64 ロクヨン 後編のレビュー・感想・評価
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動き出した
正直もう少しコンパクトになる気はしている。何はともあれ64が動き出した。正直、模倣だと言っていたキャリア?の上司がこの映画に必要だっただろうか?
主人公が公衆電話で思わず電話を掛けてしまうシーンが印象的。
俳優陣の演技は素晴らしく引き込まれる。流石ベテランぞろい。良い俳優さんがこれでもかって出ているので、ストーリーがもう1つなんか惜しい。
河原で娘は何故号泣?娘を傷つけた事は強調できたかもしれないけど、あの時点であそこまで泣く意味が分からない。父が殺人犯だってまだ知らないよ。
最後の電話は希望の電話と思って良いのかな?
家出中と言うか絶縁してるのよね?どうか生きて話せる事の幸せを大切にしてほしい。
原作が穴だらけなのが残念
少女誘拐事件を軸に、警察内部の軋轢や報道各社との駆け引き、親子の断絶など多くの要素を詰め込みすぎているように思う。 脅迫電話の録音を失敗してその事実を隠蔽したというのがそもそもだが、誘拐事件が発生して犯人からの電話を待っている場面に、刑事がいないというのは、どう考えてもありえない。 被害者の父親がいたのに、録音失敗の隠蔽を録音した技術班だけで決めたというのもありえない。 しかも、責任を取って辞めた技術犯の男を延々と14年間も監視するってのもありえない。 さらに、犯人の電話の声の記憶だけで、無言電話をかけ続けて犯人にたどり着いたというのは、どう考えても不可能だろう。 映画自体はそれなりだし、俳優もいい演技をしていると思うが、原作が穴だらけではいかんともしがたい。
前編のほうがいいな
誘拐事件で慌ただしい中、警察庁長官の視察が取りやめになった。誘拐事件も実名を探るため三上が特捜に乗り込み、タイムラグを置くことによって事件を追跡する。犯人の指示した場所をたどってみると、ロクヨンの事件とほぼ同じ。やがて、電話口の犯人の声がヘリウムガスがなくなったことにより幸田のものだと気づく。そして、喫茶店の裏庭で金を燃やさせるのだった。被害者の父親は目崎正人(緒形直人)。
雨宮はロクヨンの犯人の声を唯一聞いた男。彼は14年もの間、電話帳の番号を片っ端から電話をかけ声によって目崎が犯人だと確信したのだ。凄まじい執念。それを幸田が共犯者となり、誘拐事件を装っていたのだ。誘拐されたとする娘は携帯を盗まれ、友達と一緒に遊んでいただけ。その場で連行された目崎だったが、自供させられず釈放。そして娘の妹は雨宮と仲良くなっていて、彼の自宅にいた・・・今度は三上が目崎を呼び出し、14年前の殺害遺棄現場へとおびき寄せるのだった・・・
緊迫感があったのは中盤まで。復讐にもならない復讐劇で、14年前の事件は解決へと向かうが、全体的には警察の隠蔽体質が少し改善されただけ。しかも目崎に対する三上の暴行で彼は更迭。刑事部に戻ったのかどうかわからないままストーリーは終わる・・・スッキリしない。
つまんない、、、長いだけ
最終的に伏線回収はして、納得はしました
けど、わざわざ前後編にわかるお話かな?
と感じましたね。
内容も薄っぺらいし、、、
三上の娘も見つかるのかと思って
あんなに劇中娘々騒ぐのに
なんか納得いかないなあ
不完全燃焼な終わり方。整理つかず。
前にちょっと見た事あったけど、後編の後半をたぶん見ていなかった。
前にみた記憶だと、雨宮と幸田の共謀で目崎を同じ思いにさせるため誘拐し、最後に広場で雨宮と対峙し、目崎が捕まって終わりみたいなイメージで覚えていた。
とんだ勘違いで、目崎は事情聴取を受けるが否認し、警察は腰抜けでなんと釈放してしまう。ここは、本当においおいまじかよと思いましたよ。信じられない。
そして、佐藤浩市がなぜ釈放したのかと抗議すると、もうあの事件は終わりみたいな事を言い出す警察の偉いやつ(奥田瑛二)の言葉に絶句。
その後の展開
佐藤浩市が、電話ボックスから、何を思ったかふいに目崎に電話してみたことから、小さい娘が行方をくらましていることを知る。雨宮の自宅裏??に行くと目崎の娘が居て、お父さんは悪いことしたの?と佐藤浩市に聞く。
佐藤浩市は、目崎に電話して、娘は、小さな棺の中にいると言うと、目崎は64年に自分が幼女を殺害した現場と同じ場所に行き、車のトランクを開けようとする。
待ち伏せた佐藤浩市と対峙。
取っ組み合いになる。
なぜ小さな棺がこの場所とわかった?
