「2人の男は富士山の樹海で自己を見つめ直そうとする。 年配の夫婦の生活や心の機微が細かく描写される。 若い人たちにはあまりピンと来ないかもしれない。 この映画は年配の夫婦向けか。」追憶の森 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
2人の男は富士山の樹海で自己を見つめ直そうとする。 年配の夫婦の生活や心の機微が細かく描写される。 若い人たちにはあまりピンと来ないかもしれない。 この映画は年配の夫婦向けか。
Movix堺で映画「追憶の森」(The Sea of Trees)を見た。
2015年製作/110分/G/アメリカ
英題:The Sea of Trees
配給:東宝東和
劇場公開日:2016年4月29日
マシュー・マコノヒー(アーサー・ブレナン)
ナオミ・ワッツ(ジョーン・ブレナン)
ケイティ・アセルトン(ガブリエラ・ラフォルテ)
渡辺謙(タクミ・ナカムラ)
ジェームズ・サイトウ(Dr.タカハシ)
スーザン・ガリボット(オーウェン・バーク)
ガス・ヴァン・サント監督と言えば、
「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1998)で有名だと思うが、
残念ながら未見である。
連休の谷間である。
Movix堺の駐車場はすいている。
来客もまばらだった。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカを見た
先週金曜日の「昭和の日」とは大違いである。
午前中の上映で「追憶の森」の客数は我々夫婦を含めて9人だった。
アーサーは理不尽な理由で妻であるジョーンを亡くした。
自分も死んでしまいたいと考えた。
Googleの米国サイトで「a perfect place to die」と検索すると
The Suicide Forest of Mount Fuji in Aokigahara – The Perfect Place to Die | Royal-Courage Blog
(上記サイト閲覧注意)
などの結果が表示されることから日本の富士山の青木ヶ原樹海に行くことを決める。
原題のThe Sea of Treesは樹海の意味である。
実際の撮影は青木ヶ原樹海ではなく北米で行われているようだ。
2015年5月16日、本作は第68回カンヌ国際映画祭で初めて上映されたが、
自殺のためだけに日本へ赴く、という設定に合点がいきづらかったためか、
多くの観客からブーイングを浴びたらしい。
アーサーは全日空機で日本に着き、鉄道を乗り継ぎ、
タクシーで樹海の入り口までたどり着き、すぐに樹海に入っていく。
樹海に入って数時間でアーサーは女性の遺体や白骨遺体などを目にすることになる。
半日ほど後に、
樹海に迷い込んだ日本人ナカムラタクミと出会う。
ナカムラは自分がここに迷い込んだ理由や
自分の妻や娘の名前を伝える。
ナカムラもまた樹海で自殺しようとしていたのである。
アーサーは徐々にナカムラに心を開き始め、
自分が死を決意した理由を語り始める。
2人の男は富士山の樹海で自己を見つめ直そうとする。
年配の夫婦の生活や心の機微が細かく描写される。
若い人たちにはあまりピンと来ないかもしれない。
この映画は年配の夫婦向けか。
うちのカミさんの評価は今日も辛い。
自分はこの映画けっこう好きです。
上映時間は110分。
長さは感じない。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。