「一種の記録映画として」スノーデン N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
一種の記録映画として
事態が起きた時、前代未聞のスキャンダルだと驚かされた。確かに過去、個人が国家を暴くなどあったかどうか思い出せない。
タイムリーでニュースを追っていた時も、まさか逃げ切れるなどと思いにもよらず、それこそ映画のような展開に唖然としたことが忘れられない。
オリバーストーンという安定感が全編を通して裏切らない。どれほどニュースで流れを知ろうと展開はスリリングだし、スパイ映画として終ることのない倫理観への問いかけ、主人公の苦悩もまたよく伝わってくる。ネット抜きに生活できない今、通して、鑑賞者が考えを深めるにはもってこいだ。
いずれにせよ、前代未聞の大事件は記録しておくに間違いなく、されたからには見て損のない一作だと鑑賞する。
唯一のマイナス点は主人公の仕事上、情報管理、システム周辺のシーンが多く、ぼんやりでも知らない人には何がどうなのかわかりづらいかも。
しかしスノーデン氏、いうまでもなくキレものだ。
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