佐藤浩市が問いただす。
とうとう自白する。
このシーンは壮絶だった。
警察も目崎を追跡してきて再び、取り押さえる。佐藤浩市も暴行で連行。
そして一部始終を娘は見ていた。
悲劇である。
娘は泣き叫ぶ。来るなと叫ぶ目崎。
その後、あいまいな描写が進み、目崎が
自白をしっかりしたのか、証拠も揃って逮捕されたのかよくわからない。
そこらあたりの曖昧さが不完全燃焼で不満である。普通に考えて娘にまで目撃されてなお、しらを切るとは考えられないんだが、しっかり目崎の逮捕が見たかった。
しかし意外だった。幸田が雨宮と共謀するとこまでは予想できたが、成り行きとはいえ、佐藤浩市が、誘拐のようなかたちで、脅し、自ら、目崎を自白させるとは。
しかし佐藤浩市がやらなければ、犯人逮捕にならなかっただろう。そういう流れだ。本当にここに出てくる警察がダメダメなんである。
佐藤浩市は自分が一番辛さがわかるはずなのに、自分は目崎の妻や娘を傷つけてしまったと話すシーンがあるんだが、どこまでもいい人すぎる。
最後に、どんどん焼きのお祭りで、雨宮と佐藤浩市が再会。雨宮は明日に出頭しますと言う。まあしかし、雨宮と幸田は誘拐の偽装をして、二千万円を燃やさせたくらいだ。誰も殺してない。たいした罪じゃないだろ。
一時、雨宮は幼女を誘拐したが、自分の娘を思い出し、泣きながら家に返した。そうだ。雨宮は、自分のされて、地獄を見たそんな哀しみを、犯人の娘とはいえ、何の罪もない娘にすることなどできないのだ。
目崎は雨宮の娘を殺したが、なぜ殺す必要があっただろうか。佐藤浩市が聞くと、目崎はなぜ殺したかなんてわからない!と言っていたが納得できないよ。
あと捜査の車のなかで、娘がいない時間がどれだけ辛いものなのか、わからないのか!と佐藤浩市が叫ぶシーンがあり印象的だった。
あと、前後するが、永瀬正敏が電話帳をすべてかけていき、声を探し続けたその思いと執念、年月は壮絶すきる。永瀬正敏はいい演技をしていた。
誘拐殺人、この犯罪は本当に許せない。
そんな苦しみを味わった被害者を救おうともせず、警察組織の失態の隠蔽しか考えていない警察は、どうしょうもないなと思ってしまう、残念ながら、そんな映画になります。しかし警察でも政治家でも企業でも不正や隠蔽などはつきもので、正義なんてものはなかなか通用しない世の中であることはリアルな事実ではないのかなと。
いろいろな思いが整理つかない。
佐藤浩市はいい演技した。
それは間違いない。
他の人のレビューに佐藤浩市が暴走だとか広報官の仕事でないとかあるんだけど、僕には意外でもあったが、警察のあの捜査みたら、映画の成り行き上それは必然だろうという気がしたけれど。そうじゃなきゃ気持ちが収まらない。
まあ長編前後作で大作ではありますよ。
もう少し評価高くていいと思う。
もう一度見たいが、長い。
後編では、ついに殺人事件の犯人が明らかになる。
映画の中の警察を見ていると、なんだかガッカリしてしまう。
自分の名誉のため、もうすぐ定年だから波風たてたくない。そんな想いのある警官がたくさんいて、それを変えるのが主人公。
けど、三上も娘のことがなかったら
あそこまでなれなかったのでは?とも思う。
警察は当てにならないと事件当時に悟った
雨宮は自らの手で犯人を探した。
自分の娘を奪った犯人を、あの時に聞いた声を
たよりに電話帳のあ行から一件ずつかけて…
娘への愛、犯人を許さないという強い気持ちが
そこまでさせたのだろう。
前編に「無言電話」や雨宮が電話帳をさっと
隠すような仕草をしていた場面は伏線だったのだろう。とにかくもう一度見たいのだが、
なかなか長いので悩む。笑
俳優陣が豪華なのも、良かった。
タイトルなし(ネタバレ)
前編からの謎や伏線、
小さな出来事が事件につながっていたことが
判明していって
事件の犯人、背景が明らかになり
64事件の被害者父の雨宮の
64事件から抱えていた心の傷と
64模倣事件へ、そして目崎が身柄確保され
最後、亡き娘・妻へ思い続けていた気持ちと共に
娘を改めて弔、止めていた時間の歩みを
また動かし始めていくという心情のあゆみが
叙情的でした。
また他にも64事件で
時間がとまっていた、心にしこりのあった人たちの心が
64事件から解放される様がまた
叙情的でした。
原作未読
原作未読、ドラマ版も観ていないと理解できない部分が多く重要なところを見逃したのかと二回観てしまいました。
特に幸田メモ。
そして目崎の次女と雨宮の関係
なぜ幸田が誘拐騒ぎを起こすのか。
そして雨宮が自首します、と言うところ。
謎のままなのでネットで調べると原作には書いてあったけど映画ではわからないことばかり。
原作を読んでる人に向けた映画なの??
