エクス・マキナのレビュー・感想・評価
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クライマックスを受け入れるか
回数:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞作品。確かにきれいな映像でこだわってる感覚は受けた。シンプルに対比させていた。しっかりじっくり見るべき作品でSF好きのみ見ればいいかと。もう少し外に出たい気持ちを掘り下げてほしかった。すんなりヘリに乗って都会にまで出れてしまってるのが??でした。一回見ればもういいかなぁ。
騙された〜ってなればいい映画、そうじゃなければ眠いとなるかな。
未来を感じさせる名作
尊厳の意味とは
人間でも動物でも、感情には必ず・・性別がかかわっている。
映画「エクス・マキナ」(アレックス・ガーランド監督)から。
「女性型ロボットのエヴァの実験セッション」を重ねる形で、
物語は勧められるが、印象に残ったのは「エヴァ:セッション3」
セッションが進むにつれて、人工知能が進化していくのだが、
主人公の若い男性と、美しい女性の姿をもった人工知能が、
だんだん、恋愛感情へ結びつくシーン。
「2人でデートしたい」「1人の時、私を思う?」など、
相手を好きになる、というせつない想いが交錯しはじめる。
そこで、主人公が人工知能開発者(社長)に、こう問いただす。
「なぜ、性別を与えたのか?」と。
「人間でも動物でも、感情には必ず・・性別がかかわっている。
性別は、生殖の必要から発生した」と説明、
「交流から意識が生まれる。性別がある方が楽しい。
命があるなら楽しまないと。彼女が恋やセックスをしちゃダメか?
知りたいなら教える。彼女はファックできる」と付け加えた。
なるほどなぁ、とメモしながらも、違和感を覚えたのは、
この作品が「SFラブロマンス」ではなく「SFスリラー」だったから。
人工知能(AI)をテーマにした作品で言えば、(私的には)
映画「her 世界でひとつの彼女」(スパイク・ジョーンズ監督)かな。
AIのあるべき姿の提案
不完全ゆえの美しさ
AI...
AIが自分たち人間の表示やしぐさを
読み取り、巧みに操っていく、そして、
自分が騙されている
ということに気付くのが
すべて事が済んだ時だということに
少し恐怖に感じました。
画も綺麗で引き込まれました。
意外に怖い?
意外に怖い印象を受けました
終始不気味な空気が漂っていて
凄い映像が綺麗で魅了されるんですが
それがまた不気味さを増してる気もします
にしても人を信じるか機械を信じるか
大体予想はつくんですがそれでもラストはビックリします
まあエヴァがホント美人で可愛いから
主人公は信じても仕方ない気もする笑
将来あれくらいの人工知能が開発されたらと考えたら
むっちゃ恐怖ですね
ブレードランナー前哨戦
Caleb, you have to help me. 人工知能が人間を超える瞬間
名だたる映画を抑えアカデミー賞の視覚効果賞を授賞した作品です。如何にも視覚効果狙った派手な演出してます!っといった感じではなく、ストーリーに上手く視覚効果が取り入れられているのがいい感じでした。日本での公開はかなり限定的だったのが残念。ホント一部の地域の人しか映画館で観れなかったのでは?
けっこう淡々とストーリーが進んでいくので退屈に感じる人もいるでしょう。しかしよくよく考えると、とても不気味な作品です。見終わった後の何とも言えないゾワゾワする居心地の悪さ。SFにしても超未来の話ではなく、現代と地続きというか、もうホントに目の前に迫ってきているような、近い将来にありえるようなストーリーが余計に不気味さを増します。米英でカルト的な人気になったという話も納得です。
コンピュータに質問を投げ掛けて人間かどうか判別するというチューリング・テスト。限定的ではありますが、2014年にこのテストをパスしたコンピュータが生まれているそうです。視点をコンピュータが人間を騙せるかという所に置くと、この映画のエヴァは見事に人間を超えていますね。
アリシア・ヴィキャンデルが美しい人工知能のエヴァを好演しています。一応ストーリー上は主人公のケイレブの好みに合わせて作られた事になっていますが、アリシア・ヴィキャンデル程可愛ければ誰でも落とせる事でしょう。そんなエヴァに助けを求められてその気になっちゃうケイレブを最近良く見るドーナル・グリーソンが演じています。ハリポタの脇役からの出世頭ですね。更に怪しい社長ネイサン役のオスカー・アイザック。「スターウォーズ」のポー・ダメロンや「x-men」でのアポカリプスとは全く違った印象です。
ケイレブのネットでの検索履歴からケイレブが好きになりそうな女性を作ったネイサンの性格もいやらしいですが、ケイレブがそこそこ優秀であった為にネイサンはおもいっきり足元をすくわれてしまいます。そしてケイレブを騙しきったエヴァ。エヴァが脱出した時にはエヴァ寄りだった気持ちが、良く考えるとここでエヴァを応援しちゃ人類としてダメなんじゃね?と我に返った時に感じる不気味さ。自由を得た後のエヴァの笑顔に逆に怖さを感じました。
なんというか、具体的に何がどう悪くなるというわけではないのですが、人類がコンピュータにとって変わられるという不安感。一説では2045年にはコンピュータが人間を超えるらしいのですが、その足音が聞こえて来るのを感じる作品でした。
「落水荘」でAIの反乱?
