最高の花婿のレビュー・感想・評価
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作品としては十分楽しめるのだが…
作品として充分に面白いのだけれども、どうして欧州諸国の中でもフランスにテロが集中するのか、少し分かった気がする一本。
「(本国では)5人に1人が観た」と言うのが宣伝文句にあったが。
それが本当ならば国民性としてちょっと恐ろしくなった。
近頃フランス映画を観るたびに感じていた、ちょっとした違和感の正体がわかった気がする。
映画自体が面白いだけに、その違和感が気になって乗り切れなかったのが残念な作品。
とにかく面白い!
日本にいると人種差別というのはとても良くない、瞬時に否定しなければいけないものという感覚が強いですが(実際そうですけど)、その中で暮らしている人々にとってはそんな単純なことではないのだなと学びました。
朝ごはん何食べる?だけでも火種は生まれてしまう。
日本で言うなら血液型は何?みたいな何気ないところからも差別は生まれてしまう(B型の人、そういう経験ありますよね)。
作中でも言われていましたが小さい差別はよくある、でもその全てにいちいち目くじらを立てては生活していけない。
日本人と他の国の人が、男性と女性が、私とあなたが違う以上そこに区別される部分はある。
それもひとつの個性として尊重できるか否か、そこが差別と区別の違いなのかなと思いました。
まぁそんなんはいいとしてとにかく楽しい!別に面白くしてるわけでもないんでしょうが10分に一回は確実に笑かされました。
美人姉妹にお相手もイケメン揃い、フランスの風景も美しく目にも美味しい映画でした。
あと後半のWパバ面白すぎでしょうw
コントラストと、混じり合いと。
涙が出るほど笑った。
幸せな家族だって色々ある
移民
関わりの中でお互いを受け入れていく
国際会議in家族
皮肉満載の掛け合いに爆笑
最近得にピリピリしがちなテーマ、宗教・民族問題を
ここまで笑える映画にしてしまうとは!脱帽です。
ニュースではドンパチ騒ぎばかりが報道されますが、
実際、もっと個人レベルでは多種多様な人間が交じり合いながらも
まあまあふつうに生活を営んでると思うのですが。
よりによってその交わりがふつうのひと家族にギュッと
凝縮されてしまったものだからもう大騒ぎ…。
政治や民族のデリケートな話、しなきゃいいのにどうにも我慢が
ならず、つっかかってばかりのめんどくさい嫁たちの父と花婿達…。
しかし、お互いをチクチクと罵る言葉も、フランスらしくいちいち
皮肉とウィットに富んでいて笑えてしょうがない。
特筆すべきは四女の婿の父親とのエンカウント!
これは爆笑抑えきれないシーンの連続です。
こんな風に全く異なる境遇で生まれ育っても、ぶつかってみたら
案外共通点あったりして、偏見と思い込みさえとっぱらえれば、
こんなにも心通わせられるもんなのかと、笑わせられながらもほっとします。
各民族のプロフィールや立場、フランスの移民事情について
サラッとでも知っておいた方が、爆笑度倍増しますのでオススメです。
面白い
文句なし傑作; フランス映画 コメディ
「神様、なんでこうなるの・・・・・?」
と悲鳴を上げながらの、それでも、とても上品な、心温まる、ドタバタ・コメディでした。
フランス本国でも深刻になってしまった、とっても大きなテーマを、誰もがうらやむような成功を収めた家族に降りかかる、珍事に託して、笑い飛ばしてゆく97分間でしたが・・・・・、
スーパー・モデル級の4人姉妹と、デコボコだけど超イケてる4人の花婿さん、そして、隠しごとが、どうやら苦手そうな、両家のお父さん、お母さんの、人なつっこい演技が流れてゆき、このテーマの出口を、親しみのあるものに変えてくれる、とてもいい味が出ている作品でした。
また、最初から最後まで、フランス人らしい、徹底したファッション・センスを、映像のひとコマひとコマで楽しむことができました。
いろんな意味で密度が濃く、文句なしの傑作だと思いました。
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