「絶賛する人」ヒメアノ~ル VANeRopさんの映画レビュー(感想・評価)
絶賛する人
なんか評価が分かれる?映画業界の人は絶賛というフレコミ。僕もどちらかというと面白いと思った。でも、同時に見てられないって言う気持ちもある。二度と見たくないと思う人もいるのではないだろうか?気持ちは落ちるし、身体は自然と硬直して力が入って、どっと疲れる。そんな魅力的な作品です。(後から皆さんのレビュー見ましたけど、こうなかなか絶賛ですね!!僕の勘違いですね、受け入れられる良作やん!!
普通に狂気。ぽんぽん殺す作品はありますけど、これは握り拳を握ってしまうほど残虐で痛々しい、そして気持ちが悪くなる。そしてサックサク。そこが意外にリアリティがある。映像技術演出と役者の演技でリアル、、、リアル。
最初の森田(役名の方)フューチャー前の岡田のシーンではベッタベタなラブコメのような展開も、後から来る恐怖を考えるとなんかゾクゾク。目は離せない。不穏な影がヒメアノールというタイトルクレジットからドアのシャットアウトまでガンガンドン!!って感じ←まさにジェットコースターのてっぺんからドーン!
凄い臨場感。はじまりはじまり〜ですね。
森田の心理は深くは映画では見尽くせない。原作でも見えてこないのでは?ぐるぐるする悲惨な記憶と、岡田くんと仲の良かった森田くんからの叱責と懺悔のようなこだま。森田剛のおっそろしい演技っすよね。心が凍ります。
"岡田とかいうやつを殺す"
先輩に放った言葉が森田くんのものじゃなく、殺人鬼森田の言葉だったんじゃないかな…と引っかかる。
ラストはまだ心の何処かにいた森田くんがハンドルを切って戻ってくる。
"岡田くんまた遊びに来てね〜"
とこんな感じで鑑賞。
99分と言う、短い時間で怒濤の殺人劇。
カップルや友人と見る映画ではないですね!!スクリーンを後にする空気は必ず重いものです!!