「2つの世界観を楽しめる。異色のサイコ・サスペンス!!」ヒメアノ~ル 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
2つの世界観を楽しめる。異色のサイコ・サスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:青年少女達の恋模様がコミカルに描かれる前半と、猟奇殺人鬼が凶行を繰り返す後半、1つの映画で2つの相反する世界観を垣間見られるのが印象的。
否:グロシーンやラブシーンがかなり多い。主人公のキャラクターは、人によってはヘドが出るかも。
猟奇殺人鬼が主人公の作品ですが、前半はそのターゲットとなる青年少女達の恋模様が、コミカルかつハートフルに描かれ、それはそれで微笑ましくて心温まるストーリーに仕上がっています。
そして、物語も中盤に差しかかった頃、ようやくタイトルが出てきて、本当の物語が始まります。学生時代の壮絶なイジメから、正常な思考回路が欠落し、いたずらに猟奇殺人や婦女暴行を繰り返す殺人鬼の姿が、森田剛さんの怪演と共に見事に描かれ、思わず背筋が凍る想いです。その主人公と、前半の青年少女達の運命が交錯し、狂気のクライマックスへと突き進んでいきます。
人体損壊のグロシーンがメッチャあるほか、予想以上にラブシーンも多いので、ご覧になる時はご注意を。2つの相反する世界観を楽しめる、異色の映画です。
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