スノーデンのレビュー・感想・評価
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面白かった。今作るのが凄いなあ。
アメリカを愛した男がロシアに亡命。なぜそうなったのか?
彼の苦悩がよく描かれている。
技術的にはこんなことができることはわかりきってるので、そこに驚きはない。
この監視社会をどうハンドリングさせるかを民主主義の選挙で選ばれた代表に信託するわけである。選挙の時はそれも考えよう。
独裁国家はより切実だろうが、どうしてもトランプさんの顔が浮かび、少し怖くなってしまった。
どうも最近、時系列を二つにするのが流行っているようだがひとつの方が良かったた思うのだが。
若者が引き起こした意義
許されざることに、すべてを賭けて挑む若者、といえば簡単にまとまるんだけど、そんな言葉では言い表せないほど、いろいろなことが複雑に絡み合い、見事な展開を見せる見応え十分な作品に仕上がっています。さすがオリバー・ストーンの仕事ですね。
しかし、これが実話ということに唸らされる。当時のスノーデンのニュースは軽く聞きかじっただけで、平和な日本においては正直よそ事的な捉え方で、映画で見るような様相は微塵も思っていなかっただけに、この若者が、アメリカ(自分)のためにアメリカ(自分)を捨てて、間違いを正すために、周りを巻き込み自身も巻き込まれて、賭に出た、この無謀でありながら考え抜いた行動はあまりにも凄い。
巨大なアメリカ相手に20代の若者がやり抜いた事実をしっかりと受け止めなければならない作品です。
忘れるな
2017年1月20日、バラク・オバマは米国大統領を退任した。
バラク・オバマは、あなたを監視できるるようにしたが、
あなたを監視できないようにすることはもうできない。
バラク・オバマ米国大統領は、世界中の人々を
監視できるようにしたことを忘れるな。
私の願いはただ一つ、バラク・オバマ米国大統領が
世界中の人々を監視できるようにしたことを忘れるな。
私は、人々がインターネットを利用するとき、
バラク・オバマ米国大統領が世界中の人々を監視できる
ようにしたこと伝え、世界中に知らしめる。
電話で話しているとき、監視されていることを思い出せ。
電子メールを送信するとき、監視されていることを思い出せ。
iPhoneを使用するとき、監視されていることを思い出せ。
facebookを利用するとき、監視されていることを思い出せ。
YouTubeを見ているとき、監視されていることを思い出せ。
とてもいい映画です
スノーデンの勇気と覚悟と行動に拍手。
based on a true story。
よくぞ、この映画を作ってくれたオリバーストーン監督。
そして何より。どれだけ称えても足りない程の、スノーデンさんの勇気と行動。こうやって映画作品として世界中の人々に届いて本当に素晴らしいことだと思いました。
正直、【アメリカの内部情報を暴露したMr.スノーデン】のことは覚えていたけど、当時はなんだか他人事のような気がして、「すごい勇気ある人だなー。でも、こんなことしていいのかなー、大丈夫なのかなー?」と思っていた位でした。
この映画を見たら、「全然他人事ちゃうやん!えらいこっちゃで!」と、ドキドキ、ぞくっとしました。そして、やっと実感を持って、この【全ての暴露まで】のことを知ることができ、彼の勇気と苦悩に脱帽です。
最愛の人に真実や自分のことを話せない苦悩は相当なものだと思いますし、そもそも抱えているものが大きすぎて、それを保持するだけでもhuge stressです。
愛国者だからこそ、尽くし、苦悩し、最後に出した決断なのだと苦しくなりました。
『Eye in the sky』もとてもいい映画でしたが、こちらと合わせてたくさんの方に見て欲しい作品です。
遠い話のようで、全てはつながり、同じ世界で起こっている身近な話です。
派手ではありませんが、見るにつれてぐっと心をつかまれる映画です。
選択による人生の岐路。
これは、陰謀論でもなく。
真実の物語。
