「【反戦邦画映画の傑作。片渕須直監督の執念と、能年玲奈さん(のん)の優しく柔らかな声が、こうの史世さんの絵柄を忠実に活かしつつ戦争の愚かさ、虚しさ、残虐さを際立たせている作品である。】」この世界の片隅に NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【反戦邦画映画の傑作。片渕須直監督の執念と、能年玲奈さん(のん)の優しく柔らかな声が、こうの史世さんの絵柄を忠実に活かしつつ戦争の愚かさ、虚しさ、残虐さを際立たせている作品である。】
ー 能年玲奈さんの声の優しく、柔らかい声の素晴らしさ(敢えて、能年玲奈さんと記載する)がこの作品の大きな魅力であるのは、間違いないであろう。ー
・そして、こうの史世さんの絵柄を忠実に活かしつつ、戦争の愚かさ、虚しさ、残虐さを見事に表現した作品。
・昭和20年、広島・呉で18歳の心優しき少女、浦野すずが経験した出来事をこうの史世さんの優しい絵柄と能年さんの優しい声で、映し出している。
<右傾化する現代日本に住む者であれば、そして、きな臭い匂いが世界に充満している今だからこそ、しっかりと観ておきたい映画である。>
<2017年1月9日 劇場にて鑑賞>
<2025年8月2日 <終戦80年> 特別上映にて再鑑賞>
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おつろくさんのコメント
2025年8月3日
共感ありがとうございます!
NOBUさんは前後二回鑑賞されたのですね。昨今の世界環境を鑑みると、イデオロギーに関係なく「やるときはやるぞ」感があちこちに見られますね。自分は釣りが好きで古いアメリカ製の釣り具を見つけた時、製造年月日を確認したら戦争の真っ最中だったんです。あれだけひどいドンパチをやっていても、アメリカ国内はのほほんとしていたわけです。戦争は外交手段の一つなので、戦争の対義語は話し合い、平和の対義語は混乱と捉えた方が何かしっくりくると感じました。