「若弁護士の成長物語」黄金のアデーレ 名画の帰還 SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
若弁護士の成長物語
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歴史的な事件を扱ってはいるけども、この物語のキモは、若弁護士の成長。
一番はじめは、びくびく、おどおど、どうか雇ってください、という社畜的性格。
アデーレの仕事を進めるうち、野心が芽生え始め、会社にも反発できるようになってくる。
そして、ここで終わらないところが面白い。彼はより有意義な転機を迎える。それは、自分の信じる正義のために働くこと。
家族に反対され、クライアントにすら反対されても、彼は彼自身が正しいと信じたことをどうしても曲げられなかった。
自分だけしか確信を持てないことを貫くのは、とてつもなく難しいことだ。しかし、それをできた人間だけが、世の中の常識をひっくり返すことができる。
彼は何のために、あるいはなぜ、そこまでできたのか。その謎かけをこの映画は示しているように見える。
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