「大人の世界に飛び込む15歳の青春ムービー」あの頃ペニー・レインと 特別編集版 てけとさんの映画レビュー(感想・評価)
大人の世界に飛び込む15歳の青春ムービー
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キャメロン・クロウが若干15歳で音楽雑誌の記者をしていた経験を元にしたお話。
もう少しで大ブレイクしそうな中堅バンドのツアーに、お堅い家に生まれたうえに飛び級で同世代との青春時代を無くしたロック大好き少年がインタビュアーとしてバンドと行動を共にしながら青春を取り戻していくストーリー。
栄光の裏側の汚さを見せつつ15歳の若者の目を通すことで、夢への純粋な憧れや新鮮な感覚が加わっていてとても良かったです。
ロックスターの裏と表と言える華やかさと薬や女に堕落した生活を享楽的に描いているんだけど、彼らも元々音楽への愛や志しの高さを持っている事を思い出させる様に少年の存在がノックし続けてくる感じ。
ペニー・レインの存在感もとても良い。高い理想がありつつ反対の行動もしてしまう若者の葛藤が詰まった女性像で、やってる事はグルーピーまんまなんだけど主人公の目を通す事で特別な孤高さがあって引き込まれます。
そして飛行機の暴露シーン最高に面白かった!
あそこからラストに向けての崩壊と再生にこれもインタビュアーの経験からなのかなと登場人物への誠実な目線を感じました。
あと、ポラロイドの写真がすごくイイ味だしてるのと、あの強いお母さんや反抗期のお姉さんのキャラクターも最後には皆んないい感じ。
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