オリバーストーン監督で、スノーデン本人に対する取材により、映画でしか伝わらない真実がここにあります。
2013年にアメリカ政府を転覆させてしまうほどの情報を世界中に発表し、世界に激震を起こしたエドワード・スノーデン。
あれから4年の月日を経てようやく日本でも公開。
この冬、観るべき作品の1つと思い、映画館に足を運びました。
期待通りの作品でした。
~~~~~~~~~~~~~~☆☆
情報戦争が繰り広げられ各国のスパイ合戦などは冷戦時代の時もなお展開されてたと思います。
もちろん、インターネット全盛期の今だからこその情報もとても重要視されてると思います。
そんな911テロ以降の戦線でCIA局員としてテロ防止のためにも、愛国精神いっぱいの青年はその天才的頭脳を惜しみ無くアメリカのために尽くしていきます。
告発するのは、29歳の時なので
若いと思います。
年収20万ドルに、高級マンション。
素敵な理解ある恋人。
その全てを捨ててでも
告白したその勇気には、映画を観てる我々の背中もそっと押してもらえます。
「独りのように感じるかもしれないが、決して君は一人ではないから信じてほしい」と彼を香港で逃がすために奔走してくれた弁護士が言います。
実際に「独りじゃない」なんて言葉が何の役にも立たないにしても、言ってあげたくなる状況。
アメリカはスノーデンを全力で確保に乗り出します。
昔あったウィル・スミス主演の「エネミーオブアメリカ」をリアルに体験してるスノーデンと密に話を聞いたオリバーストーンの手腕が冴え渡ります。
そして…
これは単なる、告発からの脱出劇だけではなく。。
「恋の物語」でもあります。
スノーデンを陰で支えながらも、仕事の全容を聴けないジレンマ。
悩みながらも剥き出しの愛情をぶつけてくるリンゼイちゃんの物語でもありました。
恋の物語。
国家の陰謀。
逃走劇。
そして、愛国心と真実。
いろんなものが詰まった最高のエンターテイメントに仕上げながらも
きちんと染み渡ってくるその大事なメッセージ。
恐らくは、今のこの瞬間も
この感想文さえも、アメリカ政府により監視されてるに違いない。
しかし…
これを、きっちりと素晴らしい作品に仕上げて、映画館に足を運んで鑑賞できる幸せをありがたく感じます。
スノーデンさん、リンゼイさん。
この二人が、これからも何事もなく幸せに過ごせる時間を沢山持てるように
切に祈ります。
1月に入りホントに、素晴らしい映画に「沈黙」同様巡り会えて感謝です。
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最後に余韻として
「年収20万ドル。約束された人生。素晴らしい恋人。何不自由のない生活。」→これを全部捨てて、国家のやってる事に疑問を感じ、機密情報を暴露して、何もかもを失って逃亡の身になる。
これをわずか、29歳の青年がやってのけた偉業は、僕個人としては称えられるべきだと思いますし、英雄だと思います。
あなたなら、全てを捨てて、自分の正義を貫けますか?
「沈黙」でも似たようなテーマがありました。
(全然、根底にあるものは違いますけどね)
決断、選択の映画ですね。。どちらも!!
オススメです!!
個人的には、是非!!映画館で観てほしい作品です。
18歳の自分でも。
予備知識一切無しで行きましたが、
衝撃的すぎて映画の7割は口を開いていました。
何が一番怖いって全て実話で、いまもこれからも続いていくということ。
SNSに生きる人が多い今だからこそ、多くの人に見てもらいたいです。
おもしろい!はじめはフーンてなもんだったけど、観ているうちにじわじ...
おもしろい!はじめはフーンてなもんだったけど、観ているうちにじわじわと、自分も無関係じゃないんだ…と感じさせられるのでコワイ。展開としては割とすんなりなのだけど、ジョセフゴードンレヴィットの演技がうまくて引きつけられた。この俳優いいなあー。
って、似てるなと思ったら本当にリスエバンスだったのね!おっさんになっちゃって!
ニコラスケイジはすぐにわかった。
個人的にはオリバー・ストーン作品はおしなべて凡庸で冗長で退屈なので...
