追憶の森のレビュー・感想・評価
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語ることで描ければ…
自ら命を絶つと決めたアメリカ人のアーサーが富士の樹海でタクミという人物に出会う。自殺の地として知られる樹海を美しく映し出し、その中を彷徨いながらアーサーのそれまでの経緯が語られていく…
物語自体は悪くない。所々に散りばめられた伏線もきちんと回収し、良いところに物語を着地させている。しかし、何故だろうか?この作品から自殺を決めた者の覚悟、或いは自殺するということに対しての躊躇いが伝わってこない。
自殺は生きている者にしかできない行為である。裏を返せば、強い“生”が描かれてこそ、“死”の描写が強調されるのである。だが、この作品は主人公が自殺を決意するまでの経緯の大部分をネガティブなトピックで綴っている。時に唐突な展開も起こるが、回想部分を映像で表現している為に過剰に不幸を演出しているように思えてしまう。
アーサーとタクミが暖をとりながら、自身の過去を語るシーンは本作のハイライトだ。彼の妻への不器用な愛が伝わってくる。ある意味で唯一ポジティブなシーンと言っても良いが、ここに回想シーンはない。つまり、ネガティブなトピックは映像で見せるが、ポジティブなトピックは語るだけという描き方がアンバランスさを生じさせてしまってるのだ。故に、圧倒的に“生”の面が弱くなってしまい、アーサーの“生きたい、でも生きていけない”という感情を汲み取ることができないのである。
ナオミ・ワッツはアーサーの妻役を好演したが、マシュー・マコノヒーも渡辺謙の演技力に長けている俳優である。それならば、二人の会話を通じて妻の存在を浮き彫りにした方が、より観客の琴線に触れる作品に仕上がったように思えて仕方がない。
まあまあだった
自殺志願者が結局サバイバルをするのが実際いざとなったらそうなのかもしれないけど、だったら行かなきゃいいのにと思ってしまう。レスキュー隊が頼もしくかっこよかった。
樹海をあんなふうに歩いて冒険してみたい。
本当に死にたかったら『君がくれたグッドライフ』みたいにベルギーに行くのがいいのではないだろうか。ただ普通に死にたいだけではやってもらえないのだろうか。
青木ヶ原樹海って…
想像していたよりも、ファンタジーな要素があってびっくり。もう少し暗い内容だと思っていました。
洪水のシーンあたりからリアリティーに欠けてる印象を受けました。もう少し感動が欲しかったです。
生命と愛が蘇る「樹の海」
世界で最も有名な自殺ポイント。日本の「青木ヶ原樹海」
そこで自殺を試みた男、アーサーが、樹海で彷徨う日本人に出会い、不可思議な体験をする、という物語。
この作品、当然のことなんですが、登場人物は少ない。
アクションシーンなんかない。
アーサーを演じるマシュー・マコノヒー、渡辺謙さんの、ほぼ二人芝居。
これをどうやって、監督が観客に飽きられることなく、映画作品として提示するのか?