緒方直人、永瀬の演技は素晴らしいが
仲村トオルや榮倉奈々など残念な演技が目立つ
綾野剛も勿体ないなぁ。
ドラマ版、レンタルできたら観たい^_^
信念を胸に生きること
"64‐ロクヨン‐" 二部作第2部。
原作は既読、NHKの連ドラ版は視聴済みです。
前編で登場人物の想いや背景を描き切っていたからこそ、ロクヨンの模倣事件が勃発する本作のスリリングさと、全ての伏線が集約した慟哭の結末に向けてのノンストップ感が活きて来るんだと、二部作ならではの構成に舌を巻きました。
組織や立場に翻弄された三上の苦闘は、かなりの痛みと苦さを伴った結末を迎えました。己の信念のままに行動した彼の姿に胸を打たれました。行方不明になった娘の件は解決してはいませんが、決して希望が消えたわけではない。妻と共に未来へ踏み出したラスト・シーンが印象的でした。
[余談]
永瀬正敏の演技に心を奪われました。
連ドラ版の段田安則もかなりいい演技を見せていましたが、それに負けず劣らずの名演だなと思いました。
娘を奪われた悲しみ。頼りにならない警察への失望。今もどこかで生きているであろう犯人への怒り。
それらがない交ぜになった執念の業に、止めどない涙が溢れました。さりげなく張られた伏線に、さらに大粒の涙が。
[以降の鑑賞記録]
2019/04/28:MBS(地上波初放送)
※修正(2023/10/10)
親子の愛を訴えた作品
組織は良くも悪くも昭和。生産性の低い、パワハラ、セクハラだらけの世界。今も俺はそんな世界を引きずって生きているので懐かしかった。
最後の無言電話は時系列から三上の娘。帰ってくるのでしょう。
組織論は色々あるでしょうがそれは置いときます。この映画は電話の声で犯人を見つけられるかどうかで、評価が別れるのでは。それを決めるのは親が我が子を思う気持ちに比例する。具体的には映画を見たとき、子供が小学生までの親なら、この映画は刺さるのでしょう。もしくは、子供の可愛さを知っている人用。
どっしりと重い本格派の邦画をみよ!
