「淡々と生きる人々に感銘、大和に胸熱」この世界の片隅に あずき丸さんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と生きる人々に感銘、大和に胸熱
人の生き死にが身近だった時代、お涙頂戴でもなく、ぎゃーぎゃー感情をぶちまけることもなく、淡々と静かに生きる人々の姿が謙虚でなんというか、格好良く感じました。今の自分がもし「この世界」にいたとしたらとても耐えられず泣き言ばかり言ってそう。
この映画を見るとちょっとしたことですぐ過剰反応して大騒ぎする現代人が、自分も含めていかに稚拙か情けなく感じます。
セリフで長く語らせず、言動からその人の心情を想察させるように作っている所がとても現実感があり、すっかりこの世界に引き込まれました。また、背景が美しかったです。街、山、海、戦艦、飛行機。特に大和の絵にはとてもしびれました。また呉に行きたくなりました。
コメントする