64 ロクヨン 後編のレビュー・感想・評価
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意味深で難しい会話が飛び交う知的な後編
徐々に真相がわかり、さらにその後は決着をつけるシーンがあります。
印象的な演出で、エンターテインメント性に拘ったのだと思います。
前編で、犯人に辿り着いて逮捕して終わるよりも、幸田(吉岡秀隆)の内部告発について、どのように今作で取り扱い決着を付けるのか、また、三上義信の娘は無事に帰ってくるのだろうか、というポイントに関心を抱いていたので、ラストは全て片付くことを密かに期待し楽しみにしていましたが、ストーリーはどんどん違う方向に進展していくのでした。
それはそれで意外な展開で楽しいのですが、事実を肯定することで先に進むというような精神的な面における変化に焦点を絞って締めくくる方向に向かったことが、流れ的に急展開すぎてイマイチ好きになれませんでした。
三上あゆみ(芳根京子)が三上義信(佐藤浩市)に言ったセリフ「お父さんは、自分のことしか考えていない、自分を守りたいだけ、警察官の自分が一番大切なのよ!」は核心をついていると思いました。
体面や世間体より大事なことがあるということが、今作のメッセージだと思います。
全体的にゆっくりしていてテンポが良くありませんでしたが、目が覚めた三上義信の大胆な行動が面白かったです。
TVドラマ版が凄すぎて…
家族(娘)と父親はいろいろ、人生もいろいろ
後編は、昭和64年に発生した未解決誘拐殺人事件の謎解きに向かって一気に加速する。
個人的には、
柄本佑、滝藤賢一の本作での演技が好きだし、
緒方直人も齢を重ねるごとに父親(緒形拳)に似てきたなあ。
佐藤浩市は、デビュー映画『青春の門』を封切りと同時に見て以来のファンで、安心感がハンパない。
織江役の杉田かおるに「信介しゃん」と呼ばれていた、野性味あふれる彼も、すっかり重厚な役どころを演じる年齢になった。
前編で散りばめられた伏線が、
丁寧に一個ずつ回収されていき、あっという間にクライマックスまで到達する。
ラストの公衆電話からの着信は、匂わせ、なのだが
なぜか、ホッとさせられる。
父親とむすめ、合計3組が登場することになるが、
全組ともアンハッピーなのは悲しくもある。
一組くらいハッピーにしてあげて。
目崎の娘の泣き叫ぶシーンに集約
雨宮さんに尽きる。
誘拐、幼い子の命を奪う、1人娘を亡くす。悲しい。
目崎は、自分にも子供が2人居て、女の子が居て、何故幼子を殺せたのだろう。目崎の娘が最後に泣いて叫んだシーンにすべてが集約されていただろう。
人間の怖さ。
自分が金に困る。生活ができない。幸せを失う。ひとを犠牲にしても、どんなに他人を不幸に陥れても自分が生き延びて、自分の家族や幸せを守りたい。
卑怯である。人間とは悲しい。
声だけを頼りにかけつづけた公衆電話。
録音にヘマをして、ひきこもりになった日吉、それを隠した幸田の人生。
64は、あらゆるひとの人生をめちゃくちゃにした。
佐藤浩市の怪演。
組織のなかのジレンマ
奥田瑛二、三浦友和
記者には瑛太や坂口ら。
豪華な布陣で挑んだ大作だ。
れいすけにて感想も書いている。
最初見たときと感想がかわっている。
やはり後編は難しい
僅か7日間だった昭和64年に起きた少女誘拐事件から14年後。時効が迫る中、事件の真相に迫る刑事達の男臭い骨太物語の後編。前編の余韻が覚めぬうちに鑑賞した。
前編は、誘拐事件は脇役扱いで、主人公・三上(佐藤浩市)や、被害者家族を始めとする事件関係者の人物像描写、匿名報道をめぐる主人公と記者クラブとの確執といった人間ドラマに終始した感がある。しかし、後編を観て、前編での人間ドラマを踏まえないと、後編での彼らの行動は理解不可能であると納得できた。
