「子供を想う心の強さ。悲劇の連鎖に埋もれた愛情の行方。」64 ロクヨン 後編 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
子供を想う心の強さ。悲劇の連鎖に埋もれた愛情の行方。
【賛否両論チェック】
賛:子供を失った刑事が、同じような遺族の悲しみに触れながら、悲劇を繰り返さないよう奔走する姿が、感動を呼ぶ。豪華なキャストにも注目。
否:前編の知識は必須。登場人物が複雑なほか、真実にはやや消化不良感も。
まず登場人物が多いので、前編の知識は必須です。その分キャストも豪華な顔ぶれがどんどん登場しますので、ご期待を。
自らも娘が失踪してしまった元刑事が、娘を失ったかつての被害者遺族の悲劇に触れながら、新たに発生した誘拐事件の被害者家族のために奔走する姿が、胸を打ちます。
「娘がいなくなる・・・それがどういうことか、刑事はそんなことも分かんねえのか!?」
という言葉が、痛烈です。
前編が、過去の事件の“今”がメインだったのに対し、後編は新たに起きた事件を現在進行形で追うので、前作よりもさらに緊迫感があるかと思います。
真相はやや盛り上がりに欠ける感はありそうですが、それでも“家族愛”を描いた、重厚な人間ドラマに仕上がっています。
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