カプチーノはお熱いうちにのレビュー・感想・評価
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男女の関係性の変化と人生そのものを美しく描き出す
数年前に観たのだけど最近ふっと思い出した作品。そういえばレビュー書いてなかったなと今更書きます。
本作は中盤から物語が大きく動きます。悲しい、切ない、生きるとは何か…さまざまな感情が込み上げてきて泣きじゃくったなぁ。
こういった悲しい物語は日本を舞台に描くとより悲しくなってしまうのに対し、イタリアが舞台になれば少し緩和されるのはまさにイタリアマジック!相手が病人であろうがセックスは外せないのね。
夫役の人の容姿の激変ぶり、役作りのために相当頑張りましたね。
primeやネットフリックスで配信してほしいなぁ。
生きる
「あしたのパスタはアルデンテ」も含めてこの監督、人生のちょっとした厳しさや哀しみを前向きに描くのが上手いですね。良くも悪くも人の気持ちや環境は必ず変化するし、遅かれ早かれ誰もが死んでしまいます。アラフォーで癌になる人もいるしそのまま生きる人もいるし死んでしまう人もいる。人生の不条理さと人間の逞しさの両方を垣間見る事ができました。イタリア映画らしく、フィルムが美しかったです。
愛と友情の狭間にある感動と裏切り(笑)
男女の友情って複雑…。
でも、それが逆に面白いのかもしれません(笑)
嫌いだったはずなのに、やっぱり気になる…⁈
好きだと思っていたのは全て演技?
そんな、真逆の感情のぶつかり合いが、意外な結果になることってあるんですね(笑)
その時は知らなかった事が後から分かると、「そんな事考えてたの?」と驚きの連続でした。
浮気?
二股?
離婚?
様々な不安がいくつも浮かび上がりますが、最終的に親友の一言が全てをまるっと収めてくれました(笑)
ジョルジュというゲイの男意味深な態度が全ての原因の引き金だったとは…。
ヤダもう(笑)
本当は末期ガンに侵された妻を、夫が愛してくれる悲しくも切ない愛の物語のはずだったのですが…。
複雑な四角関係に、そんな愛のエピソードも霞んでしまったというのが本音です。
ガンの妻を献身的に愛し続けた夫の愛はもちろん素晴らしい。
でも、それ以上にジョルジュの愛されキャラっぷりにまんまと私も虜となりました(笑)
貴方は幸せ者。
邦題だけで内容を予想すると陽気なイタリア映画の趣があるが、
あらそうなっちゃうのと予想できない驚きの13年が披露される。
運命の出逢いから、親友の恋人という紆余曲折を経て結ばれた
エレナとアントニオ。働き者でのちに独立事業を営むエレナに
比べて、夫アントニオは識字障害をもつ粗野で浮気症のダメ男。
二人が結ばれたのち一気に13年後に飛ぶ展開は、その後の冷め
具合から、この夫婦はすでに倦怠期を過ぎてただの同居人状態
となっているのが分かる。どんな熱烈な恋愛も時間を過ごせば
いずれこうなる。とは結婚何十年も過ごした方ならお分かりか
と思いつつ、そこへ妻の重病が発覚するところで悲劇が始まる。
この悲運が果たして夫婦にどんな奇跡をもたらすかはさておき、
登場人物がかなり多く、病気になってからも次々と友人が登場。
13年前カフェでお客だった医大生が自分の担当医になっていた
りとその年数を感じさせる作りは誰もが味わう感慨と悲しみを
交互に与えてくれる。貴方は幸せ者よ。と促す担当医の台詞に
他人には見えない悩みや苦しみがあるんだよ。と思いながらも
さりとて自分で選んだのがこの人生。この相手。この仕事。で
あることを彼女自身が納得し、では今後自分はどう生きるべき
かと優しく問いかける。過去の自分たちとすれ違う場面が秀逸。
美味しいカプチーノは楽しい仲間と一緒に味わいたいね
オズペテグ監督作品を観るのはこれが初めての私ですが、結構この監督の映画のセンス気に入りました!ストーリー展開のテンポや、画面的にも綺麗だった。
只前作の邦題が「あしたのパスタはアルデンテ」ときたら、今回のヒロインがカフェを共同経営する事から、「カプチーノはお熱いうちに」なんて安易な?題名になってしまったのかと下種の勘ぐりをしてみたが、余りにも邦題のイメージと作品のイメージが違う映画の印象にびっくりでした!このタイトルでなかったらおそらくもっともっと大ヒットしただろうに残念だ!
私事だが、イタリア人と結婚した友人がいたのだが、彼女曰く、イタリアの母親は家庭を愛するよう、家族を大切にする様に子供を育てるのが巧いと言っていたのを成る程と思い出しながら本作に見入ってしまった。
米国のイタリア系の人々もとても家族の絆を大切にしているし、こう言う人情の感覚って凄く日本人の心にも自然にストンと腑に落ちる感じがするのではないかな?