それが本作の鍵となってきます。
たとえば、私小説の類が好きな方には、受け入れられるかもしれない。
とても内省的な映画です。
樹海は、人が立ち入らない分、ありのままの自然が残り、まるで太古の神代の時代を思わせる風景。
そこは一度入ったら抜け出せない「ラビリンス」「森の迷宮」でもあります。
森をさまよう二人の男性。
彼らは抜け出せない森の中で、夜を明かします。
不思議な声がどこからか聞こえる。
土もない、岩の表面から、一輪の花が咲いているのを発見したりします。
「向こうの世界に逝った人間の証だよ」
渡辺謙さん演じる「タクミ」がポツリとつぶやきます。
「彼岸」と「此岸」の境界で彷徨い続ける二人。
とても精神世界の中、奥深くまで描こうと監督は苦闘しています。
彼岸と此岸ということでは、邦画の「岸辺の旅」という作品があります。
これは、今は亡き夫が、たびたび妻の目の前に現れるという、幻想世界を描きます。
せつなくて、どこかおかしくて、愛おしくなるような佳作であると感じました。「岸辺の旅」と比べて、本作は、やや「ハリウッド」寄りの「味付け」がなされております。
アクションシーンこそないものの、森をさまよう中で、崖からの転落や、洪水に巻き込まれたり、といった迫力ある見せ場があります。
そのさまよいの中で、主人公アーサーは、フラッシュバックのように過去を思い出すのです。
ここで映画のマジック、編集の出番ですね。
時間軸は過去に遡り、アーサーとその奥さんとの日常を描きます。彼は科学者でした。
幸せな結婚生活。だけど年を経過するごとに、少しづつお互いの波長が、どこかずれてくる。時には諍いもある。
「たった年収2万ドルで、いつまでこんな暮らしを続けるの!」
妻のジョーン(ナオミ・ワッツ)は夫に上昇志向や、ガッツがないことに苛立っています。彼女だって仕事で忙しい。
気まずい二人の生活の中、ある日、妻に体調の変化がありました。
病院での精密検査の結果、ドクターから受けた宣告。
「奥様の脳に腫瘍が見つかりました。手術で除去するしか方法がありません」
現代の医学は目覚ましい進歩を遂げています。
夫婦は奇跡を信じて手術を受けるのですが……。
主人公の科学者アーサー。
彼には「科学的思考」パターンが体に染み付いています。
世の中の不可思議なことは「必ず科学が解明してくれる」と信じています。
僕もそれに大いに共感します。
本作において、とってもバランスがいいと感じるのは、安易に
「精神世界は科学では解明できない」
とあたかも「悟り」を開いたかのように、決めつけていないことです。
多くの人が「悟った顔」をしているのは、実は自分が考えつめて行き着いたのではなく、有名人が言っていることに従う、という実に安直な「借り物の悟り」であることがほとんどです。
この世は何からできているのか?
人は死んだらどこへ行くのか?
魂とはなんなのか?
主人公は、日本人である「タクミ」に出会うことによって、東洋、日本人の死生観をわずかではありますが、垣間見ることになります。
先日、テレビの科学番組を観ました。
地球上の人類が発見した元素、それを全て合わせても、全宇宙のたった6%にしか過ぎない、ということが、ようやく分かってきたそうです。
人間は、まだまだ「無知なのだ」「何もわかっていないのだ」ということが、ようやく「分かり始めた」らしいのです。
量子論、ブラックマターなど、僕にはとても難解で理解できませんが、まだ人類の知らない手段で、いろんな物が、いろんな「コミュニケーション」を取っているのかもしれない。
以前読んだ本の中で、植物学者が、樹齢1,000年などの古木を調査する時、その樹木が放つ「オーラ」のような「霊力」があまりにすごいので、
「この木はやめておきましょう」と、別の木に代えて調査することがある、と語っていました。
科学者がおもわずビビってしまう、年齢を重ねた樹木だけが持つ、近づきがたい魔力。それは一体なんなのでしょう。
樹木がなんらかの方法で、生物である人間に、それこそ細胞レベルで、シグナルを発した、のかもしれませんね。
青木ヶ原の樹海。一本一本の樹木たちが教えてくれること。
自分という人間は、分子や細胞の集まりに他なりません。
