「この世界の片隅に」この世界の片隅に ABCDさんの映画レビュー(感想・評価)
この世界の片隅に
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当時の人々の生活がよく分かる。
配給の停止、防空壕の設置、空襲、原爆…。戦争の足音が日を経つごとに強く聞こえてくるのがリアル。
死ぬ事が意外にあっけなく描かれてた。誰もがいつ死ぬか分からない世の中。
コロナできつい日々なんてこの時代に比べると本当に大したことない。
そんな中で右腕を失い、絵を描くことも奪われる。
それを彼女は今までの思い出全てが奪われたように感じてしまっていた。
この作品は突如として絵画チックになるが、それが意味するものはなんなのだろう?
すずの物語はまさしくこの世界の片隅でおこっていることで、この時代では他の人々にもそれぞれに物語がある。
すずの『この世界の片隅で私を見つけてくれてありがとう』というセリフが印象的。無理やり連れてこられたみたいに言われるシーンが何度かあるが、このセリフがすずの気持ちの全てを表してる。
いつの時代も、世界の片隅にいる誰かに出会い、共に生きていくことは変わらない。
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