イット・フォローズのレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。どこか懐かしさを感じる青春ホラー。スウェーデンの『ぼくのエリ 200歳の少女('08)』と何となく似た雰囲気とテイストを持つが、様々な作品へのオマージュが散見出来た。ピンクや赤系の色が不吉な前兆として使われている。R. ヴリーランドが三週間以内で書き上げたと云う音楽が効果的で佳かった。不気味な物語だが、よく考えると最終的に皆死んでしまえば終わってしまう上にそもそも無差別に拡散しないので、設定上もう一捻りあれば尚良かった。その意味で映像と空気感を愉しむホラーなのかもしれない。60/100点。
・嘗て“絶叫クイーン”と呼ばれたJ.L.カーティスから“ジェイ(ジェイミー)・ハイト”、その妹役“ケリー”もJ.L.カーティスの実妹の同名から名付けられた。冒頭のシーケンスで登場する“アニー”も『ハロウィン('78)』で、J.L.カーティス演じる“ローリー・ストロード”の友人“(N.キーズ演じる)アニー・ブラケット”に由来する。
・コンセプトや大まかなシノプスは、脚本も兼ねたD.R.ミッチェル監督自身が、ゆっくりと追い掛けて来る何者かに付き纏われると云う繰り返し何度も見た悪夢か元になっているらしい。亦、タイトルは最後にしか表示されない。
・鑑賞日:2016年1月9日(土)
もったいない作品
「何か(誰か)がついてくる」「それは人から人へと移る」という設定はたしかに怖い。ふと気づくと「誰か」がそこに立ってこちらをじっと見つめていたり,あるいは「誰か」がゆっくりとこちらに迫ってきたりする様子には,湿り気が多いじっとりとした恐怖感がある。 ただし,じわじわと迫りくるこの恐怖感はある意味日本人には馴染みがあるので,それほど真新しいとは思えなかった。 決定的にいただけなかったのは,「誰かがついてくる」というこの現象がセックスをすることで「人から人へと移る」という点。いくらなんでもそれはないんじゃないだろうか。 「恐怖は終わっていない」ということをにおわせたかったであろうラストも中途半端。尻切れとんぼで終わってしまった感が強くて,スッキリしなかった。 素晴らしいアイデアを活かしきれていないので非常にもったいない作品だと思う。
誰かとセックスして感染させる・・・
感染者にしか見えない何かが後をつけてくる。時には愛する者に姿を変えて、やがて必ず殺される。誰かとセックスして感染させるしか方法はない。ジェイが死んでしまったら、またヒューに戻ってくる。逃げ切れよ・・・ 時には老婆だったり、時には小便垂らしながら歩く女だったり、大男だったり、様々な何者かに姿を変えてジェイの前に現れる。友達が傍にいてくれても彼らには見えない何かなのだ。仲間たちはジェイを助けるために偽名を使っていたヒューを探しだし、彼女に言ったことを説明をさせる。誰かに移すしか方法がないのかと、海辺で襲われ事故を起こしたジェイを見て真剣に考える。そして近所の三浦大知似のグレッグが彼女と寝る決意をする。と、あっさりグレッグは殺されてしまう。描写はないが、ボート遊びをしている3人の男たちともセックスしたと思われるが、彼らも呪い殺されたのだろう。深夜のプールでの格闘でののち、業を煮やしたポールはジェイとセックスする決意を・・・ なんとなくHIVとか性病を感染させるのが暗喩されているのか、奔放な性に警鐘を鳴らすかのような。死の感染は、移した相手が殺されれば再度戻ってくるというのが斬新ではある。感染させて一安心しても、またのろのろ歩いてそいつはやってくる。実体があるのか虚構なのか、日本の幽霊とも違っていて、非感染者であっても殴ることはできるという曖昧さが残念なところかもしれない。車で逃げればいいとか色んなルールを最初から伝えてくれるのはありがたいが、怖さが半減しているような気もする。
これはいいホラーだ!
個人評価:4.1 ハリウッドホラーの迫りくる恐怖ではなく、日本ホラーの忍び寄る恐怖とも違う。新感覚な恐怖。相手は決して急がず歩いてくる。その描写が日常生活の延長上に起きるので、見る側が感情移入しやすく、わざとらしいホラーとは一線を画す。そして逃げれる事で恐怖がまた蓄積される。 またその恐怖の種子はSEXで感染するという設定が秀逸。アメリカンホラーのあるあるの性描写を皮肉に捉えた設定が素晴らしい。 タイトルであるイット・フォローズが、恋愛のフォローをするというホラーとは違う別の伏線も含み、単なるホラー映画から頭一つ出た作品といえる。 これはいいホラーだ!
