劇場公開日 2016年4月29日

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「夫婦のゲーム」追憶の森 めいめいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夫婦のゲーム

2016年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

一番印象深かったのは、夫婦が優しくすることを隠し、ありがとうと言われないためにお互いにしたゲームの話をするところ。こんな不器用で寂しいことがあるのか、と思いそこからずっと泣きっぱなしでした。
どこかで見たり読んだりしたことがあるようなミステリの展開。
でも、こんなに印象的だったのは、人を亡くしたり、別れたりして、私も大事にする方法が分からなくて、あとから後悔した経験が少なからず、私にもあるからアーサーに共感できるのかなー、と思いました。
人を亡くして、後悔して、もう一度会いたくて、苦しくて、絶望したりやけになったり、でも私の中にいる、と思えて前向きになるのは普遍的なんだなと自分自身の経験を追っているような感覚になりました。
光の使い方が繊細でトーンも抑え気味、邦画を見ているようなタッチでした。

めいめい