劇場公開日 2015年9月19日

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「あらゆる面で最高!期待を裏切らない。」アントマン チャプ吉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あらゆる面で最高!期待を裏切らない。

2015年9月20日
iPhoneアプリから投稿

マーベル最新作「アントマン」をTOHOシネマズ新宿TCXスクリーン3Dで公開日に観てきた。さてアベンジャーズ含むマーベルシネマティックユニバースを舞台とした作品は本作でなんと12本目を迎えるわけだが、決して衰えを感じさせることなく、むしろ益々盛り上がってきているように感じる。アントマンというと「蟻人間」という意味であるが、果たして蟻という昆虫がどのようにスーパーヒーローと結びつくのかと疑問に思っていた。ただ大きさが小さくなるだけでは別に蟻でなくてもいいからだ。蟻でなければならない理由、それも本作を見ると、大いに理解することができた。本作品、一言で言うと、非常によかった。アントマンのかっこよさはもちろんのこと、親子のドラマも描かれていたし、SFのストーリーも面白い、さらにユーモアも盛り込まれている、そして何よりミクロの世界で繰り広げられる戦いの映像の迫力に感動させられたのだ。SFのストーリーに関してマーベル作品のよい点の一つとして、科学技術においてのサイエンスフィクションのストーリーがしっかりしている点が挙げられる。トニースタークのアークリアクターやソーの四次元キューブ、キャプテンやハルクのガンマ線など。SFヒーロー映画と言えども、どれもあってもおかしくないような、興味をそそるストーリーとなっている。本作も、ただ「体が小さいヒーロー」ではなく「小さくなるとはどういうことなのか」というテーマを量子論なども交えながらストーリーが展開されていく。非常に面白かった。また本作も、他のアベンジャーズ作品とつながるシーンもでてくる。そのシーンでは一瞬あのアベンジャーズのテーマ曲がかかるので是非とも注目していただきたい。エンディング後、毎回恒例であるが、後の物語につながる映像が2つ流れるため、最後まで席を立たずに鑑賞されることをおすすめする。とにかく、「アントマン」、期待を上回る最高の作品であった。

チャプ吉