「ドキュメンタリーアニメ」この世界の片隅に クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーアニメ
これは戦争映画ではありません。昭和19年、20年のある女性の日常を描いたドキュメンタリーです。アニメという手法を使ったスーパーリアルな、北條すずの日常です。
日常だけを描いているのにハラハラしてしまうのは、観てる側が、あの日のあそこで何が起こったか知っているからです。歴史を学んでいた人ほど、あの日、あの時、日本にはすずさんみたいな女性や家族が至る所に、日本の「片隅に」いたことに、ハッとさせられるでしょう。そして玉音放送の後のすずの嗚咽に、彼女だけではない日本の女性の覚悟を思い知らされ、こちらも嗚咽でした。ラストのスタッフロールに出てくる手、あれでノックダウン(号泣)でした。
これを、日本人には観てほしい、という人もいますが、自分は寧ろ日本以外(強いて言えばアジア圏)の人にこそ観てほしい映画だと思います。戦争を起こした日本が恐ろしい、のではなく、日本をのめり込ませていった戦争こそ恐ろしい、という事を伝えられる、唯一無二の映画だと思います。
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みかずきさんのコメント
2022年5月8日
はじめまして。クリストフさん。
みかずきです。
たくさんの共感ありがとうございます。
フォローありがとうございます。
10年くらい映画レビューは書いていますが、
こちらのサイトには、本年2月に登録したばかりです。
宜しくお願いします。
さて、本作、太平洋戦争下の市井の人々の暮らしを通して
戦争の不条理を描いた反戦映画だと思います。
どんな時でも前向きに生きる主人公の逞しさがGoodでした。
では、また共感作で交流させて下さい。
-以上-