「モヒカン親父を看取る。」モヒカン故郷に帰る ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
モヒカン親父を看取る。
タイトルからして木下恵介の「カルメン故郷に帰る」だなと思ったけど、
内容は監督の完全オリジナルらしい。いつもの感じでだらっと笑わせ、
微笑ましい感動を与えたりする沖田監督らしい仕上がり。特に大事が
起こるというでもなく(父親が末期ガンと判明するが)コメディぶりは
変わらない。のほほんとした風情にナンでYAZAWA?と思うほど
違和感が漂う父親の極趣味。息子にも永吉と名付け東京に出したこと
から自身の夢を息子に見ていたんだろうなと(デスメタルだけどね^^;)
頑固オヤジならではのこだわりの数々。演じる柄本が上手すぎるので
終始彼の場面では笑いっぱなしなんだけど、正直YAZAWA好きに
は見えないのでシャウトしている場面ではやや痛々しくも感じられた。
松田も相変らず飄々と役をこなしていて恋人役前田も地でやってる風。
母も弟もまったく自然体でムリがなくオール広島ロケが楽しめる作品。
エンドロールの楽曲は必聴。最後まで堪能しましょう。
(モヒカンヘアって髪を下ろすと普通なのよ。龍平もけっこう可愛い)
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