徘徊 ママリン87歳の夏
劇場公開日 2015年9月26日
解説
認知症の母とその娘、そして周囲の人々の姿を描いたドキュメンタリー作品。大阪北浜に住む母娘。母は認知症、娘は自宅マンションでギャラリーを営んでいる。昼夜の別なく近所を徘徊(はいかい)する母とそれを見守る娘の姿は、近所の誰もが知っている。徘徊モードが一息つけば、母娘一緒に居酒屋やバーにも立ち寄る。そんな2人の生活は6年になるが、それが母娘にとっては普通の生活であり、そんな母娘をごく普通に接する近所の人たち。認知症とともに暮らすこと、老い、そして人間とは何かを問いかけていく。監督は、セクシャルマイノリティを真正面から捉えたドキュメンタリー「ITECHO 凍蝶圖鑑」などを手がけた田中幸夫。
2015年製作/77分/日本
配給:風楽創作事務所、オリオフィルムズ
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2020年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
認知症で徘徊を続ける母親と見守る娘の毎日。
私も経験があるが、この会話はとても不思議で、短い時間の理屈は合っている。
2019年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
成れるまでには、そして慣れるまでには、
相当な苦労、忍耐、努力が必要だろうと感じた。
2016年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
この作品のマリリンおばあちゃん、笑ってよいのか、悪いのか?
勿論、認知症を患って、夕方になると不安定になってしまい、自分の家に帰ると言い張り、自分の家を飛び出し、子供時代の記憶を頼りに行動を開始するのか、或は結婚した当初の家を目的に探し回るのかは知らないが、とにかく凄いパワーだ。
勿論マリリンおばあちゃまと同居している娘さんの立場になれば、笑えるものではないし、徘徊をしている本人にとっては物凄く不安でしんどい事だから、笑っちゃいけないけれど、マリリンさんのご性格が何故かサッパリと乾いている為か、ウジウジと陰気でないから、どうしても観ていて笑みが自然と込み上がって来てしまう。
私の父は他界していて、母は84歳で健在な現在少しずつ認知症の傾向が表面化し始めている昨今、自分は、この映画の親子の様に巧い関係を築いて行く事が可能なのかと、自己の問題として問いかけると大いに不安になり、笑えるものではないけれど、
確かに、このマリリン親子の様に喧嘩をせずに巧い事介護をして、母親に恩返しが
出来たら最高やなぁ~と願わずにはいられない、作品だった。
高齢化社会の今の日本で、本当の親子で自分を育ててくれた親の面倒を看る事で、親孝行、恩返しが出来るとしたら、これ程幸せは他に無いのかも知れない。
中身の濃い時間を共有する事がきっと出来るのだから!
核家族が進む今の日本で、一人でも多くの方々に観て欲しいと願う映画の1本かも知れないなぁ~
この親子が特別に明るいキャラで、物事何でも笑い飛ばしていける強さと忍耐を持ってこれまでも、人生を生きて来ているのかもしれないが、しかし、こう言う気持ちで年老いた親に接する事が出来たら素晴らしいなと感動を覚えた!
2015年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
2015/10/15、シネマジャック&ベティで鑑賞。
冒頭の、アサヨさんが自宅を刑務所と勘違いして、何度あっこちゃん(娘)が訂正しても、しばらくするとまた同じことを繰り返えすやり取りは笑わずにはいられません。なにせボケが本物の漫才のようなものでベタベタのボケでも本気で言ってるし、演技でやってる漫才とは比べられないほどおかしい。生きてるペットの猫はなぜかほとんど無視なのに、特定のぬいぐるみは生きていると認識していて、挨拶したりする。
傍から見ている分には滑稽でおかしいのだけど、最初の頃はずいぶん悩まされて現在の境地に達するまでいろいろ葛藤があったそうです。生活のほとんどを破壊されますからね。こんな風に明るく介護できるのもあっこさんの適性とかもあるんでしょうね。
アサヨさんのおかしな行動を見ていると、人間の脳ってどういう風に働いているんだろうな?なんてことも考えさせられました。
介護のドキュメンタリーというと重苦しい感じがしますが、そんなことは全然なく、とてもいいドキュメンタリーでした。
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