しかし、その集合体は、一人の人間の名前を持ち、自分の頭で考え、行動します。更には人を愛したり、慈しんだりする「こころ」をもった、細胞の集合体になりました。
ついには、自ら命を絶つ意志さえ獲得してしまったのです。
ですが、世界中70億個体の人間、すべてが一人一人違う個性を持つ、というのも、紛れもない現実です。
これが「奇跡」でなくて何なのでしょう。
本作の原題は「The Sea of Tree」樹木の海です。
海は豊穣のシンボル。
そしてなにより、「生命」の揺り籠でもあります。生命はここで生まれ、育てられ、成長してゆきます。
まだまだ、未熟な「人間」を再教育し直す、そのキッカケを「樹木の海」は気づかせてくれたのかもしれません。
良作だと思います
日本の富士の樹海が舞台だと知らずに見たのですが、良い作品だと思います。
樹海の映像は綺麗でした。が、樹海のシーンがとても多く、もう少し、変化が欲しかったように思います。
主人公が樹海に入り込むにつれ、道を見失い、妻の魂に出会い、助けられ、人生を再び歩み始める。というのが、主人公の人生の暗示であるところ。
また、キイロとフユの仕掛けなどとても良いと思いました。
なんとも…
最初汚いおっさんがなんか樹海をさまよってる!!って思いながら見てたら、最後に、あっ!と気づいて心がジーンとしました。
題名がなんで「追憶の森」なのかを考えさせられました。
個人的には好きな作品の1つになりそうです。
味わい深い。
僕にとっては問題監督であるガス・ヴァン・サント。初期の頃のややとんがった感じの作品は受け入れられたが、カンヌをとった「エレファント」あたりからあやしくなってきて、エンタメ傾向だと思われた「プロミスト・ランド」はパスしてしまった。
だが、気になる監督ではある。
今回は、日本が舞台で渡辺謙も出ているということで、要チェック作品になった。
悲しい物語ではあったが、いい映画だった。
青木ヶ原には、たまに行ってみたい誘惑にかられる。無論死ぬ気などないのだが、どんな場所なのか見てみたい。
本作に描かれたように、要所要所に死を思いとどまらせるような看板が、実際にあるのだろうか。
アーサー(マシュー・マコノヒー)に寄り添うように映画は進んでいく。樹海に入り、タクミ(渡辺謙)と出会い、タクミに自分の思いをぶつけるところでは、アーサーとシンクロする自分がいた。
ガス・ヴァン・サントは脚本に従って演出した感がある。その脚本はクリス・スパーリング。「リミット」「ATM」の人ときくと、本作の味わいはサントの功績なのかとも思う。
いずれにしても、いい具合の作品になった。
途中までは…。
自殺をしようとしているのに、生き延びたい
という、ある意味で人の矛盾が描かれており、それも人間だな…という感覚で観ていた。
その意味では、この時点まで駄作感に満てていたが、後半に全てが解き明かされるにつれて、感動とまではいかないまでも、満足感を得ることができた。
ただ、もう一度観たいとは思わないかな…。
温かい気持ちに…。
富士の樹海といえば、
さまよう中で出てきたシーンのような闇のイメージだが、時折出てきた高台からの素晴らしい景色に加え、
最後の種明かしにより、心の闇が一気に晴れ、
ふわっと温かい気持ちになりました。
ファンタジー要素溢れる優しい映画でした。
名優マシュー・マコノヒーとケン・ワタナベ共演のオトナの感動作。 本...
名優マシュー・マコノヒーとケン・ワタナベ共演のオトナの感動作。
本当は愛しあっているのに、いつしかいがみ合い、互いに素直に優しさや感謝を伝えられなくなってしまった夫婦の姿。
逝く者と残る者。富士の樹海をさまよう姿は、ヒトの思い悩む姿を見のよう。
スピリチュアル!!
スピリチュアルな映画
過去に此処で命を落とした霊だったのでは?
命を助けた事で主人公の妻の霊共々昇天出来たと私は考えています
名前の不自然さもあえて観客(とくに日本人)の違和感を誘うものにしたかと…
「春」とか「みどり」ではよくありすぎて「え?」って疑問出ませんからね
主人公の妻の亡くなり方も衝撃的
人は頂点から奈落に落とされるといとも簡単に弱くなる
計算された面白い作品だと思います
ただ他レビューにもありましたが主人公の身体…強すぎ
あんたが霊(ってよりゾンビ)かいってほど(笑)
ミステリアス、スピリチュアル系好きな方にはお薦め
良かった!
