「素晴らしい。心底素晴らしい。」この世界の片隅に ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい。心底素晴らしい。
片渕須直監督作品は、今回初めての鑑賞。
率直に言って。
これほどの映画には、そうそう出会えるものではなく。
これほどまでに、魂を揺さぶられるような体験は、
なかなかできるものではない。
自分の記憶に残る一本となったのは確かだ。
映画から受ける、優しくほのぼのとした印象とは裏腹に、
終盤の展開から、主人公のとあるセリフに、
優しく強烈な何かを凶暴に突きつけらた。
心底、悲しくてやりきれなくなる。
それは、短慮なお涙頂戴や、反戦と言った要素は一切なく、主人公と なった18歳の女性の目線で、淡々と当時の生活を描かれていて、そ の生活がが何より愛おしく感じる部分が、あるからこそなのだが。
主人公の声を演じたのんさんが、自分の中にある主人公のイメージと 合っていて良い味となっていた。
他方で、映画を作る際に、綿密な取材を行っていたとか。こういう志 の高い映画は観ていて本当に気持ちが良い。
鑑賞してから一週間経ったが、まだ興奮が冷めない。
そして原作となった漫画も一気に読んでしまった。
また観に行きたい。いや観に行こうと。
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