「蛇尾」64 ロクヨン 後編 みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
蛇尾
エンドロールが終わって、それ以上何もないことがわかり、思わず苦笑した、
前編であれだけ壮大な前振りをしておきながら、犯人は唐突に後編から現れる。
それに対する捜査もザル過ぎて、その不自然さばかりが気になってしまう。
最後は力業で佐藤浩市が収束させるが、何の感慨も残らない。
その他にも不可解な点は枚挙に暇がなく、???の連続。
前編であれだけ盛り上げたマスコミとの対立も尻すぼみ。
県警担当の影は薄く、あれだけ煽ったことが全く効いていない。
個人的には、結局は利己的なマスコミ像の描写を期待したので、残念。
では、サスペンスとしては物足りなくとも、個々の生き様を掘り下げられていたかというと、
心に染みたのは父としての永瀬正敏のみ。
前編を大盤振る舞いして、後編も劇場に足を運ばせようという戦略は成功か。
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