個人的にはオリバー・ストーン作品はおしなべて凡庸で冗長で退屈なので好みではないものの、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演なので少しだけ期待しましたが、あれだけ世間を騒がせた事件をストレス疲れの若手派遣社員がSDカードを持ち出すだけの話に矮小化し、全く不要なエピソードを勿体つけて映像化した2時間は全くもって凡庸で冗長で退屈でした。
この映画の唯一のクライマックスシーンを堂々と予告で観せるという大胆不敵さにも驚嘆し、最後の方で登場する厚切りジェイソンそっくりなスノーデンさんご本人の意外な芸達者ぶりで気分はすっかりWhy Japanese People!?でした。もちろんスノーデンさんの容姿には何の罪もないわけですが、主な舞台を香港にしてワンボックスカーでの市内移動をアクション風に撮ったりする天に唾するようなサービスカットには辟易しました。それでも最近フィルモグラフィが散々なことになっているニコラス・ケイジだけはよかったです。いてもいなくてもどっちでもいい役でしたが。
私達は覗かれてコントロールされていく
ストーリー
エドワード スノーデンは2004年、大学を離れると、ごく普通のアメリカ合衆国市民としての愛国心から、軍隊に志願する。日本のアニメやコンピューターゲームにはまって、オタク少年時代を過ごし、インターネット上で新しいゲームのソフトを開発するなどに時間を費やして高校も大学も中退してきた。ここで 軍人になって心身ともに鍛え直してみたい、という訳だ。しかし彼は、軍事訓練中に事故で両足を骨折して、軍人になる夢を捨てざるを得なかった。
そこで彼は米国中央情報局(CIA)に面接に行く。CIAは9.11のあと、局員を大幅に増員する必要に迫られていた。運よくスノ―デンは採用される。新人として訓練を受け始めて見ると、スノーデンのコンピューター技術が、ずば抜けて優れていることがわかり局長から目をかけられてシステムエンジニアとして重宝されるようになる。
彼はCIAと、NSA(国家安全保障局)で、コンピューターセキュリテイーの業務に就いて、スイスのジュネーブや日本の横田基地に派遣され情報収集業務に携わる。日本では中国からのサイバーアタックから防衛するための技術を開発 指導していた。優秀な仲間たちに恵まれ、私生活では、カメラマンの恋人と一緒に暮らすようになり、技術者として公私ともに順調だった。高額のサラリーも保証されている。アメリカ合衆国大統領選挙が行われ、グアンタナモベイ収容所の閉鎖、核兵器縮小を提唱するバラク オバマが大統領選挙で勝ち抜いた。スノーデン自身は共和党支持者だったが、尊敬するジョン マケインがオバマを支持するならそれが良いと考えていた。
しかし、すべてが順調という訳にはいかない。CIAとNSAの情報網は、とどまることなく拡大されて、テロの要注意者だけでなく全世界の普通の人々まで監視する体制が出来上がっていた。フェイスブック、ツイッター、アップル、マイクルソフト、ヤフー、グーグル、パルトーク、ユーチューブ、スカイプ、AOLなど、すべての民間通信企業がNSAに協力していた。これでは世界中に使用者の信頼を裏切っていることになる。CIA,NSAの盗聴システムの前では、個人の秘密など何も許されない。自分が上司に提供した情報によって、親しくなった友人がCIAの罠にはまって、家族を失うなどの不幸に陥る姿を目の当たりに見て、徐々にスノーデンはCIAとNSAの存在そのものに疑問を抱くようになる。
疑問を口にしただけで、今度は自分が恋人との友人関係や家の中での会話までがボスによって盗聴の対象になっていることを知って、スノーデンは、世界中の人々が自分たちが知らずにいるうちに私生活が盗聴され情報収集されている事実を公表しようと決意する。
休暇を取り、恋人を実家に帰し、ドキュメンタリー映像作家ローラ ポイトラスと、英国ガーデアン紙記者のグレン グリーンウオルドに連絡を取り、香港で合流、CIAとNSAのやっている膨大な秘密情報を暴露する。
という事実に基ずいた半ドキュメンタリー映画。社会派の監督オリバー ストーンが制作した。
事実、スノーデンの2013年5月のCIAの実態暴露は、世界中を震寒させた。CIAは世界中のインターネット民間企業の協力を得てインターネットと電話回線を通じて個人の情報を個人の了解なしに盗聴、情報収集していただけでなく、各国大使館と 同盟国であるフランス大統領やドイツ首相の個人パソコンデータや携帯電話の盗聴までハッキングしていた。これをはじめのうちは、オバマ大統領も知らなかった。あきらかに国家犯罪だ。