エピソードが始まった前半と違い後半は畳み掛ける様な対立がテーマとなっている。組織対組織、警察対マスコミ、上司対部下etc.そこには利害や勘定、闇と言った色々な流れがクライマックスに向けて一本化され正に秀逸な作品と仕上がっています。心に残るのは永瀬正敏演じる雨宮の鬼気迫る執念と慟哭。これだけでもこの作品の価値の7割は有るかと思います。面白いのがどちらかというと悪人顔の永瀬正敏が被害者で善人顔の筒井道隆が加害者って配役。これはこれで良かった。娘を殺され後悔と憎しみの日々。年取って感じるけど感情=愛情や憎しみってエネルギー使うんだよね。だからあの情念の演技力が心に刺さります。素晴らしい。久々の重厚な作品でした。
見応えありました
前編を忘れないうちに観れました。
マスコミも上の偉い人たちにもイライラしながら進展を見守る。。
大分はしょっている部分もありましたが、加えている部分もあって、やっぱり映像化すると人の表情や感情に本より涙しました。
永瀬正敏さんや窪田君、佐藤浩市さんなどに胸打たれました。
原作と比較しながら観てしまいますが、私的には良い映画になっていると感じました。
観て良かったです(*´ ˘ `*)
ドラマ版と比べてしまう
先にドラマ版を見てしまい
ピエール瀧が良かった。
わがままな視聴者ですので
配役はドラマ版
ストーリー展開は映画版が好きでした。
佐藤浩市さんが仏壇の前で泣き崩れるシーンが
あまりの号泣ぶりにコントを見ているような気分になった。
半沢直樹の大和田土下座ののような。
いまいち
これこそ雰囲気映画じゃないですかねえ…
映画史に残る傑作と言われていたので期待して見ましたが、がっかりしました。
映画を見る感動や驚き、楽しみ、考えてしまう…などといった心の揺れがまったく起きませんでした。
ひたすら4時間パワハラを見せられて(いや、パワハラ部分は3時間くらいだったかな)不快でした。
第一、永瀬は事件のことをロクヨンなんて呼ばないと思う。そこからしてもともと人に寄り添う作品じゃない。全部口述で説明されても、あ、あれ?そうなの?となり結果理解できません。
特に県警の行動原理が理解できない。大きな組織に対するネガキャンです。
深い
雨宮が自ら犯人をつきとめ、どういういきさつか雨宮の車に乗る犯人目崎の次女。女の子に向かっている方向が違うと言われ、我にかえる雨宮。
娘が殺された時に持っていた物と娘の写真を渡し、目崎をただ追い詰めるつもりだけだったのか。
それとも目崎の次女を誘拐し殺し復讐しようとでも思ったのか。
永瀬さんの迫真の演技、深い
硬い映画
まさか犯人が誘拐された娘を探す父親とは思いませんでした。
隠蔽をしていたこと、64の時に娘を誘拐で殺された父親はずっと公衆電話からボタンがすり減るくらい電話帳で片っ端から電話して無言電話で、相手の声だけで犯人を見つけ出すという。
現実的に考えると、電話の声というのは似た声は全て同じ声と判断され一定の機械音からなる声が電話口からは聞こえるという話を聞いたことがあるため、あんなに電話していた中に、似た声の人だったとするなら、あの2000万を燃やすまでのくだりはどうするつもりだったのだろうと思いました。
犯人だったのは、小さな棺桶?的なものを車のトランクと分かったからであって、声だけでよく、あの隠蔽を手伝って心苦しんでいたメモの人も動いたなぁと思いました。
娘の前で逮捕された父親のシーンは、娘にとってトラウマになることでしょう。
展開がしっかりしているため飽きずに最後まで見れました。
前編に引き続き、 ひどい話でした
前編に引き続き、 ひどい話でした。 被害者が電話の声だけで加害者を割り出す はなしです。 しかし、 警察は 「被害者の声の特定だけで相手を逮捕できるか! ばかもん!」 と おこります。 当然です。 似たような声の人など多数存在します。 ましてや電話の声なら、 なおさらです。 電話の声が明確なら、 そもそも振り込め詐欺じたい不可能です。 ストーリーの根本から意味不明です。
娘を想う父親達
警官、加害者、被害者…、立場は違えど、家庭の幸せを守れなかった男達。
犯人にブーメランの復讐をしても、帰らない娘、変えられない昭和64年。警察関係者は意外とあっさりさっぱり、スッキリ出来たようで…。しかし、ケリをつけたつもりでも、被害者の苦悩が癒えることは難しいでしょう。
64犯人の、被害者から一転加害者の顔つきに変わる演技が素晴らしかったです。犯人の次女が非常に気の毒。
最後の最後で尻すぼみしてしまって少し残念。
警察の隠蔽と共に未解決とされている事件、実際にあるのでしょうなぁ…。
現代社会の風刺
3つの誘拐事件、解決。未解決。最悪の結末。
前後編通して言えるのが、警察の隠蔽体質。
上層部は保身のために、真実を闇に葬る。
下層部も保身のために、上層部に従う。
歪む組織、歪む社会。これが現代。
下層部の1人の男が奮い立ち、保身を捨てて上層部に食らいつく様は、踊る大走査線。
マイナス点はあれだけ物語のキーになり得るだろうと思われていた「幸田メモ」は最後まで分からず終い。
これは知りたかった。
全体的に、表面的な悲しみ虚しさ、怒りはあったが内面的な心理描写、心の動きをもっと丁寧に作ってほしかった。
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