人生の約束のレビュー・感想・評価
全74件中、1~20件目を表示
テレビ界の巨匠・石橋冠の初監督作
石橋冠といえば、「池中玄太80キロ」シリーズ、「新宿鮫」シリーズ、「点と線」など、手がけてきた名作ドラマは数知れず。演出経験55年、78歳を迎えた石橋の映画監督デビュー作。主演の竹野内豊はもちろんだが、人生初の角刈りにして撮影に臨んだ江口洋介の存在感、説得力は作品に大きな力をもたらした。
期待通り
塩谷航平役は今井朋彦
映画館では2016年1月31日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来5年ぶりの鑑賞
原作無しのオリジナルストーリー
主な舞台は富山県黒部市四十物町(あいものちょう)
ここでは山車を曳山というらしい
四十物町の曳山が財政問題で西町に譲らなければいけなくなる
旧友の葬式のため四十物町に訪れた東京の新興IT企業経営者が曳山を戻すため画策する話
宮城と岩手の県境に住む自分にとっては富山県黒部市の風土は全くの異文化で『クレイジージャーニー』を観る感覚で楽しめた
出演陣は豪華な一言
それだけで邦画ファンならそれなりに楽しめるはず
海外の作品ではなかなかこれは味わえない
BGMは白々しく感じてしまいあまり好きじゃない
主人公はあきらかに堀江貴文を連想させるが特になんの感慨もない
自分は全くの蚊帳の外だからだろう
金持ちを妬む貧困左翼でもないし経営スタイルに眉を顰める保守でもない
『大コメ騒動』にも出演した立川志の輔がちょい役で登場
演じているのは町医者だろう
立川志の輔は富山県出身
どちらの作品も舞台は富山県
北海道が舞台の映画にちょくちょく大泉洋が出しゃばって出演するがそれに似ている
ご当地映画に地元芸能人が登場すると嬉しくはある
グラビアイドル出身の小池栄子と優香が共演
感慨深い
優香は秘書役として抑えめの演技で小池栄子はちょっとオーバーな気がする
顔が新幹線とは言い得て妙である
だけど芝居はそのくらいがちょうどいい
スナックの店名が『海の女王』だったが少しインパクトがあってちょっとだけ笑えた
10数年前葛飾区の綾瀬あたりで見かけた『寿里蘭花』に比べたら遠く及ばないが
終盤地元富山県警のベテラン刑事としてビートたけしが登場
『ごくせん』の理事長役の江波杏子と同様に出ただけで場の空気をガラッと変える圧倒的な存在感
バラエティー番組ではトンチンカンなことばかり発言する言葉は悪いがはっきり言って老害だけど役者としては見事なものである
タイトルがキャッチーじゃない
インパクトがないし作品内容とのギャップを感じる
小説家や出版社ならもっと頭を捻るところだが
見終わったあとはこのタイトルでも良かったのかなと思えなくもないがなにか釈然としない
じゃなにがいいかと聞かれたら全く思い浮かばないけど
テレビドラマの演出家の巨匠が78歳にして初めての映画監督ならこのタイトルにも重みを感じるが
【富山県新湊の曳山(山車)が全ての軋轢を修復する】
泣けました
富山県射水市新湊 地区の放生津曳山祭
いきなりMUGENて出てくるから違う映画かと思った。
昼は花山、夜は提灯山。クライマックスの提灯山と富山湾の景色がきれい。ラストとエンディングの葬送曲みたいなのがミスマッチ。
四十物町(あいものちょう)は実在、さすがに西町この地区には実在しない。
高橋ひかるが目を惹く
豪華!
ぬるい。
石橋監督と曳山祭りの為のお祭り映画
TVドラマの名演出家、石橋冠の初の映画監督作と話題だが、世代的に手掛けたTVドラマをほとんど見てないので、豪華キャストと“THE邦画”なストーリーのみで鑑賞。
舞台となる富山県・新湊の風情ある風景は勿論、伝統ある曳山祭りのシーンが美しく圧巻。
ちょうど今祭りの時期でもあるので、とても魅せられる。
しかし、記憶に残るのはそれくらい。肝心のストーリーが…。
主人公は仕事人間のIT会社社長、共同経営者でクビにした親友の死、彼の故郷を訪ねるが遺族らは快く思わない、地元民のある悩みと親友がやり残した事、主人公はその思いに触れ…と、一つ一つの設定は決して悪くないのだが、あまりにも直球でベタ、無個性で教科書通り、眠気が誘う。
主人公とその親友が何故全てを投げ打ってまで曳山に情熱を傾けたのか深み足らず。主人公に至っては会社で問題が起きたのにも関わらず。
キャストでは、竹野内や江口らより、優香や小池栄子、新人の女の子、僅かな出演のビートたけしらが印象残った。
豪華キャストに愛された石橋冠と新湊の町興しの為の“お祭り”映画。
富山の祭りがストーリーに・・
劇場予告編が素晴らしかったのは....
とにかく、劇場予告編で観たくなりました。
ドライで自信家なIT企業の社長が、
クビにした相棒の死をきっかけに、
本当の自分を取り戻していく。
ストーリーも好きなタイプだし、
贅沢な豪華キャストに日本の祭りや富山の美しい風景...。
「失くしてから気づくことばっかりやな、人生は...」
西田敏行さんの町長が、
印象的につぶやくこのセリフ。
今まで数多くの映画やドラマで扱われてきたけど、
間違いのない安定したテーマ。
きっと大きな感動をくれるのでしょう。
かなりの期待で、劇場へ。
しかし映画は、散漫とした内容でした。
脚本の適当さと、ディテールのツメの甘さでしょうか。
いいセリフもあるのですが、
それを補完する流れが無視されて、
上っ面で物語が流れていきます。
ネタバレするから書けませんが、
いろいろなところに??が落ちていて、
おいおいとツッコミたくなる行動の数々。
登場人物が多すぎて、
全員の背景が置き去りにされています。
主人公が改心するのもあっという間で、
何より人物像が薄い。
会社存続のピンチにも動じないで、
友人の田舎で知らない人と酒で騒いでる。
こんな人いませんよね(笑)
地方の絆やお祭りにかける意気込みも、
まぁそうなんだろうなぁと描かれています。
お祭り好きな人や温かい故郷がある人、
田舎のふれあいに憧れている人には、
とても良い設定なのでしょうね。
けど都会育ちの僕は、
全く感情移入ができなかったです。
なんで町のプライドやお祭りがそんなに大事なのか。
それがわからない人は、入り込めません。
やたらと挿入される北陸新幹線と
長すぎるお祭りシーンに、
PRな策略もチラチラします(笑)
だけど、名優たちの演技には迫力がありましたよ。
竹野内豊さんは、
CEOの抑えた演技から祭りのクライマックまでの
グラデが見事でした。
江口洋介さん、西田敏行さん、小池栄子さん、
柄本明さん、美保純さんの土着感の作り方は凄まじい。
プロとしての迫力を感じました。
2シーンだけの北野武さんも、
さすがの存在感。
役者さんの演技を見るだけでも、
価値はあると思います。
冒頭の予告編が
よく見えた理由がわかりました。
力のある豪華キャストの演技の山場を、
繋いでいるからですね。
けど1本の映画としてみると、
お祭りのシーンしか印象に残りませんでした。
すっかり辛口になってしまいましたが、
僕みたいに期待しすぎなければ、
日本を感じられる良作だと思います。
全74件中、1~20件目を表示