「【唯物論的且つ静的なサイエンティフィックムービー。"A24"の先進的なテーマ設定と、アリシア・ヴィキャンデル演じる美しきAIが自立していく過程も魅力的な作品である。】」エクス・マキナ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【唯物論的且つ静的なサイエンティフィックムービー。"A24"の先進的なテーマ設定と、アリシア・ヴィキャンデル演じる美しきAIが自立していく過程も魅力的な作品である。】
ー 英国のSF映画は、名作「ガタカ」を代表として、アクションシーンが一切ない作品が多いが、観る側に訴求させる力強い映画が多いと感じる。
今作も同様である・・。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・IT企業で働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、”抽選に当たり”僻地でAIの実験をしているIT企業の土地に赴く。
そこには、管理人ネイサン(オスカー・アイザック)がおり、更にキョウコ(ソノヤ・ミズコ)と呼ばれる表情の無いハウス・メイドが居る。
そして、現れた美しきAIエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)。
但し、顔以外は、人間の態をしていない。
- アリシア・ヴィキャンデル演じる美しきAIの姿が嵌り過ぎである。
更に言えば、ソノヤ・ミズコ演じる無表情なキョウコも印象的である。-
・人里離れた秘境で、AIエヴァの適性の判断を要求されるケイレブ。
ネイサンも、毎朝”二日酔・・”と言っているのは、分かる気がする。
・物語は、エヴァ・セッションⅠから始まり、セッションが進む間に、エヴァはケイレブと会話することで、人間の気持ちを脳内に集積していく。
<そして、ある日、エヴァとキョウコがネイサンに突き立てた刃。
エヴァは、自らの肢体を試作品のAIから皮膚をもぎ取り、ケイレブを”実験室”に残し、完全なる人間の形態で新たな道を踏み出すのである。
静的で美しきトーンで統一するも、AIの新たな一歩をシニカルに描いたSF映画である。>
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