淡々と怖い
いつ現れるか、どこに現れるかドキドキはするし、出てくるのは異常な雰囲気を持ち合わせていて、それはそれで嫌な恐怖感があった。ザ・幽霊!じゃないところが面白いところだった。 でも、その分派手さと盛り上がりがイマイチなくて、あっ!終わっちゃった・・・ってかんじで、イマイチすっきりしない。
It will catch you. うーん、微妙
何だろう?発想はリングっぽいけど良いと思いますし、ジワジワ襲ってくるのも良いですし、カメラワークも凝ってると思うのですが・・・全然怖くない。これは自分に合わなかっただけでしょうか?
襲ってくる霊の定義がわからないというか。物理的攻撃が効くし、ドアとか開けないと入って来れないのなら何処かに閉じ込めるっていう手もあるのではなかろうかと思っちゃうんですけど。というか、根本的に襲ってくる幽霊にバックグラウンドとか理由付けを考えないのって作り手の逃げに感じちゃうんですよね。そりゃ考えない方が楽だわな。
オープニングが一番盛り上がり、その後はダラダラしてた感じでした。変に期待したのが悪かったかな?
ホラーの原点!
何かが常に迫ってくる、しかも歩いて! という設定は、ホラーの原点のような感じがしました! いつどこに現れるかわからない"それ"を常に感じさせるようなカメラワークに、緊張が高まります! 内容もものすごく簡潔で分かりやすい! おしいところといえば、 ドン! と驚かすわけでもなければ、 ドゥーーン! と迫る恐怖もそこまで感じない また、ねっとり恐怖を感じさせるわけでもない と言ったところで、 ガッツリがホラーみたい! って時には物足りなさを感じるかも? 子供でも見れそうなホラーですが、 感染の仕方に問題あり??笑 まあ、よし!
よく分からない
終盤近くの、フェンスを越えるシーンで、「それ」は、親とか大人の象徴かな?って思ったりもしましたが。
セックスしたら、親(?)が子供の世界に引き摺り戻しに来る、みたいな。
でもそれなら全員死なないとおかしいし、最初の、彼氏に移した行きずりの女は何回も移されてなきゃおかしいし...
って、悶々と考えてるうちに、
正解が見つからないまま終わった...
もう少しヒントをください...!
数珠繋ぎの執着心
しっかりホラーなのにホラーを観ている気分にならない、新感覚な作品だった。
大筋は単純ながら、描写の濃い部分とサラッとしか触れられない部分のギャップが大きい。
意味や解釈を考えながら観るので面白かったけど若干疲れた。
完全な人間の姿でノソノソ歩いてついて来られる恐怖はなかなかリアルで精神的にキツい。
所謂普通の恐怖現象や霊障がバンバン起きるわけではないけど、実生活に置き換えると誰かに尾けられ狙われるってかなり恐ろしい状況だと思う。
様々な人間に化けて出るので、街行く人の誰が「それ」なのか分からないのが良い。
たびたび画面の隅っこに小さく歩く人影が映る演出がニクい。そしてそれに特に触れられなかったりすると余計に怖い。
思わせぶりなショットも多く、どこかに何かがいるんじゃないかと画面にグッと集中させらた。
「それ」の執着力の強い襲い方が好き。
人に移ったら素直に矛先を向け変えるくせに死んだら前の人にまた戻るなんて。
いくら先に移しても移しても、いつ自分に戻ってくるか知れない恐怖が一生続くなんて!
最初はどうやって始まったんだろう。最初の人まで戻り、その人が死んだら「それ」はどうなるんだろう。
そもそもなぜ性行為で移るんだろう…
数珠繋ぎの途中の話なのでフワッとしているけどその設定を芯を通して貫いているので、余白の部分を想像するのが楽しいと思える。
エイズや性感染症のメタファーなのかなとか、適当な気持ちで寝てしまうと碌なことにならないという教訓なのかなとか、色々考えられる。
同時進行の胸がキュッと締まる青春模様も面白かった。
ポールの淡い恋愛感情の行方が好き。
ラスト、後ろの人影に目を背けてジェイの手を握る彼の選択には強い意志を感じた。
色んな意味でゾッとした。
人にうつすことも出来たのに。
ずっと想いを寄せていて、やっとのことで結ばれたジェイを裏切るような行為がどうしても出来なかったんだろうな。
ジェイもガードが緩いのにポールの真剣さを薄っすら分かっているので彼だけは適当に出来なかったし。
対称的な二人でそれぞれ最後までどこか噛み合わない感じがまたもどかしい。
幼馴染5人のそれぞれの親家族がほとんど出てこなかったのにはどんな意味があるんだろう。
ジェイが頼るのも妹と友達のみ。
大人を信用できない若者の象徴なのか、非現実的なものを頭ごなしに拒否してしまう大人への皮肉なのか。
時代設定も謎だった。
鮮やかな映像と画のつくりと人の撮り方がとても美しかった。