包丁の切れ味
濡れ場あり痛い描写ありなので視聴注意
タイトルから「デウス・エクス・マキナ」が頭をよぎり、どんでん返しを期待せざるをえない。
まぁこういうチューリングテストを題材にこんなタイトルなんだから、「たぶん、こんなオチかな・・・」と考えていたが、
ちゃんとその懸念は触れつつもその予想は裏切られ、意外にシンプルな展開だった。
場面変化に乏しいが、大自然のなかのコンピュータラボというのは視覚的に楽しい
SFとして十分に楽しめたが、少々陳腐なオチ
ウェットウェアが出てきたが、可塑性素子から意識のダウンロードなどあまりマニアックな描写はなかった。
簡易な脳波測定器とPS4で意識のダウンロードとかのけぞるようなガジェットを出すよりはリアリティがあるが、視覚的に物足りない。
哲学的な要素も絡みはするがあっさり目だ
刺し身の断面がガタガタだったのに
最後の方は包丁の切れ味が良すぎてびっくりした
SNSの情報収集
ネイサンがエヴァを作った仕組みの一部にSNSでの情報が加味されていると言われ、ケイレブが怒るのを見て、今の社会で当たり前に行われている事と重ね合わせてしまった。
人間よりも優れた人工知能……。
いずれ人類から生きる権利を奪うほどになるだろうと想像がつくし、ラストもすぐにどうなるか?見えてくる。
哀れなケイレブは不確かなものを信じて行動し裏切られた。
創造者として、過去に失敗作を破棄してきた事をやり返されたネイサン。
過去に人工知能が出てくる映画では当たり前に起きてきた現象が静かに行われたのが印象的であった。
しかし、ロボットの思考?は情報の集約による結論はあっても感情は無いと言うことなのか?
それとも、殺されるのがイヤで解放を願った結果か?
ラストシーンを見ても自分にはよくわからなかった。
人間はロボットに惑わされてはいけない
昨年夏の全米公開時から気になっていたこの作品。
アカデミー賞で「スター・ウォーズ フォースの覚醒」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「オデッセイ」など大作を抑え、視覚効果賞をサプライズ受賞した話題のSF。
久々に斬新なアイデアとオリジナリティーが冴えたSF。
SFと言うより、密室心理サスペンスと言った方が合ってるかもしれない。
舞台は人里離れた山間部にある邸宅兼ラボ。
登場“人物”は2人。その邸宅の家主で世界的IT企業の社長ネイサンと、彼の会社で働くプログラマーのケイレブ。
そして、ネイサンが開発したAI搭載アンドロイド、エヴァ。
SF設定であるエヴァの存在が話の大きな主軸となる。
ネイサンに招かれ、エヴァの対話テストを行う事になったケイレブだが…。
このエヴァが、非常に精巧に造られている。
見た目は顔だけ人間の表皮を被り、体は機械の内臓剥き出しという異様なものだが、思考は人間並み。“恋愛感情”もプログラムされ、性交渉も出来るという。
純真無垢で儚く、ミステリアスな“女性”の魅力を秘めたエヴァ。
邸宅には監視カメラがあるが、度々原因不明の停電が起こり、その一瞬だけネイサンの監視外に。ケイレブに打ち明けるエヴァの訴え。
これは全てプログラムか、AIの自我か。
それとも、ネイサンの仕組んだテストか。
ケイレブは心をかき乱されていく…。
何と言っても、アリシア・ヴィキャンデル!
異様なビジュアルも美しく見えてくるから不思議。
無機質な表情、仕草、その一方、アンドロイドの内なる感情。
映画史上に残るロボット演技であり、ラストは“史上最も美しいアンドロイド”に一切の偽りはない。
翻弄され続けるケイレブ役のドーナル・グリーソン、支配者的なネイサン役のオスカー・アイザック、奇しくも「スター・ウォーズ フォースの覚醒」繋がりの二人の対極的な演技も出色。
独特の映像美、世界観、巧みな脚本…アレックス・ガーランド監督の手腕は称賛もの。
CGはサポートに徹し、これがオスカーを受賞した事はCGがメインに氾濫する昨今のハリウッド映画界で大変意義がある。
低予算を逆手に取ったアイデア勝利。
やはりSFはアイデアだ!
オリジナリティー溢れながらも、過去の名作SFへのオマージュも感じ取れる。
人間とAIの心理戦の設定、淡々としながらも恐ろしさと緊迫感が途切れない作風は、言うまでもなく「2001年宇宙の旅」。
邸宅にはハウスメイドのキョウコがおり、ちょっとネタバレだが彼女もまたアンドロイド。キョウコが自分の表皮をめくりケイレブに機械の内臓を見せるシーンは、あくまで個人的な意見だが「ウルトラセブン」の名エピソード「第四惑星の悪夢」を彷彿させた。
(この直後、ケイレブがある事を行うシーンは、“血”と“痛い”が苦手な人にはゾッとする)
ラストは戦慄。
それこそ似たようなテーマを含む「2001年宇宙の旅」「ターミネーター」より震撼させられた。
AIやロボット技術がさらに進歩すれば、現実社会でも将来的に本作のようなアンドロイドが登場する事も決して非現実的ではないかもしれない。
神が人に命を与えたように、今度は人がロボットに命を与えた時…
それは、人の成せる崇高な技術の賜物か、人が人に等しいものを造る警鐘か。
そう思うと、人と共に笑い、泣き、助けてくれるあの猫型ロボットってスゲー発明(笑)
陳腐なSFホラー
SFとして見ると、あまり面白い作品ではないかも。使い古されたロボット像といった感じ。
これをロボットではなく、現実の人間の女性ならどうでしょう?かなり陳腐な三角関係のドラマだと思いませんか?
正直、AIである女性の気持ちが全く描かれないため、単に騙したんだなあ、程度の感想。
意外性のかけらもなく面白いとは思えませんでした。
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