ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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無邪気の中に宿る狂気
森田くん、アイドルからの脱皮
森田、ヤバい。同級生とその婚約者を殺す時の残忍さ(同級生カップル、殺しに行くのにビニール紐持ってく?計画なさすぎ)アパートに火をつけるのにも躊躇ないし、上の階の3人は本当に気の毒。その後のOLやご夫婦、警官、岡田の彼女の隣人と、恨みがあるわけでもない人々をあんなに無惨に殺すなんてとんでもない殺人鬼。
でも高校生の頃の過酷なイジメが彼を壊したんだろう。あんなイジメは酷すぎる。観ていてとても辛い。森田が捕まった時にふっと思い出した昔。「おかあさーん麦茶持ってきて」が、悲しすぎる。あの時が森田にとって一番楽しかったんだろう。
この役を演じ切った森田剛、もうただのアイドルではない、凄い役者。恐れ入りました。
森田剛、、、
71点
怖いよ、森田さん
水色のサラサラと紫色のドロドロ
ここまでやるかと。
ヒメノアール?いえ、ヒメアノール。
Netflix です。
びっくりしました。全然こんな内容とは知らなかったし思ってもみなかった。
ずっと見たいと思ってはいたけれど内容についてはノーチェックだったわけだ。
森田。森田剛。
彼が 岡田な濱田学に返事する第一声が、軽くて明るくて。
それまでの目つきとのギャップに、少しホッとするような逆に怖さが増すようなシーン。
ザクザクと、全く躊躇なく人を刺すし銃も撃つ。
肉の塊、ローストビーフ作る時に牛肉を
鋭いフォークでザグっザグっと刺すんだけれど(私が)
人の肉も刺す時こんな感触なんだろうかと、実は毎回思う。
あの感触は決して気持ちのいいものじゃないんだけれど、よく考えると「あ〜これは牛さんだ」と思ってしまうので心を無にするしかない。
そういう事を森田が、既に壊れた彼が
その刺す感触を味わっていた事をリアルに思う。
思うからもう見ていられなくて目を背けてしまう。
そしてラスト。
自分があっさり刺し殺した男を車で踏み越えたくせに
白い犬を避けて大破。
まだまだ可愛い少年だった二人のゲームをする背中に麦茶持ってきてお母さん、の声。
精神の持って行きどころがぐちゃぐちゃになった。
緻密で繊細なドラマとエログロでハードな描写、2本分の猟奇と痛みを見せられる監督の強さ
ちょうどハロウィンに京王線の殺傷事件があったので、何だかそれと重ねて観てしまった。勿論許されることではないし、言語道断であるが。しかし、傍から見ればサイコパスでも、その痛みの内側は誰も見えないのだから。個々のドラマに定評のある𠮷田監督だけに、ズドンとやられた。
冴えない男の初恋と、サイコパス男の不穏な事件。交わることの無い二人は同級生という接点で繋がっている。その単純な点にズームしていくと見えてくる秘密。それが凄く苦しくさせる。もう少し関係性が透けて見えるようなシーンが欲しかったものの、エログロで進む猟奇ぶりは高いセンスを感じる。そして、別の映画の如く、開始40分で入るタイトルは強烈。
森田剛が本当に凄い。よくこの役を引き受けたなと思うくらいハードでサイコ。ある時は心のままに殴り続け、ある時は極限に追い込まれる人の最期を堪能する。それでいながら、純真さも滲ませてくるから怖い。一方で、濱田岳のずる賢い感じというのもまた良く分かるタイプで、はぐらかしがうまいくせ、器が小さいのがハマり役。何気にヒロインを釣り上げている所がズルく思えてくる。笑
そして、𠮷田監督の均衡感覚の鋭さに驚く。無差別殺人も描写として逃げずに撮り続け、その絶望感を徹底的に引き出す。それでいながら、痛みをチラつかせてくる。『空白』でその磨きが更に掛かっていた為、ここは少し物足りなく感じたが、それでも十分来る。同時に、犯され殺されていく女優達の演技も凄まじい。徹底的に詰めたからこそ出来上がった猟奇の刹那。その作品作りに感心する。
浴びるような血に、差し込んでくる光の輪。ここに着地させるのかという意外性まで。改めてその評価の高さに納得する作品だった。
この映画を見た後、たぶん大半の人が自宅のセキュリティを確認する映画
始まりと終わりが凄い
家に入る前に周りを確かめよう
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