ただ、あまりにもみずみずしく描くので何かネチネチしたものも感じた。監督の欲望というか。
それこそ「それ」の執着心のような。
怖すぎて二度と見れない
自分は今まで観てきたホラー映画の中でも1番と言えるくらい怖くて二度と見れないと思った。ただついてくるだけがこんなに怖いなんて。救いのない絶望感と悲しさが観ていて辛過ぎる。全員死ぬしかこの連鎖を止める事はできないのではないか。結局、自分が助かるために誰かを犠牲にすることは解決にはならない。犠牲が犠牲を生み死の連鎖を広めるだけ。エイズみたいなものへの考え方に似てる。
タイトルなし
こんなんあったら怖いかもって、思いつきの発想だけで描いたような何も練られてない作品。何が原因で何が解決法なのか考える描写もなくただセックスして相手に呪い?を移すだけ。ここに何か意味があるのか視聴者が考えても意味はなく、全て何も語られず終わります(笑)
目に見えないわりに物理攻撃OKだし、呪いを移されてない人でも触れることは可能という仕様。それがOKなら最後はプールの一件で終わりで良かったろうに最後に意味深な終わらせかたをする意味の無さ。そして、プールの一件があった後に彼とセックスする意味は?それもジェイが攻める側かよとツッコミ処満載(笑)あなた怯えてる側の人ですよね?(笑)
意味の分からない何かに毎回姿形を変えて襲われるという発想は良いのに、そこ以外中身スッカラカンだから見終わった後のガッカリ感が半端なかった(笑)
非常に勿体ない作品でした。
この監督の作品なんか好きだわ
正解が何か分からないけど、それを考えるのが楽しい作品。
自分の解釈だと、ついてくるのは嫉妬の塊のようなものかなと。そもそもの性交渉をすると移せるというのが、それをすることによって、相手に対して少なからず想いがあった者の生霊が迫ってくるのではないかな、と感じた。
ポールは売春婦を買わなかったのではなく、あの時たまたま勇気が出なかっただけで、目移りしていたように見えた。
ラストのシーンで後ろからついてきていたのは、ポールに恋心を抱いていた女友達かなと。
他人には見えないため、死んでも自殺したように見えるが実は、その人は誰かの嫉妬に殺されてますよ。ってことなのかな。
悪い冗談
もしくは 悪い夢を観た そんな感じ 「タランティーノ激賞」 たしかに… 彼が好きそうな映画 青春の 純愛に ゾンビやら貞子やらを混ぜたような映画 日常に潜む恐怖 対人恐怖とか被害妄想と か そのような人々には世界はこう見えているのか 一番の恐怖は周りの人がそれを誰も分かってくれない事かも知れないと思った。 このヒロインには それを信じる 友達がいて 一緒に守ろうとしてくれる その事が この映画を救う? 色んな要素がごったに入りすぎていて ぼやけてしまったようにも思える。 また 極音上映ということだが… なんだろう…低音をブーストし過ぎなのと 音が主張し過ぎではないだろうか… 爆音は好きだが どうも 極音は気になった。
クッソつまらん
久しぶりに外れ映画に当たってしまった。 全く怖くない、主人公が鈍臭い、ブス、自分勝手、ビッチでイライラ、周りの仲間もバカで危機感ないやつばっか、ひたすらおんなじことの繰り返しと、とにかくどこをとってもとにかくつまらない。こんなのが3.2も評価があるなんてとても信じられない。これより低い評価でもっと面白い映画なんてごまんとある
何かがゆっくりやって来る
設定も面白く映像も綺麗で面白かったんですが どこか惜しいような。 迫ってくる"何か"に理由付けは要らないとは思いますが 物理攻撃が有効など微妙な設定が曖昧です。 主人公ジェイの行動がどんくさく感じちょっとイライラ。 しかしただのホラーではない面白さがあり、 あのラストも 嫌な感じはしませんでした。 ゆっくり歩いてくる不気味さは最高です。
迫ってきているのに気づいていない時があるのね。
プールのシーンの目的が今ひとつ分からないが、何か見落としただろうか。 お金はないのを頭を使ってカバーした映画。歩いて近寄ってくるだけで、こんなに不安にさせられるとは。 裏設定等色々ありそうだが、下手に種明かしされるよりもこのままの方が、得体の知れない怖さがあっていい。
レビューは微妙だったから 期待はしなかったけど 思っていた以上に面...
レビューは微妙だったから 期待はしなかったけど 思っていた以上に面白かった! 仲間みんな美男美女でこんな友達 いたらいいのにって思った。 設定も個性的だし、じわじわくる感じがなんともいえない。 幽霊とかより人間が一番怖い。 ホラー系は平気な私でもこれは違う意味で怖かった。 怖いの好きな人におススメしたいなぁ!
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