ブリッジ・オブ・スパイのレビュー・感想・評価
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勇気付けられました。
マ―クライランス目当てに観ました。
演技としては、ダンケルクでの方が良かったかな。 ダンケルクでは船の船長にしか見えなかったです。
トムハンクスはトムハンクスにしか見えない。
トムハンクスという名の弁護士さんの映画という感じでした。
映画では自分の信じたやり方を貫く強さを感じて、勇気付けられました。
さすが!
22本目
スピルバーグ監督のファンで前々から観たかった映画でやっと観れました!
SF映画を作るイメージが強いスピルバーグ監督ですが、この映画はテイストが違いました!しかし、実際にあった話を上手く表げんされていてとても良い映画でした!!さすが、スピルバーグ監督って感じです(笑)
アメリカという国のありよう
そつがなく一切の無駄がない。
エモーショナル過ぎることもなく、ヒロイズムに片寄ることもない。客観的な視点にたち、主人公を英雄視することなく一人の仕事人として描いてみせた。
ソ連スパイの弁護を引き受けた、民間弁護士のドノバン。
「アメリカという国の定義」が、彼の台詞の随所に提示されている。アメリカがアメリカたる所以は、法あればこそで、法を遵守せねばそれはアメリカではない、ということを。
然るべき順序を得ず集められた証拠を元にした裁判を批判し、また、国家の命令で行われたスパイ活動は個人の罪ではないと訴え、スパイに対して死刑宣告をしないことで「アメリカのありよう」を世界に示すことを提案する。
さらりと描かれているが、劇中唸るような名台詞が散らばっている。
アメリカのありようは、【リンカーン】でも提示されていた。こちらも名言が多い。どちらもスピルバーグ監督、もしかしたら二つの作品を通して、正義とは何かをもう一度アメリカ人に再認識させたいのかもしれない。
スパイ容疑で捕まった二人の米国人の挿入話や、車窓から見たベルリンの壁とアメリカの民家のフェンスの対比など、織りまぜるのがうまい。脚本はコーエン兄弟。さすが。
程よい親しみやすさと信頼できそうな男の顔として、トム・ハンクスの存在によるところも大きい。
CIAを巻いたつもりで尾行されていたり、アベルの偽家族に振り回されたり、自分の命も危うい東ドイツで、風邪をひいたから帰りたいと愚痴をのたまったり。本人たちが至って真剣だからこそ生まれるユーモアは、彼ならではの絶妙さ。
しかし、スパイ交換という大きな交渉を、「いざとなったら国はお前を見捨てる」と宣告して民間人に行わせる国家権力の酷さよ。
互いの捕虜たちが自国に帰ったのに、「捕まったのに自殺もしない弱虫」と批判する社会の酷さよ。
四面楚歌の中、夫をしつこく問いたださなかった妻は偉い。
帰ってきて眠りこけたドノバンを、ベッドの脇から眺めていたあの距離に、夫への尊敬の念を感じた。
スパイものって、どーしてこうカッコいいのかしら。おっさんばーっかり...
スパイものって、どーしてこうカッコいいのかしら。おっさんばーっかり出てくるけど、みんなかっこいい。
さすがコーエン兄弟の脚本が良かった。ただラストの抱擁されるか?のとこは、アレ?だったけど。そっちかい!と。
反戦の祈り
スピルバーグと言えば、自分の中では反戦の象徴みたいになっていて、日本で言えば大林宣彦。なんか風貌も似てるし。今回は脚本がコーエン兄弟、主演トムハンクスという、スピルバーグのやりたい事濃厚な感じです。
普段からスパイ映画を観てると、そんなに捕まらないし捕まってもすぐ逃げられるイメージがあるが、この話の中の、ソビエトのスパイは淡々としていて素早いとか屈強な印象はゼロ。アメリカのスパイは空軍の1人で体力自慢でも頭脳は低そう。どちらも自力では逃げ出すことなんて出来そうにない。
そーなると捕まえたスパイはどーするのか。そこを提唱していくドノバン弁護士。保険の事案を扱っていた強みを見せて難題を切り開く。
東ベルリンに行ってからの風景や街の人々、泊まる宿とか、嘗てのの東欧世界のダークな感じの再現度がいい感じです。大体薄暗いから少し見辛いですが。
スピルバーグ映画は、ホントに子どもに教えてあげたくなる程、歴史的意義や英雄譚など、いい話が多いですね。
雰囲気と丁寧な描写
冷戦当時の空気感を味わうには最適な作品
敵国兵士の弁護人が非国民扱いされながらも
人質交換の可能性を示して裁判にて死刑を回避
実際に人質交換をする事になり非公式に交渉することになる
交渉が中心となると退屈な風景が連続することも少ない無いが
美術が素晴らしいこともあって退屈しない
脚本が丁寧かつ軽妙で安心して見ていられる。
オチが秀逸で素晴らしい余韻が残る。
メタファーのお手本のような映画
スピルバーグは伝えたいテーマを置き換えや画で見せるのが本当にうまい。「スパイの橋」はクライマックスのシーンであり主人公のメタファーでもあってそれをタイトルにしてしまううまさ。脚本誰だと思ったらコーエン兄弟絡んでた。そりゃー、頭いいよね。
☆☆☆☆★ シドニー・ルメットは『十二人の怒れる男』の中で、観客に...
