ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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良かったー
序盤から終盤にかけてのギャップにやられた
アメリカの底力
恋人同士で見る映画ではないです。
まず、テンポがいい。飽きずに最後まで見られます。
ダンスシーンに関しては、アステアの優雅さと気品の高さはもう誰にも出せないのかなぁと言うのが正直な感想。オマージュですから、勝負する気はないでしょうけど、ちょっと寂しい。この状況が50年以上続いているのは異常。
音楽はもっと口ずさみやすい歌があればとも思いますが、古風なミュージカルを超えた所にこの映画の良さがあると思えば、気にならない。
あれ程作られていたミュージカル映画は夢を伝える装置でした。夢を与えられなくなってきたのと同時に、ミュージカル映画は衰退しました。その後もポツポツと作られますが、(コッポラを含め、映画監督にとって、思い入れのあるジャンルなんでしょう)作品はいいけれど、どこか寂しい感じがします。フォッシー作品を思い浮かべてもらえば、わかると思います。
そんな思いを纏めてくれたのが、この映画。これで一区切りつけて、次回ミュージカルを作る時は、思い切り弾けてくれることを期待しています。
夢を追い続けた結果・・・
アカデミー賞6部門受賞の話題作。
オープニングの渋滞での歌い踊るシーンでいきなり引き込まれた。
女優を目指すミアと、ジャズの店を開業を目指すセブ。
この二人が偶然の出会いを重ね、恋に落ちていくといったストーリー。
主役の二人の演技、歌も踊りも素敵ですね。
そんな二人が夢を追い続けた結果、
人生で諦めてはいけないこと、諦めざるを得ないこと、
といった葛藤があるということを感じさせる映画。
特に5年後、ラスト10分のシーン。
「たられば」じゃないけど、あそこでこうしていたら・・・
と走馬燈のように流れていく。
せつないけど、二人の最後の微笑みに心が救われました。
ララランドとは
映画館で観て良かった。
初っ端から、高速道路でのド派手なミュージカルシーンで一気に引き込まれた。
ミアとセブの、最悪な出会いから恋にという王道展開も、素敵だなぁと思いながら観た。
そしてミアが母との電話で将来について心配されてるあたりから雲行きが…ミアの挫折は涙が出た。
だけど、五年後のシーン。やっぱりミュージカル!最後はやっぱりオールハッピーエンドなんだね、と思いながら観てたら、裏切られた。
ミアの隣に違う人がいることがなかなか飲み込めず、「ん?誰これ、、あ、親戚か。姉婿かな?で今から夫のセブの演奏を見にいくのね。…いや、マネージャー?こうやって驚かせといて、夫はセブでしたってオチでしょ?…え、あれ?何でミア驚いてるの?あ、そっかここで再会して待ってたよってなって再び恋が始まるのかな。え、あれ?」
とひたすら困惑。
そして最後の妄想走馬灯。
やられました。
てっきりララランドって、人生は素晴らしい的な、おとぎ話のような奇跡に満ちているとか、そういうわかりやすい意味だと思ってた。
けど、あの走馬灯のシーン。こうだったら良かったのにねっていう想い。もしもの話。
この切ない気持ち、たらればを指してるんだね。
ララランドはロスで華やかな夢を見ている人だけでなく、誰にでも共感しうるものなんだ。
見終わった直後は、完全なハッピーエンドではなかったことが寂しくて寂しくて、自分の中でどう評価するか迷ってた。そういう爽快なラストだったら5点をつけたかもしれない。
けどこのラストだからこそ、観た後深く色々考えることになったのかも。
ブルーレイ出たら買ってしまうと思います。
目障りになりがちなミュージカルウザさも感じない
期待し過ぎて…
新感覚。楽しい、切ない。
夢へと向かう全ての人へ。勇気をくれる感動ミュージカル!!
