最高の花婿のレビュー・感想・評価
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皮肉満載の掛け合いに爆笑
最近得にピリピリしがちなテーマ、宗教・民族問題を
ここまで笑える映画にしてしまうとは!脱帽です。
ニュースではドンパチ騒ぎばかりが報道されますが、
実際、もっと個人レベルでは多種多様な人間が交じり合いながらも
まあまあふつうに生活を営んでると思うのですが。
よりによってその交わりがふつうのひと家族にギュッと
凝縮されてしまったものだからもう大騒ぎ…。
政治や民族のデリケートな話、しなきゃいいのにどうにも我慢が
ならず、つっかかってばかりのめんどくさい嫁たちの父と花婿達…。
しかし、お互いをチクチクと罵る言葉も、フランスらしくいちいち
皮肉とウィットに富んでいて笑えてしょうがない。
特筆すべきは四女の婿の父親とのエンカウント!
これは爆笑抑えきれないシーンの連続です。
こんな風に全く異なる境遇で生まれ育っても、ぶつかってみたら
案外共通点あったりして、偏見と思い込みさえとっぱらえれば、
こんなにも心通わせられるもんなのかと、笑わせられながらもほっとします。
各民族のプロフィールや立場、フランスの移民事情について
サラッとでも知っておいた方が、爆笑度倍増しますのでオススメです。
フランス映画だ!!
やっぱりフランス映画はいいですね。
ハリウッドだったらもっとドタバタだったのでしょう。
これくらいが一番。
どのキャラクターも良くて、楽しめました。
確かにフランスは移民系が多いのでしょう・・・・
とにかくテンポが良い
宗教問題は日本人だとそこまで触れることがないのでこんなにいじっていいの?!と心配になるほど。ユーモアの差し込み方が最高、婿たちのキャラクターも良い。
情緒不安定な画家の三女も良いスパイスになっている。
どのキャラクターも応援したくなり、最後は差別とか馬鹿らしくなる。
映画館でも笑い声がずっと響いていた。良い映画。
深刻な人種・宗教問題を、コメディにして描いた
フランス国民の5人に1人は見たと言われる2013年の作品。
基本的にコメディタッチなので深刻な雰囲気はしませんが、2015年11月13日のパリ同時多発テロや2016年3月22日のブリュッセル同時テロが起こった後の今だと、何とも複雑な気持ちもします。パリではなくて、フランスの地方都市を舞台にしたこの様なテーマの映画が作られるほど、人種問題、宗教問題は身近な問題で有ることを改めて思い起こされました。ただでも国際結婚は大変なのに・・・。
ちょっと重くなってしまったので、もう少し違った視点で。この作品は、上記のように2013年の作品なわけで、既に、中国の勢いをフランスにおいても感じてしまっているわけですが、これが、バブル華やかなりし頃の30年位前の時代であったならば、この作品での中国人のポジションは、日本人だったのではないかと・・・。
あ、やっぱり少し重い・・・orz
いずれにしても、ムスリムもユダヤ人も中国人もアフリカ系も、ちょっとづつ貶していて(失礼)、なんだかんだ言っても、『やっぱりフランスが一番!』と言いたい映画なんだなぁと思いました(笑)。ラ・マルセイエーズで盛り上がっていたりしますしね。でもそれは、もう一つの意味も有ったかなぁとも思っていまして、それは、様々な人種や宗教の人々が、フランスの旗の下で一つになっていると言う事も言いたかったのかなぁと。それが、本当なら良いんですけどね・・・
原題の「Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?」は、Google翻訳を信じるのであれば「私たちは神に何をしましたか?」と言う意味らしいです。確かに、クロードとマリーからしてみれば、そう言う事を言いたくなるかもしれませんね。
少し重いことを書いてしまいましたが、実際には、そんなに重い映画ではありません。実際、時々劇場に笑いが起きていたほどでしたし。あんまり難しく考えずに見るのが良いと思います。
面白い
なんでこの映画が都内単館上映なのか?
色々大人の事情があるとは思いますが、すごく
面白かったです。
映画の見方は色々あるかとは思いますが、ただ
単純に楽しめました。
お金を払って、その分楽しませて頂き、考えさせられ、当たり前の週末を幸せに感じました。
文句なし傑作; フランス映画 コメディ
「神様、なんでこうなるの・・・・・?」
と悲鳴を上げながらの、それでも、とても上品な、心温まる、ドタバタ・コメディでした。
フランス本国でも深刻になってしまった、とっても大きなテーマを、誰もがうらやむような成功を収めた家族に降りかかる、珍事に託して、笑い飛ばしてゆく97分間でしたが・・・・・、
スーパー・モデル級の4人姉妹と、デコボコだけど超イケてる4人の花婿さん、そして、隠しごとが、どうやら苦手そうな、両家のお父さん、お母さんの、人なつっこい演技が流れてゆき、このテーマの出口を、親しみのあるものに変えてくれる、とてもいい味が出ている作品でした。
また、最初から最後まで、フランス人らしい、徹底したファッション・センスを、映像のひとコマひとコマで楽しむことができました。
いろんな意味で密度が濃く、文句なしの傑作だと思いました。
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