「インターネット社会だからこそ貴重なコミニュケーション手段」スノーデン ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
インターネット社会だからこそ貴重なコミニュケーション手段
「スポット・ライト」や「ペンタゴン・ペーパーズ」同様告発もの。それらが新聞社からの告発に対して、こちらは、マスコミは介在するが、告発そのものはスノーデンという内部告発の本人からだったのが異なる点だ。
さすがに社会派のオリバー・ストーン監督だけあってサスペンスタッチの仕上がりは実にうまい。ただ、マスコミが発表した後の、彼へのハッカー行為やスパイ行為の嫌疑で逮捕されると言う危険性から逃亡することになるが、香港からモスクワへたどり着くまでの、ハラハラドキドキ感をもうちょっと深めていった方が映画としてはより面白くなったのではないだろうか。また、彼が持ち出しそうとしたメモリーカードをルービックキューブに隠したが、門を出るときのセキュリティチェックで、それだけ見逃したのはちょっと嘘っぽい気もするが、事実だったのだろうか?もし事実だったらちょっと間抜けであるが。
あと、個人的な好みを言えば、シャイリーン・ウッドリーはちょっと苦手なタイプ。
それにしても、 仕事はもちろん、国や恋人までも捨てる覚悟で告発したスノーデンは尊敬に値する人物だとは思うが、ちょっとかわいそうな気もする。恋人は結局彼と一緒に住むためモスクワに行ったというテロップには少しほっとしたが。
ただ、この映画でいちばん気に入ってるのは、同僚と手話でメッセージを伝えたシーンがあったこと。電話やメール等だとハッキングされる可能性もあるので、この原始的な伝達手段がインターネット社会では思わぬ価値があると認識したことであった。
今晩は。
”仕事はもちろん、国や恋人までも捨てる覚悟で告発したスノーデンは尊敬に値する人物”
同感です。
彼の人物の詳細はイロイロ調べたのですが良く分からなかったのですが・・。
シャイリーン・ウッドリーさんは、”ファミリー・ツリー”から観ているので、心中応援しているのですが、最近作品に恵まれていません・・。