☆☆☆☆★
シドニー・ルメットは『十二人の怒れる男』の中で、観客に悟られ無い様に眼鏡を掛けた男が眼鏡を外し、眼鏡によって出来る鼻の痛みを和らげる姿を何回も映す。
その眼鏡あるあるがある種の決めてとなり、他の陪審員達の心にも一体感が出るのだった。
この『ブリッジ…』の中では、ソ連側のスパイであるアべルが幾度となく鼻を啜る。スパイだけに観客にとっては、どんな意味があるのか?を一瞬考えてしまうのだが、この行為自体には特別な意味は実は無い。
アベルとドノヴアン。2人の立場は違えども、お互いがお互いの不屈な精神に対して、次第に共感しあう様になって行く。
例えお互いに"国を背負っている意識"からか、その本心は明らかにしなくても…。
映画の舞台がベルリンに移る中盤から、アベルの出番は無くなって行くのだが。ベルリンに着いたドノヴアンは、いきなり若者達に暖かいコートを奪われてしまい、ドノヴアンは「風邪をひいた。早く帰りたい。寝たいんだ!」と語りながら鼻を幾度か啜る。例えその場にアベルは居なくても、ドノヴアンが鼻を啜る度に、その場にはアベルが存在している様に見えるのだ。
そして映画は終盤に差し掛かり、アベルとドノヴアンは最後の最後に本心で語り合う。
この別れの場面は勿論素晴らしいし。全編を通してスピルバーグは、我々アメリカは昔も今も偏見や差別は失くなっていないのではないか?。本当に【チェンジ】は進んでいるのか?と、現代のアメリカ社会に対して警告を鳴らしている様にも思われる。
でも私がこの作品で1番感動したのは。直前まで愚痴をこぼしていた妻だったのだが。真実を知った瞬間に、「貴方お疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね。」…と言っているかの様に、夫を優しく見つめる姿に他ならない。
スピルバーグの映画作家としての成熟度を如実に示す作品だと思います。
2回目の鑑賞。
間もなく上映終了なので、都内で1番大きなスクリーンで観ておきたかった。
裁判後、アベルのタバコにドノヴアンは火を着ける。するとアベルは《不屈の男》の話をする。アベルはドノヴアンを間違いなく信頼した証であろう。
やがて収監されたアベルを、ドノヴアンはラジオを持って訪ねる。
そのラジオからはショスターコビッチの交響曲が聞こえている。
ショスターコビッチは、圧政に耐えながら芸術活動を続けた男だ。
自身が作曲した交響曲の中に、さりげなく「僕はここにいる!僕はここにいる!」とサインを入れては圧政に苦しむ苦悩を叫び続けた。
アベルも芸術家と偽りながらスパイ活動を続けていた。
それだけに、その苦悩が痛い程に解る。
そしてドノヴアンも、これから政府関係者では無く、一人のアメリカ市民として人質交換の交渉を余儀なくされる。
当時の冷戦状態を考えれば、果たして生きて帰ってこられるのか?不安感で胸が詰まる思いだったであろう。
だからこそ、クライマックスの橋の上で二人は再会した時にアベルは開口一番こう伝える。
「親愛なるジム」…と。
(2016年1月16 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン5)
(2016年2月3日 TOHOシネマズ/スカラ座)
アメリカの正義万歳映画
しかし、トム・ハンクスは何を演じても上手い。第二次大戦後の米ソ冷戦時代にあった実話らしい。ちょうどベルリンの壁が築かれる時の様子も描かれており、歴史を学ぶことも出来る。アメリカ映画にありがちなことだが、アメリカって常に正義なんですよねー。ちょっとそれが鼻につく映画だった。
ごちゃごちゃしそうな話なのに、筋はよくわかった。 実話だけに、すご...
ごちゃごちゃしそうな話なのに、筋はよくわかった。
実話だけに、すごく感動とか、学生いらないのでは、と思うこともあったが、丁寧に描いていた。
スパイを殺すことなく、将来的にスパイ同士を交換することまでの先見の目があった。
しかも、全く関係なくつかまった学生のことまで救おうとする交渉術。すごい。
ただ、学生がどのようにして助け出されたのかはよく分からなかった。そこまであると個人的にはいいのになぁ。
当然かもしれませんが、良作
当然といえば当然かもしれませんが、良作。でも、意外と響かなかった人も多いはず。さらっと見せているのもあるんでしょうけど、合衆国を軸にしたナショナリズムを含む内容ではあるので、日本人にはあまり共感どころがなかったりする。
人質(捕虜)交換での国籍を越えた交流を本題の中で静かに描いている点はすばらしいのではないでしょうか。
あと時代設定にあった街や雰囲気の再現性の高さは全体を通して目を見張るものがあります。
誠実さが人を動かしていく
与えられた使命・職務をまじめに遂行しようとする主人公。そんな姿・態度にCIAやスパイ容疑者も心を動かして行く。誠実に真面目に生きることが大事だと改めて実感させられるいい映画です。
スパイものって、どーしてこうカッコいいのかしら。おっさんばーっかり...
スパイものって、どーしてこうカッコいいのかしら。おっさんばーっかり出てくるけど、みんなかっこいい。
さすがコーエン兄弟の脚本が良かった。ただラストの抱擁されるか?のとこは、アレ?だったけど。そっちかい!と。
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