エクス・マキナのレビュー・感想・評価
全272件中、61~80件目を表示
風俗コミック
ネイサン(オスカー・アイザック)のロボット研究はプログラミングでなくAIで恋愛感情を持ったリアル・ラブドールが欲しかったのだろう。ところが創造主に嫌悪感を持つというAIの答えに苦悩し好まれそうな青年を使って好きな人に見せる反応を調べたかったのだろう。ところがAIの方が上を行っていたというお話。これだけハイテク環境ならホテルのカードキーもどきでなく生体認証でないのは不自然だしネイサンが天才で資産家としてもたった一人の研究所でAIやロボット開発は無理があろう。第一、エバは人に近いだけで他にどんな特殊能力を持つのか知らされないからなんとも言えないが自己保存本能があるのに手ぶらで外界に出れば電池切れで行き倒れになることくらいは分かりそうなものだが・・。思わせぶりな環境設定で情報を小出しにして心理サスペンスに仕立てているが良くできた風俗コミックに思える。
久しぶりに「SF!」というSFを観た
わたし、絶対失敗しないので。
SFおとぎ話。
途中、頭良すぎる人が作った映画だなぁと、
置いてかれそうになったけど、
最後に素晴らしく恐ろしいオチでゾワッと来た。
閉じ込められたお姫様を悪い王様から、
心優しい少年が助けるという構図は
おとぎ話そのものだし、
そのまま終わるかと思ってたら、
本当は恐ろしいグリム童話。みたいなオチだった。
AI怖い。AIからしたら人間なんて頭の悪いで野蛮な猿。
簡単にやられるという事がよく分かりました。
AIによる最初の殺人。
という意味でもとても怖い話。
面白かった。
人工知能が人間を翻弄
そうだよね。
着眼は面白かった
全体的にちょっと舌足らずな映画だなという感想を持った。
結局のところ、主人公であるケイレブは人工知能であるエヴァに騙されるという内容なのだけれど、旧型機の知見がどう生かされているのかとか、キョウコはなぜクリエイターである社長を害するのか、とか詳細な理由がよく分からない。エヴァの能力、たとえば腕力とか、他のコンピュータに影響を及ぼす力があるとか、そういう説明があっても良かった。
ケイレブ自身が、自分が人間かどうか不安になって自傷するシーンがあったが、いっそロボットであった方が面白かったかもしれないと思った。
人工知能ホラー
ついに出たか人工知能ホラー映画。とは言い過ぎかもしれない。しかし、閉塞した空間での怖い演出が冴え渡っていたし、低予算映画だし。そういう意味では、やっぱホラーだよ。
ホラー映画は、現実世界における、我々の潜在的な恐怖を描いているものだ。本作は、検索エンジンに対する恐怖だ。我々は検索エンジンを利用していると思いきや、実は、我々は検索エンジンの養分に過ぎないのかもしれない。精神的には、我々の世界は、既にマトリックスのようなものになっているのかもしれない。
今の時代、人間の方がロボットみてぇじゃねえか?この映画のロボットは、人間よりも人間ぽかったぞ。とはいえ、本作には、人間は2人しか登場しないのであった。
.
自宅にて鑑賞。英国産。IT時代の純真でない“怪物”が登場するフランケンシュタイン物語。"SESSION 1"で最初の停電時の“エヴァ”のA.ヴィカンダーの表情にゾッとした。システムやテストの危険性を承知し乍ら策を講じなかったO.アイザックの“ネイサン”は頭が良いんだか、間が抜けてるんだか……。利用され続け、あらゆる意味でやられるだけ(姿勢がいい人だと思ったらバレエ出身者)だったS.ミズノの“キョウコ”は憐れ。ラストはやや冗長気味でたっぷり観せたいのは判るが、テンポを殺しており締まりが悪い。75/100点。
・機械的な効果音が印象的な上、『ドライブ('11)』の様なエレクトロ・ポップの小気味良いBGMに柔らかい光の美しいカットが印象深い。
・タイトルは、古代ギリシアの演劇(主に悲劇)にて用いられる演出技法の一つ"Deus Ex-Machina(ラテン語で「機械仕掛けの神」の意)"に由来する。O.アイザックの“ネイサン”が操るPCのデスクトップ上のフォルダ名は"Deus Ex-Machina"となっている。亦、廊下に飾られている仮面の幾つかは、"Deus Ex-Machina"が採り入れられた古代ギリシアの演劇内で実際に用いられたものが展示されている。
・全篇、ソニー製の4KデジタルビデオカメラF65を用い、ノルウェーのJuvetランドスケープ・ホテルで二週間、英国のパインウッド・スタジオで四週間、'13年の夏に撮影が行われた。パインウッド・スタジオでは、蛍光灯に替えて約15,000個のタングステン(豆電球)灯を用い、撮影が敢行されたらしい。
・登場人物の内、A.ヴィカンダーの“エヴァ”は最初の女性“イヴ”、O.アイザックの“ネイサン”はダビデの法廷での預言者、D.グリーソンの“ケイレブ”は約束の地を評価するためにモーセによって送られたスパイと、全て聖書から採られている。
・本作の設定やプロットとよく似た作品にC.ジェームズ監督の『ザ・マシーン('13・本作と同じく英国産)』があるが、その作品内に登場するC.ロッツ演じる女性型アンドロイロも“エヴァ”と云う名である。亦、“エヴァ”役は当初、F.ジョーンズにオファーされた。
・D.グリーソンの“ケイレブ”とO.アイザックの“ネイサン”が呑んでいるビールのラベルには"KEIKAKU"と表示されている。脚本も兼ねた監督曰く、これは日本語の「計画」に由来すると云う。
・鑑賞日:2016年6月21日(火)
いい景色でした
人はAIをも愛せるかを問う残酷で耽美的なSFスリラー
検索エンジン開発会社に勤める若手エンジニアのケイレブは社内で大抜擢されて社長の自宅に招かれる。そこで彼は社長が密かに開発していた女性型ロボット、エイヴァが人工知能と呼べるかどうかのチューリングテストを泊り込みで実施することになるが、毎日ガラス越しにエイヴァと会話をしているうちにケイレブに微妙な感情が芽生え始める。
テーマとしては『Her 世界でひとつの彼女』と同じで、人は人工知能をも愛せるのか?というものですがこちらはファンタジーよりももっと現世的なバックグラウンドを前面に出していて、なぜケイレブがエイヴァに魅せられていくのかも非常に残酷に見せていくので物凄くイタイ。エイヴァを演じるアリシア・ヴィカンダーがものすごくキュートだし、徐々にアイデンティティ・クライシスに苛まれていくケイレブ役のドーナル・グリーソンも『アバウト・ア・タイム』、『フランク』に続くハマり役。ミニマルキャストによる低予算SFですが辛辣なテーマと美麗で耽美な映像の小品、これは拾い物でした。
カルト作品誕生
いま一歩
全272件中、61~80件目を表示