前編のラストで発生した14年前の誘拐事件の模倣事件に、主人公は、前編同様、警察内部の権力闘争、隠ぺい体質、匿名報道を巡る新聞記者達との確執など、様々な障壁に阻まれながらも、主人公の流儀で、不器用ではあるが、熱く、泥臭く、事件の真相に迫っていく。そして、ついに、犯人に辿り着くが、それで物語は終わらない・・。
主人公や事件関係者の真相究明方法は、観てのお楽しみということで、ここまでやるのか、凄いという程度に留めるが、前述したように、前編で、夫々が懐いている誘拐事件への並々ならぬ想いがしっかり描かれていたので得心でき、胸が熱くなる。
身代金受け渡しシーンはカーチェイスのようで迫力満点。
犯人の身代金支払い場所変更に翻弄されながら、必死で犯人を追い詰めようとする捜査陣と、広報官という任務を全うするために、その情報を記者達に伝えようとする主人公の姿が臨場感たっぷりに描かれる。
後編も豪華俳優陣の競演であり、特に、佐藤浩市は、前編に引き続き渾身の演技で存在感十分。しかし、作品全体は、後編ということもあり、前編に比べ、目新しさは少なく、鮮度が落ちているのは否めない。
そんななかで、鮮度抜群の演技で、ひと際異彩を放っていて、役得だったのは、捜査2課長役の柄本佑。不慣れな記者会見を押し付けられ、最初はオドオドして記者達の質問にタジタジになっていたが、次第に開き直り、記者達と対等に渡り合うまでになり、一件落着した後は、緊張が解けて、記者会見場で爆睡。新入社員の成長過程を見ているようで、脇役ではあったが、インパクトは強かった。
原作未読なので原作のラストは知らない。しかし、事件を追い続けた主人公の想い、前編で魅せてくれた主人公の人物像を踏まえれば、やり過ぎかもしれないが、極めて主人公らしい泥臭く、人間臭い決着の仕方だったと言える。
惜しい、勿体ない。というのが、前後編を観た率直な感想である。前編は人間ドラマ、後編は誘拐事件解明ドラマという切り分けは見事だと思うが、やはり、3時間位の尺で、一気に観た方が、一段と迫力のある骨太物語になっていたと思う次第である。
永瀬正敏と緒方直人がすごかった。
犯人とその娘について
前半の息詰まる広報室と記者クラブとのやり取りから一転、模倣犯かと思いきや64事件の真相にせまる展開へと話が進む。
ネットでのレビューにもあったが、映画版では犯人の動機にせまるシチュエーションがあまり描かれていないためか、少し犯人判明の瞬間の感動が薄く感じてしまう。
とはいえ、まあ倫理的なことを抜きにして観れば、最後の三上と犯人とのやり取りは泥臭いが派手に拳銃をぶっ放して逮捕!なんかよりはずっとリアリティがある。
ただ、正直犯人の娘が急に大声で泣き出すシーンは必要ないと思った。
ちなみにテレビドラマ版の三上役はピエール瀧。
記者クラブの秋川に永山絢斗。
三上役のキャスティングは確かにピエール滝のような顔の方が色んな意味で説得力ある。
秋川役については偶然なんだろうか。
にしても、日吉役の窪田正孝の取ってつけたような引きこもりの顔は笑えた。
本当の話なら、即刻警察解体すべし
電話ボックスのシーンは印象的
71点
まるでヤクザな東京のマスコミが怖すぎる
ん〜、腑に落ちない終わり方。 あっけないというか誰も幸せではない。...
ん〜、腑に落ちない終わり方。
あっけないというか誰も幸せではない。
表面的な事は解決したが各々の根本的な問題は解決していないような。
そして主要人物達は大半が子供や家族と最終的に離れている。
事件は解決したがこれで皆が幸せなのかは別問題。
ハッピーエンドのようで全然ハッピーではない。
つまらなくもなかったがこれで終わりでいいのかと疑問が残った。
キャストは豪華だし実力派多くてとても良かった。
執念がすごい
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