スノーデンは米国から拘束されることを避けるため、香港から脱出、アイスランドに政治亡命を求めるが拒否され、ベネゼイラのチャンドス大統領による亡命受け入れ、エクアドル政府の亡命申請受持、などを経て、ロシアに向かう。この間のスノーデンの命を懸けた逃走劇には本当にハラハラし通しだった。毎日、ニュースにかじりついていた記憶がある。スノーデンはモスクワ空港のトランジットというロシアの司法権力が及ばない場で、アメリカのスノーデン拘束要求にも応じず、ジュリア アサンジのウィキリークの援助と支援、弁護士のアドバイスを受けながら、ロシアとの交渉を続けた。
私たちは、いまウィキリークのジュリアン アサンジに対して米英豪諸国がどんな卑劣な方法で、彼をロンドンのエクアドル大使館に幽閉させて、彼の口を封じようとしているかを知っている。アメリカ軍事情報を公表したとして、秘密軍事裁判と秘密軍事監獄で、いまもチェルシーマニングがいかに厳しい懲罰で苦しんでいるのか知っている。だから、スノーデンがCIAの手に落ちたらどんなことになるか、子供でも先が読める。国家犯罪を暴露した、勇気ある人に安全で安泰な一生は保証されない。
映画ではスノーデンが秘密情報をマイクロチップにコピーして持ち出すスリル満点のシーンと、ドキュメンタリー映像作家ローラ ホイトラスとガーデアングレン グリーンウオルド記者と合流して、記事が発表されたあと、香港を脱出するまでの、スパイ映画的ドキドキハラハラシーンが、見所になっている。初めて、ことの細部を映画で知らされて、なるほどと、頭の良いスノーデンに舌を巻く。世界中から集まって選りすぐりのスパイ養成所と化したCIAで働く優秀な仲間たちは、数か国語を操るなど、当たり前。そんな彼らの職場を、これまた上部機関が盗聴しているが、仲間と手話で会話するなど、スノーデンは、自分の多才な能力を発揮する。CIAオフィスには入る時も出るときも全身スキャンで口の中から肛門まで調べつくされる。厳戒ゲートからいかに、秘密情報をコピーしたマイクロチップを持ち出したのか。小さなミス、ちょっとした不自然さがあったとしたら、今日の私たちが知らされたCIAの国家犯罪は、知らされることなくスノーデンの命は闇に葬られていた。勇気あるスノーデンは現代の英雄といって良い。
さて、私たちはいま毎日使用しているインターネットと携帯電話を通じて「まるはだか」にさらされていることが分かった。CIAの検閲システムで、電話をすれば通信者の名前、住所、相手の名前、住所、居所、通信内容の録音、通話に利用されたカードなどを、たちどころに知られる。インターネットメール、チャット、通話ヴィデオ、写真、ファイル転送、ヴィデオ会議の録画、スカイプ、そこから割り出された親族、友人たちの住所、職業、銀行口座、給料、ホリデーの予定まで すべての情報を把握されている。おまけに、自分だけでなく、自分が会ったこともない遠い親戚が どっかの国で浮気性の男に騙されてお金をむしり取られていることや、友達の友達がテロリストの友達に繋がっているかもしれないことまで、ハッキングされている。私が知らない私まで敵は知っているわけだ。
映画のなかで、こんなシーンがある。スノーデンは恋人に、国がすべての私生活をハッキングしている、と打ち明ける。恋人にはその「意味」が解らない。なぜそれがいけないの?私には秘密なんてないわよ。あなたを本当に愛しているから疑ったりしないで。わたしたちは幸せじゃないの、と。スノーデンは、説得をあきらめる。 言ってもわからない。
国によって「まるはだか」にされた人々が、秘密なんてないから見られても大丈夫、と言って声を上げないでいると、おとなしいヒツジの群れは兵器産業の意向通りに意味のない戦争に駆り立てられ殺されていく。国は国をテロから守るためと言っているがそれは口実に過ぎない。国がハッキングして掌握した情報は、人々をコントロールするために使われる。情報を沢山持つ国が、世界を掌握する。社会全体が情報収集されることによってコントロールされる。私たちが私生活を侵害され「まるはだか」にされていることが問題なのではない。そういった人々の情報を、国が収集することで国によって社会全体がコントロールされて、方向付けられることが問題なのだ。
スノーデンは、もともとは共和党支持者でアメリカ合衆国憲法の基本理念である「リバテイ」自由を自分の信条としていた。個人の自由が守られる国でなければならない。国は個人の了解なしに個人の私生活を脅かしてはならない。強い個人の自由なしに、それを支える国はありえない。そういった強い信念がいまに至ったのだと思う。
現在スノーデン本人のツイッターアカウントを、世界中のフォロワーが見守っている。彼の出す情報は瞬時に世界中の支持者の間に広まる。私たちにできることは、スノーデンやジュリア アサンジやチェルシー マニングを支持し、国による情報収集。盗聴、ハッキングの監視システムを壊すこと。マスコミの垂れ流す情報をうのみにせず、草の根の情報を大切にすること。国による特定秘密保護法を廃棄させること。など、たくさんある。
とても良い映画だ
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