「監視社会への危惧に留まらず、国家間の情報戦では世界大戦への危険性が…」スノーデン KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
監視社会への危惧に留まらず、国家間の情報戦では世界大戦への危険性が…
正直なところ、
この作品を観ることを躊躇した。
なにせキネマ旬報のベストテンでは、
選考委員のどなたのただの1点すらも
入らなかった作品だったので。
しかし、有名な事件ではあったので
教養の一つとして、
また、監督が「JFK」等の
サスペンスフルな演出を見せてくれる
オリバー・ストーンということもあり
鑑賞してみた。
確かに、
細部では彼らしさもあったとは思うが、
全体的には、らしからぬ
エンターテインメント性の弱い作風の
印象だった。
ただ、事件への興味から
鑑賞に集中出来たからかも知れないが、
キネマ旬報で全くの1点も入らなかったことが
不思議に思うほど、最後までこの作品の中に
没入出来た映画ではあった。
さて、鑑賞に集中しながらも、
IT世界の門外漢の私には、
なかなか理解が及ばない点も多く、
話から置いてきぼりにされつつ物語が展開
していった点もあったが、
監督が監督だけに、
かなりの脚色もあったのだろうと思いつつ、
でも彼のいつもの作品よりは
史実に近く感じ、恐怖心も湧いた。
それは、
監視社会への警鐘的な部分ではなく、
国家間における情報戦が第三次世界大戦への
引き金になりかねない綱渡り的な状況に
あることが心に残ったためだったのだが。
エンターテインメントとしては、
いささかストーン調が弱く、それは、
つい最近観たポランスキーの
「オフィサー・アンド・スパイ」でも
感じたことたが、
史実から離れ切れなかった
オリバー・ストーンがいたようにも
感じたからだったかも知れない。
こんばんは♪
共感していただきましてありがとうございました😊
実際の事件だったのですね。聞いたかどうか不確かですが。
🇺🇸ドラマで司令塔が本国でターゲットの大体の上空に爆撃機が待機して指示があれば爆撃していました。ターゲットの居場所を突き止めるには、監視システムがあってこそですね。今も使っていると思います。怖いですね。