良かった!是非、映画館で観たいです。
ネタバレを極力避けるため、口コミやレビューを読むは直ちにやめて、映画館に行こう。
森の映像が良い。脚本、音楽、演技が相乗効果をあげています。
伏線の回収の仕方も良い。少し冗長かなと感じたあとに意味があることに気づかされる。
実は、見るつもりはなかったのだが、時間の都合で観た。期待していなかった分、評価が上振れしているとは思う。
素晴らしい映画!
本当は愛しているのに「ありがとう」が言えなくなった夫婦。どこの夫婦にもあり得る現実。辛いよな。
自殺するために出掛けたのに、必死で助かろうとする不条理。でも分かる。
久しぶりにじっくりと見させる作品でした。
さすがの渡辺謙さんでした。
ウーンよく分からない
製作者は何を伝えたかったんだろう?どう見ても上手く行ってない夫婦がどちらかが死ぬことで夫婦のありかたを悟るというのはありがちだけど男のエゴ丸出しだし、それで死のうとか何考えてるんだろう。自殺する理由もあいまいだしせっかく良い役者がもったいない感じ!渡辺謙が出てるから見ようと思ったけどあまり意味ないし!なぜ日本が舞台なんだろう?マコノヒーがリチャードギアに時々見えるような瞬間がありました。
生きていく方便(とてもネタバレしてます)
これだけは言いたい。ヘンゼルとハンサムを読み間違える日本人はいません!
ナカムラタクミが人間だと思っていた頃は、窓際族で英語ぺらぺらって説得力ないわー、こんだけ堪能なら転職できるっしょ?と思っていましたが、ジョーンの魂の化身と解釈しましたので、ならば英語ぺらぺらでオッケーですね。
アーサーもナカムラタクミも、相当死にかけてるのに強かったですね。腹に木が刺さってすぐに歩けるもんですかいな?あんな崖から落ちたら死にません?
あとは、フユは名前でおかしくないっすよ。
他の3つよりは名前への使用率は低いけど、
と、引っかかる点もありましたが、相対的には良かったです。全部見てるわけではないですが、近年のマコノヒーと、ガスヴァンサントは、わたし的にはハズレなしなので。
(渡辺謙の良さは昔っからあんまりわからない…すいません。下手とは思ってません)
ナオミワッツも良かったです。
ジョーンが病気になる前のアーサーは、酷い男です。浮気の過去をネチネチやられるのは当然ですよ?そんなもん一生言われるさ、そのくせ、切れてグラスを投げつけるなんて!!こんのDVヤローめっっ!!と思いましたよ本当に。
年収2万ドルが悪いか?そうは思わないけれど、そのせいで妻にしわ寄せが行くならば生活水準を下げるなりすることあるだろ。あと個人的に大学非常勤講師って人達に嫌なイメージがあるので…ごめんねアーサー、嫌いでした。
でもジョーンが死んで(あの死に方は予想だにしてなかったわ…)、ふらふらと日本に来て富士の樹海で服毒自殺をしようとして、ナカムラタクミに関わって、思いがけず心情を吐露するアーサーを見ていると、なんだか背中さすりたくなりました。
ナカムラタクミが魂はいつもあなたのそばにいる的なことゆっていて、あ、八百万の神の寄り添い方だなぁと思いました。神道だなぁと。で、そのナカムラタクミがジョーンの魂だったと。
わたし自身は魂をそこまで信じてはいません。見たことも感じたこともないからです。幽霊的なことも感じたことがないですし、その手の語り口はあまり好きではないですが、この映画は嫌ではなかったです。
なんでかなーと考えたのですか、多分、その魂は生きている誰かのための存在だからかなぁと。魂自身のために出てきてる感じがしないので、生きてる人が見た希望として受け止められるからかもなーと。
宗教も神様もアーサーが言った通り、人が苦しみの中で作ったものだと思います。生きてゆくための方便として。物語も同じかと。だからわたしは見たり読んだりを続けてると思っています。生きていく方便が欲しいから。
妻の好きな色も季節も知らないと言ったアーサーに、ナカムラタクミは妻はキイロで娘はフユというんだと言います(順番逆ですが)。それはジョーンの好きな色と季節の事だと気づくシーンがラストに来ます。
葬式の回想あたりでそのことに気づき、そのオチ誰から聞くのかなーとおもってました。
あ、ヘンゼルとグレーテルもナカムラタクミが言い出したことで、多分好きな本を、教えてくれたってことか…。今気づいた。
でもジョーンならヘンゼルとハンサムをもっと言い間違えないのでは?えーじゃあナカムラタクミ=ジョーンではない??