【賛否両論チェック】
賛:ミュージカルシーンは必見。夢半ばで挫折した2人が、お互いの存在を糧に再び夢へと歩き出す様が、甘美なミュージックと共に描かれていくのがステキ。
否:ストーリーは至って普通で、下手をすると眠くなってしまいそう。
冒頭のハイウェイのシーンから圧巻のミュージカルシーンが繰り広げられ、一気に引き込まれます。それぞれの夢に挫折したセバスチャンとミアが惹かれ合い、励まし合い、そして時にはぶつかり合いながらも、お互いの存在がまた夢への原動力になっていく姿が、夢へと努力し続ける全ての人の胸を打ちます。
ただストーリー自体は至って単純で、取り立てて驚きがあるものではないのが正直なところでもあります。雰囲気も始終ロマンティックなムードが漂い続けるので、惹かれないと眠くなってしまうかも知れません(笑)。
それでもかなりの話題作であることは間違いありませんので、是非ご覧になってみて下さい。
音楽だけでなく「絵」も楽しめる映画。
「パリのアメリカ人」「シェルブールの雨傘」といった、過去のミュージカル映画の感覚を現代に持ち込んだ作品。
それに加えて個人的に特に楽しんだのは、この映画の色。近年の映画は映画の色彩がドキュメンタリータッチの冷たい色使いか、ポストプロダクションの過剰な(簡単に言えばケバイ)ものばかりで、画面自体の配色にはっとする、というような事が少なくなってしまった。この映画では黄金時代のクラシック映画が持っていたようなカラフルな色彩を堪能する事が出来る。
数年前のアカデミー賞受賞作、「アーティスト」も過去のハリウッドへのオマージュだったが、クラシック映画への愛情が非常に表面的で、当時の雰囲気をなぞりたいだけというような映画だった。それに比べてこの映画は単なる「再現」ではなく、様々なアイデアを散りばめながら、古いものを現代的な新しい感覚へとちゃんと昇華出来ていると思う。
二人の物語が四季になっているために、けんかの場面が急な印象(ケンカがエスカレートする過程に無理がある。)になってしまっている点や、肝心のジャズ音楽が何回も繰り返される2曲を除いては、それほど印象に残らない所など気になる箇所も無くはない。
それでも、映画全体としてはすごく堪能したし、「映画は政治的でなければならない」「政治的な映画の方が偉い」というような最近の映画のあり方にうんざりしている自分としては、こういう映画にがんばってほしいと思う。
メッセージがない?そうではなくて、「映画が好き」、「音楽が好き」。芸術への情熱、それ自体が、この映画のメッセージだと思う。
可も不可もある
演出がすごく良い。色の使い方、場面転換のスムーズさ、超ロマンティックでファンタジーな映像も。
LAという街特有の、夢の中にいるような非現実的な雰囲気と、歌って踊るミュージカルの非現実感とが上手く融合して、独特のオールディーズでカラフルな空気が生まれて、それが終始続くのは見応えがあった。
音楽もすごく良い。物語のキーとなるMia & Sebastian's ThemeとCity of Starsの2曲は特に、何度も流れるし切なくて耳に残った。
残念なのは、冒頭あれだけの人数のダンサーがキレキレのダンスを披露して、あのクオリティが続くと思ったら、あとはほとんどが主演2人の歌とダンスのみ。勿論訓練したやろうけど、特別上手いわけでもないのでそればかり見続けるのは疲れた。話が単調な分、歌とダンスのクオリティもうちょい欲しかった。
あと個人的には、ソノヤミズノの出番少なすぎて憤慨。振り返ってウィスパーみたいなシーンは最高やったけどね!!
もし痩せたら、またウエディングドレスを着る、って約束した。 自分に...
もし痩せたら、またウエディングドレスを着る、って約束した。
自分にはどんな夢があったかしら。
ずっと心の片隅にいるひとは今、どうしているかしら。
世界はとても広くて可能性は無限。
だのに求め、挑み、満たされ、味わい尽くすには人生はあまりにも短過ぎる。
全力で今を生きている者たちが、
全力で今に挑み続ける者たちが、
ふとした瞬間に立ち止まり、過去を振り返り、選ばなかった未来に想いを馳せるその時を描いた映画。
ラスト10分がこの映画の全て。
鮮やかな衣装も溢れんばかりの音楽も全て、ラスト10分のためのもの。
映画の中だから許されるラスト10分の表現。
私はスクリーンを眺める側だから、
痩せたらまたウエディングドレスを着るって約束をした。
ららららららんど
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