イット・フォローズのレビュー・感想・評価
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結構楽しめたけど、全くいい作品とは思えず
確かにお話のアイデアは面白いと思うし、ハラハラさせられる場面もあった。しかし、新しさというものとは無縁のものだと判断せざるを得ない。 内容自体、スティーブン・キングとかナイト・シャマランの焼き写しのようなものであり、雰囲気はサスペリアとか13日の金曜日といったもの。 構図やカメラワークはいいとは言えないし、展開もかなりいい加減に感じてしまい、それはないだろう!?という怒りのようなものも感じた。 もともとB級ホラーだし、そう思って見ればなかなかよくできた作品と思ったかもしれないけれども、半ば大作のような触れ込みで公開されるとアラばかり目立って駄作という烙印を押したくなる。 キービジュアルがまさにこの映画を物語っている。これを見た上で、見るか見ないかの判断をしてほしい。決して、これを超えるような作品ではない。それさえわきまえておけば、決してつまらくはないので、気軽に楽しめると思う。
リングを彷彿させる
誰かに渡さないと死ぬというのはジャパニーズホラーの金字塔であるリングを彷彿させる物があります。 リングの様に何かに追われている、解決策を見つけなければいけないという精神的に追い詰められる恐怖が似ています。 ハリウッドホラーによくある音で怖がらせる手法は少なからずありますが、ジャパニーズホラーの様な何も無いのに気配がするという不安を煽る演出が多いです。鑑賞後に周りが気になる、通路の先の暗闇が気になる等"お持ち帰り"をする可能性があります。ホラー界ではそれが最高の"おもてなし"なのだと聞いたことがあります。 イット・フォローズはホラーの位置づけですがパラノーマルアクティビティーやRECが観れるくらいなら大丈夫だと思います。 始まって30分経つくらいが怖さのピーク。その後は怖さよりも結末が気になる感じです。 ちなみに音楽のリッチ・ヴリーランド(ディザスターピース)さんはパズルゲームのFEZの音楽を担当していた方です。監督がゲームを気に入り、制作依頼したそうです。
美しい!
映像の美しさ、音楽の素晴らしさ、ブレックファストクラブのようなハイスクールものとしての面白さ、ルサンチマン要素、謎が残って観終わった後語りたくなる感じ。ホラーだけどシャイニングやキャリー寄りなホラー。早速今年のベスト候補。
懐かしの
80年代ビデオエイジ、映画雑誌の僅かな情報を元にこずかいを出し合い借りたホラー。そんなドキドキワクワクを思い出す趣きがあります。
主演女優の不思議な魅力は捉えどころの少ない物語を引っ張る上でかなりの力を持っています。「イット」は一見ゾンビ風ですが、生きてるとも死んでるともつかない風貌と行動でオリジナル感が良く出てました。基本マッパの中年wですが、放尿オバサンと騎乗位ママ、そして屋根の上に仁王立ちのオヤジが素敵です。好き嫌いが分かれる作品なので万人にお勧めは難しいですね。僕は楽しめました。
一番後ろの席で
一番後ろの席で鑑賞することお勧めする。 予算をかけない、それもSFやホラーの映画には感心する。 ただ歩いている人。これがこんなに怖い。 音楽を再考したらさらにレベル上がる。 虚構のリアリティーができていてレベル高いのだが、少々「ルール破り」のシーンが二箇所気になった。ここを変えたら、さらにレベル上がる。リメイクされそうだ。 ただ、一番後ろの席で見ていて、後ろに気配を感じそうで、これも怖すぎる。
傑作
思春期と大人への成長を描いた青春映画。
人間にとって一番怖いのは?
本当に愛する人がいないまま、死ぬこと。
それが見つかった二人には、何も怖いものはない。
二回観て、ささいな二つの疑問。
最後の「それ」の見た目は、父親だったのか?
大人になるには「父殺し」が必要ということか。
最後のセックスだけ、なぜ女性上位なのか?
この話は女性が主役だからということか。
三回目で考えてみよう。
早くも今年のベストは確実。
紹介してくれた町山智浩氏に感謝。
恐怖も救いも身近にいる
何気ない日常の中で「それ」の恐怖がしだいに増していき、主人公が精神的にも追い詰められていく過程を丁寧に描いており、自然と恐怖を助長するカメラワークも見事。わざとらしい「驚かせ」がないのも良い。 ただひたすら恐怖シーンが続くわけでもなく、しっかりと練られたドラマもあるのでストーリー考察も弾む。
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