深く考えてはダメですね。
生きようと思える
妻ともう一度やり直そうとしていたところでの別れ。
あんな別れ方ならば自殺もしたくなる。
わざわざ青木ヶ原樹海まできてまで自殺しようとする、それだけの決意をさせる絶望を味わったのだろう。
しかしタクミ、、樹海に宿る魂によって生きようともがく。
アーサーの気持ちは浄化された。
アーサーは妻を愛していた。
自殺の名所と聞くと不気味だが、森全体と富士山が映るシーンはこんな緑が美しい場所が日本にあるのか!と思わされる。
結末も前向きな終わりできれいな作品だと思う。
タクミとアーサーが歌っているシーン
妻が浮気を責め、アーサーがワイングラスを投げるシーン
火を焚きタクミとアーサーが語り合うシーン
がすき。
知的に泣かされた
派手さはないけれど、素晴らしい映像と演技の連続で、全く飽きることなく最後まで咀嚼した思い。しかも最後の最後、薄々感じていたけれど、それ故にやっぱりそうだったか!という知性をくすぐる展開に、号泣させられた。
変幻自在のマシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツに感心し、全く変わることのない渡辺謙の凄みを感じた。
そしてガス・バン・サントの映像美とクリス・スパーリングの脚本にただただ感服。
アメリカ映画らしい、いや日本的でもあるし、こんな映画をつくれるアメリカ人がいるんだ(上から目線ではあるが─)なんて思ってしまった。
久々に感動させられた映画。
リアリティに欠ける
アーサー(マシュー・マコノヒー)が自殺場所を求めたどり着いたのは日本の青木ヶ原樹海。そこで日本人のタクミ(渡辺謙)と出会い森を彷徨う訳だが、当初の死に場所を求めるといった目的はこの出会いで早々と消える。いつの間にか出口を探すといった逆の目的になっているのにもこの冒頭では違和感を感じる。
アーサーがなぜ日本の青木ヶ原樹海を選択したのかも不透明。ここでなければいけなかったという明確な答えもないまま物語は進むが、これに関しては日本人にとっては母国が舞台という面で親近感がわくかもしれないが、それにしてもいくら自殺の名所だからといってここを選んだことには理解し難い。
アーサーがなぜ自殺をしようと決意したのかは、後に妻であるジョーン(ナオミ・ワッツ)が登場してから彼女との結婚生活で明らかになってくる。順風満帆とはいかない生活だが細かい描写はほとんどなくシンプルな結婚生活を描いている。ここで本作のテーマが徐々に露わになってくると森で彷徨う二人の見方も少しは変わってくるのかもしれない。それにしても森で首を吊っている自殺者をみて驚きもしないことや崖から転落してどれだけ体がボロボロになろうとも歩き続ける姿を見ているとリアリティに欠け、テーマから外れているように見えるのには苦言を呈したい。
日米を代表する二人の役者が森で泥まみれになりながらの熱演が唯一の楽しみといっていいかもしれない。歳を感じさせない美貌を披露したナオミ・ワッツとの夫婦生活もいい歳した二人がひたすら罵倒しあっているのも面白味があるし、ただこれも含めて夫婦の絆が深いことを示してくれているのはガス・ヴァン・サント監督の人間味溢れる描写が顕著にでていたところか。
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