劇場公開日 2016年6月11日

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「後味の悪い考えさせられる作品」エクス・マキナ 桜さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0後味の悪い考えさせられる作品

2020年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

いやぁー気味が悪い。

最初から最後までずっと気持ちの悪いムードが漂ってる感覚を覚えるが、段々とハラハラする展開になっていくので、飽きずにドキドキしながら見れた。

他のレビューでも見たが、この映画はAIについて考えさせられるのは勿論、女性性についても考えさせられる気がする。

ITに関わるネイサンとケイレブ(スターウォーズでいうポーダメロンとハックス将軍)は、両方天才なのだろうが、この2人を欺き、結局一人勝ち(なんならキョウコと2人勝ち)するエヴァこそ、本当の天才なのかもしれない。

最初ケイレブやネイサンをかなり羨ましいと感じていたが、映画を見終わった後、こんなん嫌やなと、何ならこんなもんに関わりたくないなと本気で思った。

自分がもしケイレブの立場でも、エヴァに恋していたような気がするし、ネイサンの立場でも、AIをぞんざいに扱わないかと聞かれたら完璧にノーと言えないところも、この映画の気持ち悪さの元の1つなのかもしれない。

気味が悪かったが、「SEVEN」と違って、またしばらく年をとったら見返してもいいかなと思えた作品だ。

桜