「私たちのハッピーエンド」ハッピーエンドが書けるまで 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
私たちのハッピーエンド
『きっと、星のせいじゃない。』をヒットさせたジョシュ・ブーン監督が、その以前に手掛けた監督デビュー作。
父、娘、息子、3組のそれぞれの恋の模様を綴る。
作家である父ビルは、別れた妻エリカに未練たっぷり。新しい男と暮らす元妻の家の近くをうろついたり、覗いたり…って、オイオイ!
娘サマンサは家を出て行った母親を嫌悪。その為愛を信じられず、好意を寄せてくる男子との関係に一歩踏み出せない。
息子ラスティは同級生の女の子に片想い。が、恋に臆病な性格でなかなか告白出来ない。
焦れったかったり、微笑ましかったり、切なかったり…。
各々の恋模様。
父親のはアレだけど、娘と息子の恋は等身大で共感たっぷり。
『きっと、星のせいじゃない。』にも通じた監督の手腕が光る。
ラブストーリーではあるが、と同時に家族の物語。
子供たちの将来の選択。
小説家としてデビューした娘。
息子も小説家への道で悩む。(かのホラー小説の帝王のファンで、ネタもたっぷり)
ただのラブストーリーだけじゃなく、家族物語/将来への物語としても上々。
邦題通りのハートフルなハッピーエンドまで、心地よく見れる。
実力派、若手注目株揃う中、やはりサマンサ役のリリー・コリンズの魅力がいっぱい!
にしても、母ジェニファー・コネリー、娘リリー、長い黒髪の美人&美少女で、何処となく似た雰囲気も感じさせ、巧いキャスティング!
小品だが、愛すべき好編。
ジョシュ・ブーン監督は今のところ本作と『きっと、星のせいじゃない。』の2本だけだが、次なる良作にも期待。
…と思ったら、次回作は『X-MEN』スピンオフ『ニュー・ミュータンツ』。全くの別ジャンル。はてさて…?
最初リリー・コリンズとジェニファー・コネリーの見分けがつかず混乱していた僕です(笑)
似ている母娘のキャスティングですねー。
外国人の顔を見分けるのはホント難しい。
(たぶんあちらからも日本人の顔はみんな一緒に見えているはず)。