劇場公開日 2016年6月11日

  • 予告編を見る

「人は多面的な生きものだということがよくわかる映画」64 ロクヨン 後編 saitallさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人は多面的な生きものだということがよくわかる映画

2016年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ある番組で小説家の角田光代さんが、「世の中には100%悪いだけの人も良いだけの人も存在しない。それを上手く配分していくのが小説だ」と語っていました。
それは、映画にも言えることで、本作では、佐藤さん扮する三上や緒方さん扮する目崎、永瀬さん扮する雨宮などの登場人物に対し、善と悪とが絶妙なバランスで配分されていたように思います。
その絶妙さゆえに、結局誰が善くて誰が悪いのか?という単純な括りでは結論を出すことはできませんでした。
さて、ドラマ版の方はどんなふうに描かれているか、角田さんの法則が当てはまっているかどうか…楽しみです。

saitall