「前編のほうがいいな」64 ロクヨン 後編 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
前編のほうがいいな
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誘拐事件で慌ただしい中、警察庁長官の視察が取りやめになった。誘拐事件も実名を探るため三上が特捜に乗り込み、タイムラグを置くことによって事件を追跡する。犯人の指示した場所をたどってみると、ロクヨンの事件とほぼ同じ。やがて、電話口の犯人の声がヘリウムガスがなくなったことにより幸田のものだと気づく。そして、喫茶店の裏庭で金を燃やさせるのだった。被害者の父親は目崎正人(緒形直人)。
雨宮はロクヨンの犯人の声を唯一聞いた男。彼は14年もの間、電話帳の番号を片っ端から電話をかけ声によって目崎が犯人だと確信したのだ。凄まじい執念。それを幸田が共犯者となり、誘拐事件を装っていたのだ。誘拐されたとする娘は携帯を盗まれ、友達と一緒に遊んでいただけ。その場で連行された目崎だったが、自供させられず釈放。そして娘の妹は雨宮と仲良くなっていて、彼の自宅にいた・・・今度は三上が目崎を呼び出し、14年前の殺害遺棄現場へとおびき寄せるのだった・・・
緊迫感があったのは中盤まで。復讐にもならない復讐劇で、14年前の事件は解決へと向かうが、全体的には警察の隠蔽体質が少し改善されただけ。しかも目崎に対する三上の暴行で彼は更迭。刑事部に戻ったのかどうかわからないままストーリーは終わる・・・スッキリしない。
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