劇場公開日 2015年6月13日

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「数多くの「何故!?」が浮かぶ作品。」アナーキー Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5数多くの「何故!?」が浮かぶ作品。

2015年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

まず本企画成立の契機が大きな謎。
2015年の現在。
シェイクスピアの比較的有名でない戯曲を。
敢えて現代劇に置き換える。
その契機と意義が全く見えない。
鑑賞前は勿論、鑑賞後も答えは出ず終始モヤモヤ。

また現代劇への移管の仕方も謎。
元の戯曲との関係性を維持するため登場人物名を固持する点は理解出来まずが。
スマホを操る面々が元の戯曲と同じ口調で会話する。
非常に苦慮した後が見える字幕とのギャップも含めて。
自分が何を見ているのか一瞬見失う。

話の要素も多く、かつ展開の契機も唐突感が強い。
中盤以降は特にその傾向が強く。
呆気にとられている内にショボい駐車場で迎える大団円。
鑑賞後に残る印象は主要人物であるエド・ハリス演じるシンベリンの残念な感じのみ。
色々と詰め込まれてはいましたが頭にはビタイチ残りませんでした。

そして最大の謎が無駄に豪華な俳優陣。
エド・ハリスを筆頭に。
イーサン・ホーク、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・レグイザモ。
どうみても大したことない本作に有名所が集結。
シェイクスピアの作品に参加することが、そんなにも魅力的か。
一般人には理解出来ない俳優ならではの理由があるようで興味深かったです。

数多くの「何故!?」が浮かぶ本作。

英語を母国語としてシェイクスピア戯曲に慣れ親しんでいる背景があれば。
また違った楽しみ方があったかもしれません。
個人的には有名な歌舞伎や時代劇を題材に似たような現代劇置き換えを見てみたい気もしました。
手始めに「忠臣蔵」を現在ヤクザ世界で、歌舞伎の口調で。

歯車が咬み合っていない珍作を楽しみたい方であれば。
オススメです。

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Opportunity Cost