゃんが素晴らしいと言うのも凄く分かる。のんちゃんのボーッとした感じに救われてる部分は多分にあると思う。
そして戦中の日常を描くのにどれだけ調べたのだろうと思うと感嘆と驚嘆と尊敬の念が絶えない。まるで、北條すずと言う人が原作を当時描いて、それを元に映画化したようなリアルさがあった。
火垂るの墓のよあなアプローチもあるし、人の営みを描き戦争を描くアプローチもあって、作家性って面白いなと思った。
これから夏が来る度テレビのロードショーで観たい。
良い物は売れるという喜びとこれがヒットした日本を誇らしく思う。
アニメだからできた表現について
これが実写だったらどうなっただろうかと考えながら作品を見ました。アニメがスタジオジブリに似ていると思っていたらやはり休眠状態のスタッフが描いていたとは。
そしてそれ以上に監督の演出が素晴らしくまさしく日本アニメの神髄を思い知らされた気がする。
うわべだけの美しいだけのアニメなどアニメではない。
そしてストーリーについて、スタッフ皆が日本の為に作った気がしてならない。ただこれが単なる仕事であったなら、このクオリティーにはならなかった。魂の込められたアニメとなっていて、感動が起こる。そんな映画でした。
映画の中で今は亡き母親に会えたのは、母の生活を実感できたのは、思い出せたのは大変考え深い。最後のノミまみれの女の子、あれが私の母であった。そう投影できてよかったです。
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