オーバー・フェンスのレビュー・感想・評価
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微妙に凄いぞ、この世界観
それほど劇的な展開ではないが、ずこい演技がみれます。
蒼井優、オダギリジョー、松田翔太、優香、それぞれが最大限に持ち味を出し、壊れて、不気味で、哀しくて、紆余曲折、浮き沈み、なんと人生とは面白いのか。
人生劇場だ。
山下敦弘監督の傑作
オダギリジョー、蒼井優らがメインキャストで早世した小説家の小説をベースにした作品。蒼井さんの吹っ切れた突出した演技。抑制した佇まいを保ちつつ、諦観、狂気を秘めた男を演じるオダギリジョーの魅力が画面に満ち溢れた傑作。
蒼井優
ここ1ヶ月で「オーバー・フェンス」と「彼女がその名を知らない鳥たち」を鑑賞したのですが、蒼井優は振り幅が大きく良い女優さんだと改めて思いました。言葉で語られないにしろ、聡が抱えた闇の深さが良く伝わってきました。血縁も地縁もある狭いコミュニティの中での孤立というか。自分が哀れな存在だと思い込んでいるし。ここから抜け出したいけれど方法が分からないから、とりあえず現実逃避で男に依存する。鳥のマネをするのもここから羽ばたきたいからではないのでしょうか。蒼井優ありきな作品でした。
オダギリジョー、蒼井優、松田翔太の演技は好きなんだけど、何とも言え...
オダギリジョー、蒼井優、松田翔太の演技は好きなんだけど、何とも言えないまとまりの無いストーリー。奇妙な効果音。何かちょっとした事ですぐ精神の安定感を失うような人たちばかり。自分の事わかって欲しいけど、どうせわかってもらえないんだぁ…みたいな諦め。
まあまあ面白いんだけど妙な映画でした。
登場人物が面白い
日常を切り取ったようなリアルな描写が多く、函館の雰囲気が伝わる作品だった。
役者も自然な演技で、特に勝間田役の人は味があり印象に残った。
強いて言えば、訓練学校で森が暴れるシーンは少し演技が無理やりに感じて気になった。
キレてないよからの「今のうちにたくさん笑っといた方がいいよ.......
キレてないよからの「今のうちにたくさん笑っといた方がいいよ.....ただ生きてるだけになる」刺さる言葉。
魚見る?ジャジャーン
てっきり金魚でも見せてくれるのかと思った。
人と人の距離の取り方だったり、つくり笑顔とかぎこちない感じが期間限定の職業訓練という場の雰囲気すごいでてた。訓練校に通う生徒の様子は会話とかも含めてリアリティあったが、先生のほう刑務所じゃあるまいしこんな奴いなくないかとは思った。
最後はフェンス越え。
ほんとの笑顔。蒼井優はさすがである。
気が狂いそうで泣き出した事がある
私はそんな事が何度かありました。
だからといって今が不幸ではないし、気は確かです。
多少は世間ずれしてるとは思いますけどね^_^;
余計な前置きが長くなりました、
こんな私がお勧めいたします。
どんなでもいい、恋がしたくなりました。
独特の世界観
人と出会い、誰かを壊し、誰かに壊され。
そんな日常で生まれる越えなくてはいけないもの。
理解したいけど若さ故まだ私のちっぽけな脳みそでは理解しきれず。ただ不思議な世界観に引き込まれる感じはしました。
BGMの影響もあるのか、あのジトーっとしてモヤモヤする独特の雰囲気がなんとも言えない気持ちに。
最後まで観てあぁなるほどと。
いいあんばい
さとうやすし?さん?原作の映画を偶然立て続けに観ました。「そこのみにて光り輝く」「海炭市叙景」とこれ。監督がこの監督で良かったと思います。少し暗さが和らいで、オッサンにはちょーーーどいいあんばいでした。
ただ退屈な映画
冒頭から退屈で、ありきたりな会話で、下手な演技ばかりで、映像の工夫もない、邦画がダメな典型みたいな映画だ。現代を捉えてようが、リアルだろうが、面白くなければ映画じゃない。ドキュメンタリーでたくさん。
蒼井優がうまい。それだけの映画でしかない。
ありふれた奇跡
多くの人が今日も過ごしたであろうありふれた日常、誰もが一度は身を置いたであろうささくれた日々、そういった平易なシーンを淡々と描いています。
人によっては物足りないと感じる映画ですが、今日を生きるためにこういったものを必要とする人も間違いなくいるだろうなと思った。
作中に登場する人物には善人も悪人もいない。みんな何%かは正しいし、何%かは間違ってる。特別な希望もなければ、凄惨な絶望もない。それが我々が今いる日常で、おそらく製作者が言いたかったこと。
「特別にならなくていいんだよ」と。
ただ最後に一つだけささやなか奇跡が起こります。それこそが二人の未来を繋ぐであろうオーバー・フェンスでした。
over the fence
暑い函館の夏 閑散とした街中と海岸沿い 函館弁 その一角にある職業訓練校の社会不適合だがまあまあいい奴ら達 最初塀の中かと思ったら職業訓練校だった
ホームランを打てばフェンスを越えていける しかし誰もがホームランを打つことはできない ホームランは特別なことでなくてもいい 自分の内面に起こる小さな変化をホームランと呼ぶことも出来るのだ
喜びと絶望。
佐藤泰志の三部作最終章は、前二作と比べてほんわかしている。
冠文句に「絶望」の文字が必ず刻まれている暗い重い切ないを
体現させる内容には違いなくても今回の恋愛は主演二人の得意
な演技が映えてとても観やすい。漫然と暮らす男に情緒不安定
な女が絡んで日々の生活を喜びと絶望の境地へ導く。誰しもが
抱える過去を大仰に見せびらかす訳でもなく、なぜそうなった
のか詳しい説明もなく、だって人間は表面から見せて近づいて、
奥底まで見せないうち相手と通じ合い、ぶつかり合ってやっと
本性を見せ始めるものなんだからと言っているよう。面倒だか
ら関わらない人生を選ぶか、面倒でも喜怒哀楽に満ちた人生を
選ぶか。ラストの清々しさが心地よく単純な場面で彼らを結ぶ。
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