「まさかここまで面白いとは・・・」アントマン スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかここまで面白いとは・・・
もうここまでくるとさすがとしか言いようがないです、マーベルコミック・ヒーロー物にハズレなし、そろそろハズレが出そうな気配は漂っていた作品なんですけどね・・・個人的には1、2を争うぐらい(いや、1位ではないかな)好きな作品となりました。
先日のアベンジャーズ2で、そろそろアベンジャーズシリーズも限界がありそうだなと感じたのですが、アントマンが関わることによって引き出しも今後増えそうで、まだまだ楽しめそうですね。
ミクロ化することで、いろんなところに進入できますから。
小さくなったり大きくなったりと言えば、最近では伸縮自在でもミクロ化の逆バージョン「進撃の巨人」実写版(後篇)が思い起こされますが、あちらのスタッフにはこの映画を見て勉強し直してもらいたいものですね。
しかし蟻サイズのヒーローとは、また面白いネタを考えたもんだなぁ。
まあ小さいだけのヒーローなら途中で飽きそうなものですが、何せ本物の蟻さん達を自由自在に操って戦う、まさに「アントマン」な発想が本当に素晴らしかったですよね。
ただ虫アレルギーな人には蟻の大群描写や巨大化した蟻のビジュアルには要注意ですよ(笑)
それと何と言ってもこの映画の良かった点と言えば、W親娘の物語でしょう。
主人公のスコット親娘だけでなく、アントマンの生みの親ピム博士の親娘の物語も絡めることによって、二重に感情移入させられましたから。
失った信頼を取り戻せるのか、そして娘のヒーローになれるのか、地球を救うとかよりも、間違いなくこう言う物語の方がグッと来ます!
コメディ出身の監督&主演(ポール・ラッド)なので、重苦しくなく笑い要素がふんだんに盛り込まれていたのも個人的にはツボでした。
それプラス師匠にマイケル・ダグラスですからね。
マイケル・ペーニャを筆頭とした三バカトリオの存在や、ちょっとしたラブコメ要素もいいスパイスとなって、予想以上に楽しめた作品でした。
エンロール後の展開も、今後かなり気になる要素ですね。