劇場公開日 2016年9月30日

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「B級にいきそうでいかないで賞」高慢と偏見とゾンビ 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5B級にいきそうでいかないで賞

2017年5月3日
iPhoneアプリから投稿

『高慢と偏見』がゾンビに感染した!まさにこの表現がピッタリだ。
高慢と偏見は不朽の名作。ゾンビに感染したところで、この作品は腐らないのである。思っていたよりもゾンビ色が強く出ているし、スプラッタなシーンも多いのに決してB級にハマっておらず、原作の高貴さをしたがえたまま魅せてくれる。

ダーシーも、一家の次女エリザベスも非常にピュアでツンデレ。ぶつかり合い、惹かれ合うのにうまくいかず、衝突し離れてしまうもどかしさが何だか心地良い。ダーシーがそんなにハンサムではないからだろうか?キツめの眼差しで必死に自分を語るその姿に思わずグッとくる。
ダーシーからの痛烈な愛を綴った手紙にはホロリときちゃったね。

タイトルからは地雷臭が漂うが、観てみると意外とすんなり受け入れられてしまう世界観を是非堪能して欲しい。

幸ぴこ