「議論を始めるために情報がなければ、僕らは迷子です」スノーデン shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
議論を始めるために情報がなければ、僕らは迷子です
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映画「スノーデン」(オリバー・ストーン監督)から。
アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた、
元CIA職員エドワード・スノーデンの実話だから面白い。
まだ数年前に発覚した事件として記憶に新しいからだ。
どこまで事実に忠実なのかはわからないけれど、
会話の節々に、なるほどなと思うメモが増えた。
「人生で最も重要な日は?」「 9.11です」
「インターネットは世界中の人々が、
理解し合えるようにするテクノロジーです」
「テロを止めるのは、糾弾ではなく頭脳だ」
「20年後にイラクは見捨てられる。
テロは短期的な脅威だ、真の脅威は、中国・ロシア・イラン。
サイバー攻撃を仕掛けてくる」
「戦闘の第1ルールは?」「敵に悟られるな」
「もし1人でも外部の者や議会に知られたら?」「敵にも知られる」
「秘密保持が防衛だ、防衛が勝利に繋がる」などなど。
そして最後に「暴露は正解だった?」と尋ねられると
「もちろん議論を始めるために情報がなければ、僕らは迷子です。
権力がある人々が、全て機密にして隠そうとすれば僕らは糾弾します」と。
誰もが日々監視される可能性がある情報の世界、恐ろしい時代になったな。
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