観ていてヒロインのエレナを囲む人々の気持ちが暖かくて心地良くて、単純で平凡そうに見えるけれど、押さえる処はしっかり掴んでいると言う感覚が残る本作はポイント高かった!エレナの母と伯母が特に良い味出していたし、共同経営者になったファビオも素敵な友人で最高にグッドガイ?グッドゲイだったよね!
人生色々あっても、どんな人生でも生きるって素晴らしいって感じられる映画は観ていてやはり素晴らしいし、また観たくなりますよね。
仕事で成功しているから幸せなのではなくて、喜びをシェア出来る家族や友人達に囲まれている人生はやっぱり理屈抜きで高感度増しますね!休日にマッタリとくつろぎながら観るには最高の映画!そうカプチーノも忘れずに用意しましょうね!
アントニオに魅力を感じない。
アントニオのどこがええのか?
あの濃ゆいルックスからの視線に体がたぎったのだとしても、愛と呼ぶにふさわしいのか?
深みのない男だと思うが?
若い頃は見事な6パックだったけど結婚してからはマッチョビール腹やん。そんであの濃い濃いお顔…くどすぎる…
平たい顔の黄色人種の中でもさらにしょうもない外見の私に言われたくないでしょうが、こすぎるルックスにそそられず。
きっとイタリアでは、超イケメンの部類なのかもね。断然ファビオ派ですけどね!
その上汚い言葉を使うし、移民やゲイへの偏見ばりばりだし、気に入らんことがあれば暴力をふるい、なんでか文章が読めず、浮気はするし、家事はしないし、仕事もしてるんだかどうなんだか。なんだこのクソ野郎。どこがええんかさっぱりですわ。
だいたい、ファビオに謝ったんかい!
妻の病気にショックを受けて、呆然とし、妻を思いやるでなく家を空けてふらふらーて。ほてその穴埋めが病床で性行為ですか。エレナ、あれで喜んでた風だったけど、ほんまか?信じられないわ。
イタリアの恋愛観、好まれる男性像がこの映画とそう違わないならば、わたし向きじゃないですわ。
ビンタで興奮させるとか何?キモっ。
弟の死、母と叔母さんの奇妙な関係、友人からの略奪愛、乳がん、病気友達の死、かつての客が主治医、過去と現在の自分が出会う?、、、それぞれで一編できそうなネタを雑に詰め込みやがったな、とも思い、ハマれず。
そして主人公夫婦にもハマれず。
かろうじて席に留まらせたのは、ファビオがかっこよかったことと、エレナの娘の辛辣さが好ましかったからです。
人生と愛の不思議さに満ちた映画
思い出に浸ってしまう映画かと思っていましたが、愛の不思議さに満ちた映画でした。脇役の人達が個性いっぱいで、人間の色々な側面を見せてくれました。
音楽がちょっと違う…と思いましたが、好みもありますね。
街の光、最後の追想シーンが素晴らしい。
意外にも〜
最初は,勝手な思い込みの'どうせムキムキのマッチョ系の人が、女性相手に遊び捲る
'の話なのかな?なんて悪く思っちゃっていた… 実は,内容も濃く&深くて&本気と書いて”マジ”さの恋愛を感じれた⁈・・・
なんで低評価?
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア映画アカデミーが決定する、イタリア映画における最高の名誉とされる賞)で、監督賞、主演女優賞を始め、全11部門にノミネート。2014年3月第3週のイタリアNo.1の作品。
“ちょっと”恋多き、でも、人生に成功していた女性が、乳がんが発覚して、これまでの人生と、今後の人生を考えなおした物語。
なるほどねぇ。人生に成功しかけて、もっとアクセルを踏もうと思った時に発覚するガン。そういえば最近、NHK『国際報道2015』のキャスターだった黒木奈々さんがガンでなくなりましたが、それも、人生で成功しかけて・・と言うパターンですね。この作品の主人公も、そして黒木さんも、若いですからね・・・。
物語のエンディングが、中々面白い演出になっています。あれって、いわゆる走馬灯の演出なんですかね?単純な走馬灯だけでなく、そこに至るまで描かれていなかった話の背景が描かれていて、その時間軸に至るまでの経緯がストンと落ちました。
eiga.comでの評価が2.7(2015/09/22現在)なのが、ちょっと不思議。いやぁ、中々、見どころと含蓄があっていい作品だと思うんだけどなぁ。どこが評価されないポイントなんだろう?アメリカ西海岸の地震を描いた映画(eiga.comの2015/09/22付けの評価は、3.5)よりも、よっぽどいいと思うんだけどな。
邦題『カプチーノはお熱いうちに』は、イケてないですね(失礼)。もっと良い邦題があったと思うのだが。
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